月別アーカイブ: 2009年9月

ちゃんとご飯食べてる?

隣りのばぁちゃんが入院する時
携帯電話を買いました。
入院中は時々メールで話します。
ばぁちゃんのメールの最後には
「ちゃんとご飯たべてますか?」と、
必ず書いてあります。
ちゃんと食べてるか?と言えば
食べてもいないような。

もう隣りのばぁちゃんが闘病生活に
入って4ヶ月です。
其の間、たいしたご飯は食べてません、
弁当を取っているので、何とか成ってますが、
あとはぐちゃぐちゃと食べてる様な・・・
だから自信を持って「ちゃんと食べてるよ」とは
とても言えないです。

ばぁちゃんは抗癌剤の副作用で
髪の毛が抜け出したそうです。
70才過ぎても、黒々として豊かな
自慢の髪でした。
可哀想に成ります。

心配掛けてはいけないと、
久しぶりにご飯を炊きました。
炊きたての温かご飯は久々です。
湯気が立って余りに美味しそうなので
シンプルに卵かけご飯にして食べます。
「うーん、うまい!」 もう一杯お変わりです。
夜はカレーライスにします。
冷凍ご飯より、やっぱり美味しいです。
ばぁちゃん、今日はちゃんと食べたよ?

今日の風・・・色は??

天才ピアニストと言われている
全盲の辻井さんのお母さんの書いた
「今日の風 何の色」 の
朗読テープ聞いてます。

そうだな そろそろ自分も
そんな感性の方で生きていかねばと
思える此の頃です。
星の瞬きは一度も見た事が有りません。
広い空に子供の頃から見えたのは月だけです。
雨上がりの虹は見えてましたが、
最近は見えません。
新緑や紅葉も見えなく成りました。
ただただグレーな
深い霧の世界に迷い込んでいくようです。

世の中には見える物と見えない物があります。
見えなくなった物を見ようとするのでなく
見えない物を見ていかねばいけないな、と
思える此の頃になりました。

シャンソンはお嫌い!

エリット ピアフのCDを貰います。
あー 秋の夜長に最適です。
ピアフの歌が始ります。
すると寝ていたトレイス君が飛び起きて
おもちゃ箱をひっくりかえしています。
「何してるのか?」と、思っていると
トレイス君は我慢棒を探しているのです。
トレイス君はシャンソンが嫌いかな?

トレイス君はどんな音にも大して驚きません。
花火も太鼓もカラオケも意に関せず、
興味も無く、のんびり寝ています。
テレビもレコーダーも関心なし、
寝てばかりなのに、シャンソンは耳障り??

喉基過ぎれば ?を悪れる。

13日ぶりに歯痛無くなり、
微熱も治まります。
腫れや痛みの引いた口の中は
とても広々としています。。
ベロがくるくる口の中で回ります。
奥歯が二本無くなったので、
ベロが直ぐ柔かいほっぺに当たって
妙に生っぽい感じです。

食欲も出てきます。
甘い物、硬い物は控えようと思ってましたが、
昨日あたりから、甘い物が食べたいです。
自己禁止していたチョコレートも食べたいです。
あっ!もう食べました。
一個だけと、思っていたのに
二個目に手が出ます。
歯痛の基はと言えば、
マカダーチョコレートの食べ過ぎからです。
硬いのをボリボリバリバリ食べたのが始まりです。
封印していた箱を開けてしまいます。
あー、これから治療が始るというのに!!

げいじゅつ。ふーん!

何かをしていると、
トレイス君はやってきます。
寝ていれば良いのにやってきます。

じーっと見ていて、そしてクンクン
「何してるのー」と、
僕の顔を見ながら聞きます。
「芸術の秋だからね」
「展覧会に出す作品を作ってるんだ」
って、教えると、
枠や道具や材料を、丁寧に
一つづつクンクン、クンクンかぎます。
「ふーん、此れが芸術」って顔で、
反対に向きを変え。
どっさっと横に成って、「ふーっ」と、
大きな溜息を一つもらします。
そして、頭を抱えて寝の態勢です。
なんだか馬鹿にされた様で、
「はぁー」、此方も力が抜けます。

抜歯!

グサ、グサ、グサッ
「チックとしますよ」と、医師の声と共に
奥歯の周りに注射針が打たれます。
最初の一本目はキリが突き立て
られた様な強い痛みです。
三度目あたりから、もう麻酔が効き始め
チク、チクに成ります。
すると唇の周りまでしびれてきます。

「はい、抜きますよ」と、言って
何かの器具を口の中に入てます。
ザックと切られた感じです。
ぱーっと口の中に血が溢れるのを
感じます。急いで
医師はガーゼで押さえます。

それから抜きに掛かるのですが、
なかなか根の張った奥歯は抜けません。
ゴリゴリ、ガリガリやっても抜けません。
医師は力いっぱいこぜます。
メリ、メリ、メリっ!顎が割れる。
「痛いですか!」と、医師が聞いてきます。
此れを痛いと言わず、何を痛いと言うのです。
昔、ナマ歯をやっとこで抜いた拷問を思います。

其の痛みが、待合室のトレイス君に通じるのか
クイーン、クィーンと泣きます。
もう一度麻酔薬を追加されます。

そして、医師は力の限りを尽くして、
グ、グ、グ、グウーイと引き抜きます。
歯の根は何処まで続いているのです。
体を突き抜け、椅子の足まで
続いている様な衝撃でやっと抜けます。

彼岸花で・・・

「打ち首だ!」と、
畦道に咲き並ぶ彼岸花を
棒切れで、花を叩き切ります。。
だけど、切っても、切っても、
花は絶える事なく咲いていましたね。

両手に抱えきれないほど折って来て、
縄でしばって、棒を二本突き刺し、
トンテントン、トンテントン、トンテレッテ、
トンテレッテ、トンテントと、
太鼓台だと、幼友達と一日中、
担いで,あたり一帯を
飽きずに回っていましたね。

花と茎を半分に削いで、
鎖じょうに折っていき簪の様な
飾りを作ったり、
茎の基を15センチほど切って、
四つに割って、暫く水に浸しておき、
蛸の足の様にくるりと外巻きに
反り返ったのを作ったりして、
其の太鼓台の飾りにしたっけな。

彼岸花が終わると、本当の秋祭りです。
本物の
太鼓台も組み立てられ、
ドンドンと太鼓の音も響き始めます。
そして、稲刈り、収穫の秋です。

彼岸花!

20090923073548.jpg

お彼岸です。
今年はまだ彼岸花を見てないな!
季節の物は一度は見ておこうと、
トレイス君と畑に行きます。

「あれ!此の子は男の子」と、
すれ違った、カートを押した
お婆さんに言われます。
小柄で腰が曲がっているものですから、
トレイス君の股間が見えるのでしょうね。
「女の子のような可愛い顔をしてるのにね」と、
言ってます。
何処かのお墓参りに行くんでしょう。
大柄なお爺さんが後から来ています。
お爺さんは「むしむしするね」と、挨拶を交わして
ふたりして、ひょこひょこ、ひょこひょこ
細い道を登っていきます。
彼岸らしい、のどかな風景です。

30年ぐらい前までは、
此の道にも彼岸花は咲いていましたね。
取っても取っても取り切れないほど
咲いていました。
此の辺りも、田んぼは泣くなって、
道も、溝も、畦も、
みんなコンクリートに成りました。

我が家の畑に着いて、どれどれと?
手を差し伸べて、探ってみると、」
あのすっと伸びた彼岸花の
ひんやりした茎が手に当たりなす。
ぽっきと、2、3本折ってみます。
茎は小気味良い音を発てて折れます。
ひろげた花弁や雌しべが、
ふんわり丸くなってます。
母はいっていました「曼珠紗華」と・・・

美味しいシャツ

パソコンをしていると、
トレイス君がやってきて、
シャツの裾をペロペロ、
「此のシャツ 美味しいね」と、
なめるのです。

そうです。
自炊してますが、
エプロンをしてません。
ダブシャツをオーバーにして、
汚れたても、クリームの着いた手も
なんでもシャツの裾で拭きます。
シャツの裾には美味しい物の
溜まり場です。

ひとしきり舐めたら
「ご馳走さま」と、
トレイス君はベットに行きます。
「わーっ」、シャツの裾
トレイス君のよだれでべっとりです。

犬も人恋しい秋

ふつかで3キロやせました。
歯がきりきり痛む日は、微熱も有って
食欲も有りません。
そしたら突然、体重が減ってます。

歯を保冷剤で冷やしてます。
何か様子が変だと思うのでしょうか、
トレイス君は心配顔です。
いつもはマイペースで過ごしているのに、
直ぐ傍にやってきます。
いつも自分勝手な所でゴロゴロしてるのに
このところは傍にくっ付いて来ます。
歯の痛い僕の事、気にしてくれているの
でしょうか?
それとも、秋風が吹いて、
トレイス君も人恋しいのでしょうか?

歯が痛む日は、かまってあげないし、
お出掛けもしないから、
もしかして、トレイス君は3キロぐらい
太ってはいないでしょうか?