月別アーカイブ: 2011年4月

アラフォー過ぎても 可愛い!

わー可愛い!わー賢そう!と、
会場に詰め掛けた皆さんに言われてます。
入り口で募金をする盲導犬は三頭、
リタイア犬が一頭、フェイク犬が一頭です。
ほとんどの方が盲導犬の本物を見るのが初めてと、
とても関心をよせてくれます。

トレ君達は人間だとアラフォー過ぎてます。
だのにアイドルのように 可愛い!綺麗!と言われてます。
言われてるトレ君達も 其れを意識して、
良い顔をして応対です。

触りたい!って方も多いです。
ハーネスを外して盲導犬に触れ合ってもらいます。
盲導犬のおとなしいのに皆さん関心します。
毛並みの綺麗なのにもびっくりしてます。
撫で撫でしてくれるとトレ君たちはシッポを振って
嬉しい気持ちを表現です。
そして触った皆さん、写真を撮った皆さんは、
黙っていても進んで募金してくれます。

必ず愛犬をなくした人が居て、
トレ君達を見て、在りし日の愛犬を懐かしむ人が居ます。
そして募金を弾んでくれます。
何度も 何度も来てくれる人もいます。
可憐な表情で、健気な盲導犬から離れ難い人もいて
盲導犬の周りは常に優しい人に囲まれてます。

 だんだん昼に成ると日差しがきつくなって、
照り付けられた体は暑過ぎ
顔が日焼けしているのを感じます。
すると我らは日陰に移動です。
でも日陰に居ると未だ雪の残る石鎚から
吹き降ろす風は寒くって、
今度は日向に移動です。

そうこうしているとそろそろお別れの時間です。
盲導犬さん、皆さんお疲れ様。
お手伝いの皆さんお世話に成りました。
存在感充分のトレちゃん募金箱ご苦労さん!
募金に協力して頂いたみなさん有難う。

イケ面犬募金箱!

 一昨日は夏日 昨日は冬日、今日は程よい天気
毎年、此の昭和天皇誕生日、今は昭和の日は
気持ちの爽やかな一足早い皐月晴です。
 盲導犬と募金活動に出かけます。
会場で、では此処で!と、言われた場所は
流れの上に造られたデッキのオープンカフェの奥で
どうぞ!と、係りの人が言います。
 えーっ!此処は人通りが無い場所ですよ!
それでは折角の募金活動が台無しです。
 係りの人は 「犬が嫌いな人もいますので」と、
言うのです。
でも我々は頑張って駐車場から入り口に入る
手前の場所に引っ越します。
其処は広い通りなので犬の嫌な人いても
避けて通ってくれるでしょう。

 11時からオープンですが、10時半ですが
来場者が続々と詰め掛けてます。
一番前では日本ライトハウスのハート募金箱
実物大のラブラドールレトリバーが頑張ってます。
我れらは其れを愛情込めて 
トレちゃん募金箱”と、呼ぶマスコット犬です。
トレ君がモデルの様にイケ面ですよ!

手引きが必要?

 前にブログで駅の乗降の時、
介助のサポートを受けられない不安を書いたら、
盲導犬が居れば列車のドアを探したり、
空席を見つけたりは出来ないのか?と、
意見が有ります。
テレビで見た盲導犬は出来るのに、と、言われます。
トレ君も列車や車のドアを見つけてくれるし、
空席も探せますが、状況にもよりますね。
其れに此処田舎で、列車で出掛ける事って、
年に二度か三度です。
習慣的に慣れるにはあまりにも間が空き過ぎます。
良く利用する乗り物なら不安は無いのですが・・
短い停車時間に七番乗車口を見つけ、
ホームとの間隔を探りながら乗るのは不安です。
隙間に転落しては大変、迷惑も掛けます。
その場に人が居たら、人の好意に頼る事にします。

 あの日は駅員さんも居無い、乗る人も少ない
一番列車で不安でしたね。
でも、一人乗る人が居て声を掛けて頂き助かります。
座席は指定だったので、
「四番のD」と、言ってもトレ君には無理です。
数字もアルファベットも分かりません。
乗りなれてると、前から四列目の海側の席と理解して
前から順番に座席を探っていけば行き着けます。
でも、列車は直ぐ発車して、通路は狭く揺れてます。
探る手が座席に座って居る人の頭や体に触れて
申し訳ない事にも成ります。
だから声を出して、誰かに案内してもらいます。
 でも大体、「其処 其処」「そっち、そっち」とかの
指示が多いです。
そっちやこっちの言葉では分かりません。
きっとその人は、僕に向かって
指で指し示してくれているのでしょうが・・・
其の上、盲導犬が居るのに分からないのなぞ
と、言われてしまうと・・・

 そんな程度の事でめげてはいけない、
落ち込んでる場合では無いと思うのですが、
盲導犬はこう有るべきだ!と、上から目線で
決め付けられると凹みます。
そして何だかトレ君との間を中傷された様で
悲しく成ります。

何処にでも連れて行ってくれるの?

トレ君との日常のオフタイムまで書いてますと、
盲導犬のイメージが崩れたとか、
そんあ事で良いのか!とか彼是言われます。
盲導犬らしい思いを少し書いておきます。

トレ君が我が家に来た頃です。
皆にいろいろ聞かれます。
先ず最初に聞かれたのは、
「盲導犬は何処にでも連れて行ってくれるの?」です。
はてさて一般の方が思うのは、
スーパーへ行きたい!病院へ行きたい!郵便局へ!と、言えば連れて行ってくれるの?と、言うのです。
どんな優秀な盲導犬でも其処までは出来ません。
毎日同じ所に行ってると出来るでしょうけど・・・
トレ君と行く時は自分の頭の中に地図を描いて、
一番目の角で右、三番目の角を左と、
トレ君に指示を出し、運転して導かれて行きます。
じゃ盲導犬は何をするのですか?と疑問が・・
トレ君は角を見つけ、危険な所、
障害物を避けてくれます。
段差、階段も停まって教えます。
建物の前では出入り口、階段、エスカレーター、
カウンター等探してくれます。
初めての所だと確実に探せない時も有りますが、
周りの人に僕が位置を聞いて、トレ君に指示を出し、
何とかして辿り着けます。
アバウトな形態の公園や駐車場の出口も探します。

それでもスーパーや会館のような広い場所や、
大きな道路では
とんでもない所に迷い込む事が有ります。
「もう、トレ君」って、言うと、
トレ君も「ワン吉がちゃんと言わないからだ」と、
僕の顔を見ています。
それでも、トレ君の力で元に位置に帰り、
修正して進む事が出来ます。

もし白杖だけを頼りに歩いていたら
凹んでしまい外出が嫌に成るでしょうね。

募金活動

盲導犬達と募金活動のお知らせです。
日時 4月29日 (昭和の日)
場所 西条市福祉会館 
 福祉フェスティバル会場 盲導犬ふれあいコーナー
募金 盲導犬育成事業&東日本災害義援金に
    日本ライトハウスを通して全額募金とします。

西条市福祉会館は打ち抜き水のせせらぎがながれ、
新緑の爽やかな散歩道も在り、
近くには藤の花で有名なお寺も在ります。
広場には沢山のバザーのテントも並び、美味しい物も頂けます。是非 皆さんも来てください。
応援待ってます。 では 宜しく

怒りvs食欲

怒っています。
デパートから帰ってきた僕を、
鼻先で突っ転ばさんばかりに、
ぷんぷん顔で押してきます。
「俺を置いて何処行ってたの!」と、
詰め寄って来ます。
「くんくん、何か美味しい物食べたでしょ!」と、
口の中を覗かんばかりです。

「あっ!トレ君 晩御飯の時間だね」
トレ君、あっそうだ。
怒ってばかりおれないぞ、と、真顔に戻ります。
幸いにも、丁度、有ご飯の時間です。
トレ君の怒りを、食欲に摩り替え成功です。
トレ君は何にも益して食べ物優先ですから・・

今まで怒っていたことも忘れて、
トレ君はご飯に夢中です。
まだまだ子供だな!

三歳児

デザートを貰う時のトレ君の足音の軽快な事、
浮き浮き気分が響きます。
トレ君て普段は小父さん臭いです。
でも 其の時ばかりは幼児です。
三歳児がお菓子を貰いに飛んでくる感じです。

今日 僕はデパートに行きます。
朝から雨がしょぼしょぼ降っていたので、
トレ君にはお留守番をして貰います。
「トレくーん、留守番のお駄賃だよ!」と、
大好きな歯磨き棒を上げます。
「わー、嬉しいなー」と、
僕が着替えを始めた時は、
「何処行くの?連れてってよ!」と、
置いて行かれまいと、僕の周りをウロウロ
ずーっと様子を伺ってます。
其れなのに、歯磨き棒を見せたとたん、
お出掛けの事は吹っ飛んで、
「はい はい!僕は良い子でチュー」と、
自分の部屋に飛び込んで、
良い子ぶりっ子で待ってます。
「はいどうぞ」と、一本上げて、
トレ君、がじがじ歯磨きしてる間に、
僕はこっそり出掛けます。
ふーっ、まだまだ子供だね。

機関車

沢山で歩く時は、大張り切りのトレ君
何しろ 一番に成らねば!と、頑張ります。
盲導犬の集まりや旅行に出た時、
トレ君は一番先を歩きます。
普段のんびりしているのが嘘のよう、
前足で力強く地面を掻いて、
逞しい上腕筋を使って進みます。
うーん まるで機関車の様です。

違う お仕事

トレ君は○導犬なんですが、
僕と歩いている時、
割と面倒くさそうな顔をしています。
ふーっ!早く帰って水でも飲んで
どうせお八つもくれないし・・
昼寝でもしたいなぁー。って感じです。

ヘルパーさんと一緒に出掛けたりします。
そんな時も割りと渋々です。が・・
ヘルパーさんが列を乱そうものなら、
何か突然目覚める物が有るのでしょうか?
眠そうな顔が生き生きと輝きだして、
「列に戻れ!」「ちゃんと歩け!」と、
真剣に成って統率を求めます。
整列が完了するまで許しません。

もしかしてトレ君て牧羊犬?
お仕事が間違えたのでしょうか?
仲間だ列を乱すのをとても嫌がります。
整列すると、一瞬満足顔に成って、
其の後は 此れで良し良しと、渋々歩きです。

登り藤

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そろそろ藤の花の咲く頃かなと、
鉢に植えた盆栽の藤でしたから
ずーっと下ばっかり見ていたら、
「こっちに咲いてますよ!」と、
ヘルパーさんが教えてくれます。
わー、何と言う事でしょう。
藤は柱を伝い、
僕の頭より上に咲いているいるではないですか。
もう殆んど満開です。

昼頃、
隣りのばぁちゃんも我が家の庭に花見にやって来て、
「此れは登り藤だ」と、言います。
今朝のテレビで映っていたらしいです。
花は丸くって上向きに咲き、
房は短めが特徴との事です。
幸い僕も同じテレビニュースを
夕方 見る事が出来ます。
「白玉藤」とも言うそうです。

手入れの行き届か無い
我が家の盆栽の藤は鉢から根を大地に這わせ、
どんどん元気に成って伸びてます。
昨年作ったゴーヤの棚に誘引し、
いつの日かは棚いっぱいに花を咲かせたいです。