月別アーカイブ: 2010年3月

いざ!募金活動

「盲導犬育成募金に御協力をお願いします」と、
高松駅前広場から皆さんの声が響いて居ます。
エーゲ海クルーズの夢から醒めて、
急いで駆けつけた僕とトレイス君に
たすきと募金箱を即、渡されます。
沢山の盲導犬とユーザーさん、
ボランティアの方が並んで、大きな声でお願いです。

でも、なかなか声って出ませんね。
「盲導犬育成募金に御協力をお願いします」と、
隣りの人達が言った後を、「お願いしまーす」
だけ弱気な僕は連呼します。ちょっとインチキです。
日差しが有りますが、吹きさらしの
海辺の駅の広場は冷えます。
でも皆さん頑張ってます。

駅前はそれほど人通りは有りません。
列車が到着した時でしょうか、さーっと数人が行き過ぎて、
直ぐ途絶えます。

エーゲ海?で・・

海の見えるレストランのテラスでランチを予定です。
ぴゅーぴゅーと北風が吹き付けて、
とても外のテラスになど座って居られません。
「すみません!盲導犬と、盲導犬に成るパピーと、
 それと、リタイア犬なんですけど、中に入れますか?」と、
PWさんがおそるおそるお店の人に訊ねるとです。
「ええ!良いですよ」と、快く店内に入れてくれます。ほっ!

海辺のイタリアンレストランは広く明るくすっきりです。
突堤の先に在るので、両方の窓から海が見えます。
波がきらきらして船に乗ってるようですね。
我らは一番端のテーブルを用意してもらいます。
トレイス君も将来盲導犬候補の
ワンちゃん達は騒いだり吼えたりしないで、
心得た物で、テーブルの下で静かです。
「トレイス君大丈夫!!」
あれっ!トレイス君、すっかり顔色も良くなって。
だらだらよだれも止まっています。
キーンと身を引き締めるような冷たい風が
良かったのでしょうか?やれやれ!

ランチの後は寒風すさぶ高松駅前の
募金活動が待ってます。
しっかり食べて行きましょう。
パスタランチコースを頂きます。
前菜などはサラダバーのバイキングです。
パピママさんが一人で取りに行ってると、
店の人が手伝ってくれてます。
とても感じの良い対応です。
スープもサラダも美味しいです。
メインのパスタはボリューム満点、味も満点。
すっかり満足。まだデザートが在ります。
ケーキが二種類とプリンとアンミン豆腐の食べ放題です。
うーん、迷う事無く、全品オーダーして、
最後に口直しに、一番美味しかったプリンをもう一個です。

「エーゲ海と変わら無いね」と、PWさんが言います。
PWさんは一昨年のギリシャ旅行の
エーゲ海クルーズを思い出します。
何だか、すっかり船旅を
楽しんでいるような優雅な気分です。
午後はゆっくりデッキでお昼寝でも・・・

其の時です。「未だ、来ないの!」と、
岡山からボランティアで駆けつけてくれた
友人から電話で、夢から醒めます。
「もう、皆さんはじめているよ」と、言ってます。

気分が優れません!

ジャンクション辺りでトレイス君の兄貴分の
ジョイ君も耳をぴくぴく、
ジョイ君とトレイス君は三キロ離れても交信です。

パピー二頭とジョイ君とトレイス君
駐車場で入り乱れて再会の喜びのご挨拶です。
駐車場の片隅の草原でオシッコをし、
皆で乗り込みます。
犬だらけ、ワンちゃんの数の方が多い車内です。

「トレイス君、今日は良い子で頑張ってよ!」
「きちっとしてないと、再教育だ!と、
訓練所に連れ帰られるよ!」って、 言い聞かせます。
訓練所から所長さんも来てます。
車の中でそんな風にプレッシャーを掛けてるとです。
トレイス君は下を向いてだんまり、顔色悪いです。
「ああ、トレイス君そんなに気にしなくっても」と、言っても
しょげったままです。「トレイス君大丈夫」 
車酔いでしょうか??よだれが流れています。
車内がちょっと蒸してます。
窓を開けたり、冷房を入れてもらったり、
車内の空気を冷まします。
それでもトレイス君、ぎぉぎょ言って吐きそうです。
暫く行った所のサービスエリアに車を停めます。
外にでて新鮮な空気を吸ってもらいます。
「あと二十分で到着だから我慢して」と、なだめつつ
ビニール袋とタオルを備えて、再び車を進めます。

港のレストランに着きます。
浜辺は冷たい風が吹き付けて寒いです。
体の芯から凍えそう。
募金の前に腹ごしらえと思うのですが。
ワンちゃんたちとテラスで食事は如何でしょう??

盲導犬募金に・・

27日・土曜日 高松へ
盲導犬育成募金に行く日です。
朝食を終わって準備をしている僕の一挙一動を
トレイス君は監視です。
「置いて行くなよ!」と、睨んでいます。

朝は寒いです。コートを出して、
マフラーにレグウォーマーと、真冬の防寒です。
高松駅は海に近いです。海風が吹き付けて寒いでしょう。
準備完了、トレイス君は勇んでいます。

高知から来るPWさんにピックアップして頂きます。
新宮通過のメールが来ます。
ではでは トレイス君、いざ出陣!です。
待ち合わせ場所に出ると、トレイス君は
ジャンクションの方向を向いて意識を集中です。
「あっ!来た!」と、体をぴくぴくさせてます。
ジャンクションから三キロ、インターから二キロ、
PWさんの車の動きを感知です。
では、あと三分と僕は読みます。
其のとうり、PWさんの車が滑り込んできます。

春を駈ける!少女?

☆トレイス君のファンからです。
ワン吉さん そして トレース君 
何時も楽しい興味の有る報告を聞かせていただいてます。
今日の このメールは なおさら です。
春の公園の中 トレース君が 3人の間を 颯爽とかけ回ってるのを 
想像するだけで 気分が爽やかに成り 
私も その場所に居て 空気の爽やかさ 
色んな木や草の芽武器を感じられる気がしてきました。
トレース君も きっと 久々に前進を伸ばして 
喜んで走ったのでしょうね。

私も マラソンを楽しんでる一人です 
春の息吹を前進で感じながら走れるのは爽快です。
トレース君の気持ちが判った気がして 思わず返信しました。

☆ありがとう御座います。
 今度一緒に桜の舞い散る中を走りましょう。
 青春真っ只中のトレイス君と
 春を駈ける少女に成ってください。

高松で盲導犬募金を・・

日本ライトハウス盲導犬訓練所からのお知らせです。
トレイス君も応援に行きます。
近くの皆さんも応援に来てください。
お会いできるのを楽しみにしています。

ーここから
日程:3月27日(土)12時から15時まで
場所:JR高松駅前の広場(バスロータリー付近)
主催:盲導犬を育てる会

街頭募金を開始して以来、初の四国地域での開催になります。
香川県外からの四国地域の盲導犬利用者さん、
ボランティアさんもご参加お待ちしております。
是非、お気軽にお越しください。

天上の青は奇妙な小説です。

曽野綾子さんに興味を持ったのは
昨年末のドイツ旅行の時、
同行の目の不自由なご夫婦が
以前、曽野さんの主宰する「巡礼の旅」に
参加した事があり、
「参加の皆さんがとても親切で、
ボランティア精神に溢れ、助けられた
良い旅だった」と、話していたからです。

先日、点字図書館のお知らせに
曽野綾子さんの「天上の青」が紹介されて有りました。
今、取り寄せてデイジー図書を聞いています。
その小説がミステリーであって
奇妙だと言うのではありません。
其の小説の設定に僕の周りの環境に似ていたり
登場人物が僕の周りに居る人と同じ名前が
次々と現れて来るのです。
ちょっと知ってるだけと言う名前では無く、
日常的に会ってる人とか、
友人達の話しの中で最近よく出てくる名前が多いです。
それに、其の人の事を考えたりしなきゃいけない人です。
其れがとても奇妙です。

話の筋は現実的で無く、
自分の周りには有り得ない事です。
其処にある会話や心情から受ける
印象が妙に合致していて。
考え深いものが有るのです。
其れが奇妙だなと、思えて仕方有りません!

緑の散歩道

池の奥まった所には
立派なオートキャンプ場が在ります。
炊事場やトイレが設置されてます。
もう少し先に行くと、
池に流れ込む小川があります。
「魚はいないが、おたまじゃくしがいっぱいだ」と、
覗き込みながら友達が言います。
早くも、春の新しい命が生まれています。
メダカも居るかも知れません。

川のほとりは菖蒲園になってます。
「五月に見に来ましょう」と、
奥さんが言います。
季節の花が散歩道で待ってます。

沢山の種類の桜が植えられてます。
早咲きの川津桜は、もう散ってます。
梅の花の様に咲いた桜も在ります。
池をぐるっと回って行くと、
緑の生垣に囲まれた芝生の広場が在ります。
「フリスビーなどしている人が居たよ」と、
友達が言ったのですが、今は誰も居ません。
「トレイス君、走ってみな」と、
ハーネスを外して上げます。
でもトレイス君、初めての所なので
クンクンしたりで、様子伺いばかりです。
友達が「トレイス」と、呼びます。
トレイス君はダッシュです。
長い足をバネに、勢いよく走ります。
「トレイス」と、今度は僕が呼びます。
トレイス君は踵を返して、僕の方に突進し、
そして走り貫けていきます。
「わー凄い!」と、奥さんはびっくりです。
いつもただただ歩く姿ばかりのトレイス君の
緑の大地に戯れる自由の姿です。

良い日の気分転換の散歩でした。
車の所に帰ると6千歩位歩いています。

春の散歩道・・

「天気が良いからトレイス君散歩に行きませんか?」と、
連休の日に友達から誘われます。
「そうですね。気持ちの良い日です。行きましょう」
友達は最近血圧が高いです。
ちょっと心配です。
それで此の頃、散歩に心掛けてます。

車で行った所は、我が町の
故郷再生事業で配られた一億円で造った公園です。
もう完成して数年にも成ります。
でも一度も行った事がなかったです。
連休の好天の日です。
でも入り口辺りの遊具で遊ぶ数組の家族が居るが
奥の遊歩道には人は居ません。

我らは 其の昔から在った
頴谷池の周りの遊歩道に向かいます。
低い垣根が真っ白に花を咲かせています。
雪柳がたわわに花を咲かせています。
池の堤に桜が植えられています。
「あら!桜の蕾が、ほとんどピンク!」と、
友達の奥さんが言います。
もう少し進むと、三部咲きの木も在り、
山際の日溜りの木は六部咲きです。

「あっ!危ないよ!」と、友達が、
トレイス君は遊歩道の左端を歩きます。
それは池の淵をぎりぎりに歩いてます。
ぎりぎりに歩いて僕の落ちるのを守っています。

春の散歩道

朝の散歩道で
登校中の小学生の列と
追い越したり、すれ違ったりします。
「お早う御座います」と、挨拶が来ます。
あれっ!父母の引率かな?
昨年の春は子供だったのに、
一年たった今、班長さんの六年生は
小父さん、小母さんの声に成長してます。
構内からは早出の吹奏楽部の
卒業の曲の練習が聞えます。

小学校の前を通り過ぎ
お宮さんの交差点には
子供の見守り隊の交通整理の
公民館長さんが居ます。
「寒いですね」「暖かいね」と、挨拶します。
「今日は3℃だ」「7℃だね」と、
今朝の気温を教えてくれます。
それで朝の寒さなど納得します。
トレイス君も尻尾を振って挨拶します。
だが「まだ眠そうな顔だな」と、
垂れ目のトレイス君は言われてます。

誰かが歌ってます。
お宮の境内で大きな声が聞えます。
玉垣にもたれて「嵐を呼ぶ男」を
オジサンが歌っています。
「俺の青春時代だ」と、行ってます。
境内の掃除をしたりして、その後で
お宮さんの生気を吸収しています。
「昨日は鶯が鳴いてたよ」と、言ってます。
「嫁にも聞きに来いと言ってあるんだ」と、言います。
えっ、僕も聞きたいな!
以前は我が家の庭にも鶯は来てたのですが、
此の頃は来ません。
其のオジサンは「頑張れよ!」と、
別れる時にいつも励ましてくれます。