月別アーカイブ: 2012年10月

お礼の手紙が届きます。

・わたしは、最初トレイス君は、ペットとして飼っているのかと思いました。で
も、仙波さんのお話を聞いて、仙波さんにとっては大切な目なんだと思いました。
仙波さんに会って、お話を聞けてとてもよかったです。 

・ぼくは、犬がすきですが、トレイス君はハーネスをつけて仕事をしているので、
仙波さんが言ったとおり、話しかけないようにします。本当に来てくれて、いろ
んなことを学べて、ありがとうございました。

・もうどう犬のことや目の病気のことを教えてくださって、ありがとうございま
した。いろんなことを聞けたおかげで、勉強になりました。これからも元気でい
てください。

この3人以外も、仙波さんやトレイス君とふれあえてよかった、仙波さんのお話
は勉強になった、盲導犬にであった時は仙波さんの話を思い出したい、など子ど
もたちはさまざまなことを感じ取ったようです。また、仙波さんとトレイス君が
いつまでも元気でいてほしいと書いている子どももいました。

またまた落選・・!

 日本縦断こころ旅が市国上陸
今週は最後の香川です。
下記を応募しましたが落選です。

  「叔父の心の刻まれた庭」

火野正平さま

 暑かった夏も終り 少しは涼しくなった頃でしょうか。
お元気で四国の旅を続けられている事と思います。

 さて、愛媛から香川に入り二つ目の市 観音寺を
少し山を登った辺りに
父の姉が嫁いだ大野原町田野野が在ります。
  
 田野野の入り口には石をアーチ型に積み上げた
ヨーロッパの古城の様な不思議なダム、豊年池が在ります。
 田野野は 其の池に注ぎ込む 一筋の小川に沿って開けた 
谷間のこじんまりとした村落です。
 其の村の中程に 紅葉の美しい小さなお寺が見えます。
僕は其処まで来ると何時も、御伽噺の村だな!と、思ってしまいます。
其れから 其の村の終り近くに叔母の嫁ぎ先 堀口家が在ります。
ご紹介したい風景は其の家の庭です。

 もう叔母は居ず、叔父も近年 百歳を目前に亡くなります。
其の家には 叔父が最後の時まで丹精を込めた庭が残っています。
 叔父の法要の時です。
開け放たれた座敷の縁側からは
鶯の鳴く声が聞こえ 五月の爽やかな風が吹き込んでいます。
 叔父の庭には
黄色や赤と色とりどりに皐月が今が盛りと咲き誇っています。
「此の見事な庭を見せたい為に 今頃にいったんだね」と、
誰かが言います。
 そして其の庭の真ん中に 大きく 心の一字が
刈り込まれて在ります。

 叔父は 親族の集まりが有る度、失明していく僕を示して、
「皆で見てやらないかんよ」と、声を掛けてくれます。
此の庭には そんな優しい叔父の心と想いが溢れている気がします。

 とてもプライベートな 心の風景で、
残念ながら花の季節でも有りませんが
是非 火野正平さんにも叔父の心を
見て頂きたく、お手紙を書いています。
 僕は文字を書く事が出来ませんので電子メールにて
失礼致しました。

取材が・・・

 何だか 此のところの日中の暑さは異状です。
皆さん まだまだ半袖やTシャツです。
なのに風邪を引いてる人が多いです。
朝夕との寒暖の差がはげしいからでしょうか・・・

27日 施行中央・現代アート展が始まります。
初日なので午前中に覗きに行きます。
 新聞社の取材が入ってます。
わー丁度よかった!って事で
学芸員さんに変わってインタビューを受けます。
記者さん かなり突っ込んで聞いてきます。
頑張ってくれてます。
此の保守的な町で現代アートは受け入られますか?
って言われます。如何でしょう?
多分 受け入れられないでしょう・・・
なかなか見てもいただけません。
かと言って興味の無い絵を描くわけにもいきません。
 
 一緒に行ってた出品者のHちゃん
アーティストもしゃべれなきゃいけないの・・?
あんなに聞かれると思わなかったー!
感激と躊躇と反省をしてました。
 そうですね。日本人は自分の意見を
言葉にしたり 文章にするのは苦手です。

 其の後 写真も撮られました。
ハンサムなトレ君と来ていなかったので
今一ポーズが決りません。
後ろ向きではいけませんか・・?

終活世代

 最近 友達の間では 物捨てモードです。
子供さんも片付いて、退職もして、
そろそろ先が見えてきて終活ムードです。
 テレビや講演でも 終りを迎える時!など
ブームのようでも有ります。

 我ら視覚障害者の間でも 
少しでも見えてる間に整理しておきなさい!
など 囁かれてます。
 古い服も 寝具も アトリエの役にも立たないガラクタ!
ぜーんぶ捨ててしまったら・・どんなにすっきりするか?と
思ったりもするが・・思い切れません。

モース博士だったかな?日本の あらゆる生活用具、
台所のかまどまでも持ち帰った外国人が居ましたが。
日本で失われた庶民の生活が 其のお陰で海外に残っています。
 我が家も自分の死後は此のまま封印して
タイムカプセルの様に百年後まで残して欲しい気がします。
百年後開かれた時、現代のピラミッドとして評判に成るかも・・!?
やっぱり捨てるの止めよう!

 

整理に・・

 26日 今朝は寒かった!
頭や首筋がキャップではスースーするので
毛糸の帽子にしなくちゃ!と思うほどです。
 だが 日が昇る10時頃に成ると
とたんに暑くなります。
明日から天候が下り坂だからか・・
梅雨時の様に蒸し蒸しします。

 制作に気を取られていたので
未だ衣替えが出来てません。
ちょっと温かな服も出してないといけません。
 其れではと、二階と言うか?ロフトと言うか・・
屋根裏風の部屋が在ります。
最初は寝室にと思っていたが・・
客間になったりもしていたが・・
今は全く物置状態・・
 ひっぱりだしたままの
夏服と冬服の整理整頓に取り掛かります。

 色が見えない!汚れが見えない!
余所行きだったか?普段着か?ブランドか分からない・・
 読書拡大機で見ても忘れていて検討が着かない・・
いいかげんに衣装ケースにぶち込んで行きます。
 此の夏 探していて見つからなかったシャツが
今頃出てきます。
ちゃんと整理しなきゃ!と 思います。

定年後・・・

 現代アート展の飾り付けをして来ました。
メンバー七人の内 ひとりだけ美術関係で無い
堅気な職場の課長のT君が居ます。
 なぁー絵を描く仲間で集まろうよ!
展覧会やろー!と 会うと言うのです。
そろそろ退職後の為に趣味を深めたいらしい・・

 若いHちゃんは
次の作品の発想が浮かんだので
早くも次回が待ち如何恣意!と
制作に意欲を持った様子だ・・!

 しかし 此の会場は使い辛い!
台形状のギャラリーの上
天井が高すぎてライトの明かりが届かず
スポットライトも無い・・
もう 僕には真っ暗で
果して うまく展示出来たか確認が出来ない・・

 でも 若い感性と
中年の渋さが対していて
おもしろさはある。気がする?
Sちゃんも言っていた。
此れから働き盛りと・・
仕事を終えようとする者の対比かな・・?

主人公は如何なるの・・・か・?

 高倉健が演じる主人公 倉島は
妻 洋子の散骨を終えた後
勤めていた刑務所の技術指導官を
止める決心をします。
 如何 未来を変え 
自分を変えていくのでしょうか・・?

 一方 車上荒らしの男は
主人公 倉島と旅を共にする中で
自らの罪を償い、再び自分の好きな
木工の世界に生きよう!と、決意します。
其の男は確実に自分を変え、
未来を変えよう!と、決意したのです。

倉島の辞職もマイナーなイメージもあるが・・
羽根を広げ自由に飛び立とうとする
プラスのイメージを暗示させているのだろう・か

 
 明日 「市国中央 現代アート展」
かわのえ高原ふるさと館での展示をします。
何気に夏ごろから造っていた作品できました。
手の掛った作品では無いですが・・
イメージを纏めるのに長く苦戦しました。

分け入っても・・分け入っても・・・

 突然 寒くなって焦ってしまいます。
仕舞ってあった冬物の衣装ケースを引っくり返して
フリースなんかの温かい服を探します。
裏地の有るズボンが見つからない・・!
足元と背中が寒いのは年寄りには応えます。

 妻 洋子の散骨の為 
サ九州へ向かう途中知り合った
車中荒らしの元国語教師・・
其の人は山頭火の愛読家、
折に触れ山頭火の句が呟かれます。

 分け入っても 分け入っても 青い山・・!
彼らの人生は如何仕様も無い逍遥感に満ちているような・・
果して
自分と未来は変えられる!に
繋がって行くのでしょうか・・?
分け入っても 分け入っても 
変わりようの無い・・
其方の方が現実の人生・・かな

 社会的にも、自分も、周りも
変わりようが無く、変えようが無く・・
しんみりと共感しています。

他人と過去は変えられないが・・・

自分と未来は変えられる!と、
奥さんの洋子さんは言うのです。

 朝 起きてトレ君と散歩して
パンとハムとコーヒーで朝御飯を食べ
ヘルパーさんが来ると、
部屋の掃除をしてくれている間
僕は庭に出て、トレ君のグルーミングや
草引き、花木の手入れ、水遣り
 ヘルパーさんの来ない日は
前の日のブログの日記を書く・・
 月に一度ずつ眼科、内科の受診をし、
時間があれば昼前にトレ君の散歩・・
 お昼 弁当を食べ、ちょっと昼寝。
 
 午後は作品を造ったり、片付けをしたりで
夕方まで、夕方には三度 トレ君と散歩!
 そして夕食 夕食後は図書を聞いたり、テレビを見たり・・
20時過ぎにトレ君の最後のトイレをさせて
歯を磨いてやり、お湯で体を拭いて上げて、お休み!です。

 わー、此の日々のが未来に変えられるのでしょうか・・?

秋明菊

 晴天が続いた21日は 
また夏に逆戻り 25度を超えてしまい
はらりと花弁を散らしてしまいそうな
庭に咲いた可憐な秋明菊は
ちょっと息苦しそう・・!

 此の夏 封切られた高倉健 主演の映画
「あなたへ」のシナリオを小説化した本を二度読みました。
妻よう子の名言や山頭火の句が気に成って
読み返したのです。

 人生に賞味期限は無い!と、
よう子は言います。
 此の頃 もう人生は終わったかな?と、
思える日々でしたから、ちょっと考えてみました。

 新しい出会いも無くなり、
お別ればかりが多いし・・・
 やりたいな!と、思った事も
ほとんど出来なくなって・・・
物忘れは激しいし、小さな病が続発だし・・
体力も知力も 着いて来ない・・
 ちょっと旅に出たい!と、意気込んでも
あれこれ支障が有って行けないし・・
 何と無く賞味期限が切れ多様な気に成ります。