月別アーカイブ: 2009年10月

障害者モニタリングツアーin山陰

松江到着です。改札口に向かうと
「ワン吉さーん」と、メーリング仲間の雪うさぎさんと
スタッフの出迎えを受けます。ほっ!
一安心、疲れも痛みも吹っ飛びます。

雪うさぎさんが事前にリサーチしてくれていたレストランで
取り合えずランチです。
これも先に調べてもらっていた、左手でも食べ易い
ハヤシオムライス成る物を食べます。
其の内、MLメンバーのアップルさんも登場です。
懐かしく歓談、しかし楽しい時は直ぐ過ぎて
ツアー集合時間です。
「また何時か何処かで」と、再開を約してお別れです。

集合場所には、もう皆さんが待ってます。
障害者モニタリングツアー山陰の始まりです。
視覚障害は僕ひとり、車椅子の方が2名です。
今日は特別と、観光ガイドさんがサポートとして
各自に着いてくれてます。

しょうしん旅行は北へ・・

秋の北へ向かう一人旅は傷心旅行が似合います。
「しょうしん」と言っても、
僕は心が深く傷ついている訳では有りません。
体が傷だらけの傷身(しょうしん)です。

「ど、如何すりゃ良いの?」
駅で手引きをお願いすると、駅員さんも困惑??
左手に盲導犬、右手のギブスを三角巾でつり
右顔面が腫れ、唇に縫い目も有るオッサンが、
大きなリュックを背負って、其処に立っているのです。

「何処でも良いから持って下さい」と、お願いすると
ぐいと、右肘を取って引っ張られます。
「いてててて!其処は痛いです」
それでも、岡山駅六分乗換えで、
松江に向かう八雲に乗り込む事が出来ました。

思案のしどころ

「旅行行けますか?」と
山陰モニタリングツアーを明日に控えた日曜日
特別診察を受けて、医師に聞きます。
「うーん、頭のCTも何も無かったし」
「あばら骨も折れ込んで肺に刺さっているわけでもなし」
そうですね。そんなにひどい事にはなってては大変です。
「行ってもいいよ!」と、許可が出ます。
「ギブス外せます」と、聞くと
あー!手軽に成って出掛けたいです。
「駄目だよ、三週間は取れないよ」と、医師は言います。

許可は出たが迷います。
体のあっちこっちが。まだまだ痛いです。
「島根で待ってます」と、メーリングのメンバーさんから
うれしいメールも入ります。
「行こうか?行くまいか」 迷いに迷い
ツアーのスタッフさんに電話します。
左手だけでは出来ないことがいっぱいです。
「無理しないで下さいね」と、言われるだけで、
来いとも来るなとも、当たり前ですが明確な
指示は有る訳無いですね。

「えぃ!行っちゃえ!」
障害者モニタリング旅行です。
「何とか成るさ」

心配したよ!と、トレイス君

突然居なくなったので、心配していたトレイス君
「如何したの?」「何処へ行ってたの?」と、
病院から帰って来ると矢継ぎ早の質問です。
「痛いから静かにしてて」と、言っても
トレイス君は付いて回って離れてくれません。

右手が不自由で、口が半分しか使えません。
差し入れのチュウブの栄養食品を食べ、
痛み止めと化膿止めの薬を飲みます。
「ちょっと強めの薬だ」と、医師が言ってました。
「本当だ!」 飲んだとたん痛みが和らぎ
睡魔に襲われ、直ぐ深い眠りに入ります。

しかし眠りは続きません。
痛さで寝覚めてからは大変です。
落ちたときの衝撃でしょうか、
胸が圧迫されたように苦しいです。
それから、膝、肘、首と今まで痛くなかった
体のあっちこっちが痛く成ります。
誰かが言ってました
「年よりは今日より明日が痛いよ」と、
あー年寄りなんですね!次の日の朝
今まで痛くなかった左胸がきりきり痛みます。

次の日の朝です。急いで病院に行って
其方の胸もレントゲンを撮って貰います。
「あーあー、折れてるね」と、
コルセットの様な強力ベルトを巻かれます。

此の脚立から落ちたのだ!

20091019110831.jpg

・大怪我です。
血圧が落ち着いて、診察です。
「痛いところ全部言って」と、医師が言って
其の部分をレントゲンで写します。
右から落ちたのでしょうか?
右顔面、右手首、右肩、右胸が痛いです。
それらの部分を角度を変えて写します。
「痛いです」、早く痛みを和らげて欲しいです。

「あ、あ、右手首折れてますね」
やっぱり!手首が一番痛いです。
ギブスが作られ、巻かれます。

「口をゆすいで」と、洗面に案内されます。
口の中がじゃりじゃりしてます。
地面の泥に混ざって、歯の欠片が
ぽろぽろ落ちます。
上前歯が下唇に刺さって、
唇がざっくり裂けてます。
医師が針と糸を取り出して、
裂けた唇を、針をチクリと刺して縫い始めます。
「あたたた!痛いですー」、涙がぽつりです。
「痛いの?」と、医師が麻酔をしてくれます。
医師はボタン付けの様に、キュっきゅと糸をしごいて
傷を縫いつけて行きます。
「歯は歯医者で治して」と、言われます。

「三日後に山陰旅行に行くのですが、行けます?」
と、問えば 「様子を見ようね」との答えです。
「あー、それから、念のため頭のCT撮るから」
そうです。僕は頭から落ちたのです。 

災難です!

ちょっとと思って、脚立に上って
庭木の手入れです。
もう少しと、前に身を乗り出します。
「わっ!」 其の反動で脚立が後に倒れ
僕は前に放り出されます。
「あっ!掴まる所が無い」と、思った瞬間
ドッサっと、僕は地面に叩き付けられてます。

物音を聞きつけ、助けが来て
僕は病院に運ばれます、
幸いです。我が家の二百メートルほどの所に
新しい病院が開業しています。
「こりゃいかん」と、医師の指示で急患扱い、
直ぐ、診察室に入れられます。
「いかん、いかん」と、ドクターが言います。
気の弱い僕は血の気を失い真っ青です。
「血圧が落ちてしもとる」と、点滴が始ります

ばぁちゃん闘病記ー二度目の抗癌剤

「心配だわ!」と、
隣りのばぁちゃんは不安顔で
二度目の抗癌剤治療に行きました。
回を重ねるにしたがって
体に負担と副作用が強く出るとか・・・

一時退院してきた時は体調も良く、
「料理、頑張って作るわ」って、言ってましたが
結局、あの日一回きりでした。
ばぁちゃん所の買出し係りも、
盲腸炎をこじらせて入院手術です。
そんな事で、ばぁちゃんも、貰い物や、
余り物で済ませる、ぐちゃぐちゃご飯に成ったまま、
二度目の治療に入ります。
あー!果たして体力は着いているでしょうか?

盲導犬ふれあいコーナー

沢山の人が来てくれます。
大型犬ですが、
どの子も大人しいので大人気です。
ずーっと離れないで遊んでいく子もいます。
キャリアチェンジ犬を買ってと、
お母さんお父さんにせがんでいます。
沢山のワンちゃんフアンが取り囲みます。

トレイス君は何時も遊んでくれる友人が来ると
やっぱり大はしゃぎで喜びます。
ジョイ君とファミちゃんはじゃれあってます。
其の隙にトレイス君はパピママさんにも
甘えに行きます。
盲導犬ふれあいコーナーは
ワンちゃんたちも楽しそうです。

募金も沢山入れてくれます。
トレちゃん募金箱と言って、
トレイス君に良く似た樹脂製の
盲導犬の座った募金箱が有るのですが、
今一募金の投入口が分りにくいのです。
パピママさんが作って来てくれた、
トレイス君の写真を貼った、首から下げる
手作り募金箱に一番沢山入ります。
いれった!って感触もいいんでしょうね。

今年は少し入場者が少ない気もしましたが
昨年より少し大目の募金を頂きました。
「ありがとう御座います」

でも、今日(3日)は、雨上がりで
晴天にはなったのですが、暑い!
暑さに疲れてしまいます。

丸坊主です

バラバラ、バラバラ髪が抜け落ちて困ると
隣りのばぁちゃんがぼやいて
二回目の抗癌剤投与に向け
思い切り良く丸刈りにします。
一休さんと言うには、ちょっと可愛さが
足りませんが、小太りだから
瀬戸内寂聴さんには成ってます。

「あーすっきりした」と、言ってますが、
髪が抜け落ちるだけでなく、
頭皮もひりひり痛むのだそうです。
二回目の投与以後はもっと他にも
副作用が出るんでしょうね。

先日スーパーで小母ちゃん帽を買いました。
ベージュ色のニット帽です。
何だか学芸会の坊さんのカツラです。
それで今日はユニクロに行って
若向きのフリーズの帽子買います。
「ふん、ふん 良い、良い」
その方が若返ってます。
頭の準備は出来ました。

早くも挫折

「今晩は何作るの」と、
隣りのばぁちゃん所へ、夕食の偵察です。
「お汁の残りに、うどんを入れて」
「面倒だからそれで済ませよう」と、言ってます。
わー!2日目にして挫折です。
僕と同じぐちゃぐちゃご飯に成ってます。

3日目の今夜はと、またまた偵察です。
「有る物で済ませようか」と、言ってます。
「それじゃ遺憾でしょ!ちゃんと食べないと」
ばぁちゃんは貧血気味です。
しっかり食べてないと
二回目の抗癌剤は出来ませんよ。
あれこれ言って、意欲を奮い立たせます。
やっとばぁちゃんは其の気に成って、
野菜炒めと卵料理を作ります。
ほっ!そして僕もおすそ分けをもらって
今夜は潤います。ご馳走さま!