月別アーカイブ: 2023年6月

夕ドラー44

 すっかり暗くなった道を 薄汚い 親父さんについて行きます。 幸い角ごとに街灯が かすかにでもともっているし まえを行く足音を頼りに よたよたと なんとか付いて行きます。
 一つ角を曲がったところの 向こうに その辺の家屋より 少し明るい所があり まえを行く 3人のシルエットが分かり ただただ 送れないように ついて行きます。  その明るいところが 目指すホテルでした。
 庭に 何人かの男の声が聞こえています。 女性たちは 建物のほうに案内されていきますが・・・
 おい そこのベット空けろ と ホテルの オーナーらしい人がいい 庭の納屋のようなところの ベットを空けさせてます。 そこに 僕の荷物を入れます えっ 納屋に寝るんですか僕はハンドルネームは ワン吉ですが  イヌコロではありませんよ! それにそこには さっきまで だれかがねてたんでしょう!?
麻袋のような ベットカバーのかかった その別途は ダニ 蚤 南京虫の居そうな感じがして 体が かゆくなります。
 だが 今更 ホテルを探す 手だてもなし 自分のバスタオルなどだし 枕に乗せて  観念し寝ることにします。
 庭では 親父さんたちが 何やら こそこそ話し声が聞こえます。 もしかして 対岸の アルジェにでも あの女性たちの 売り飛ばす 話でもしてるんじゃないかと あの 小汚い 親父メ!と 一人毒づいて見たりしながら ドキドキです。 それに 全財産を持ち歩いている僕の荷物 せめてこれは守らねばと ベットの中に引き込みます
 疲れてるからか 案外 すんなり眠りに落ち 明るい光が 小屋のドアの割れ目から  部屋に 光の筋を 差し込むころ 思いのほか すっきり目覚めます。

夕ドラー43

  通路を挟んで 右側に4人の尼さんが 女子高生の集まり化のように ぺちゃくちゃ 怒ったり笑ったり 楽しそうです。  小づくりで しわくちゃで 田舎の小母ちゃん まる出しで 日本の 母を 想いだし 見とれていると サンドウィッチや果物 お菓子を はっきりわかりませんがそのようなもの?? けけらけら 笑っては パクパク食べ始めます。 うっ おいしそうだな と見つめてしまったのを 気が付いた まどぎわの尼僧さんが 一つ食べます。と 差し出してくれます。 まったく 捨てる神あれば 拾う神在りで 夕食が 飛び込んできます。  日本の事を聞かれたり 聞き返したり おしゃべりにも参加・・・ そして 小さな駅で 降りていきます
 乗客も少なくなり  外は 薄暗がりになり グラナダに到着です。  グラナダには アルハンブラ宮殿があり スペイン屈指の観光地と思ったが 降り立った駅は ひっそりとして 駅前ホテルなどの看板も見当たりません。 やれやれ 困ったもんだ。 こういう時に出てくるのは 強面の親父さんやっぱり出ました。 この前ほど 強面では在りませんが 薄汚い しょぼい感じが気になるが!? やっぱり  兄ちゃん ホテルならあるぞ と声かけられます。 その親父さんの後ろに歯 早くも 若い日本人の女性二人がキャッチされ 連なってます。
 旅行案内所もタクシーもない駅です。 この 投げられた餌に 食いつくしかなさそうです。 女性二人もいることだし それなりの ホテルだろう とついていきます。

夕ドラー42

  午後の列車は 程よい乗客で サラリーマン風の黒人さんと 向かい合わせに座れます。  流石 アフリカを目前にした マラガです。 昼間 うろうろしたものですから 鼻の穴までカラカラ  半日 太陽にあぶられた顔は ひりひり
 列車の中は エアコンは聞いているはずだが 駐車中に 熱せられた車内は 蒸せ返っています。
 前の黒人さんは化粧水を出して 掌に数滴落とし 顔を パンパンしています。  お前も付けるかと 瓶を差し出されたので 掌を差し出すと そこに数滴 落としてくれます。 それで 黒人さんの真似をして 顔をパンパンすると 化粧水の蒸発する 一瞬ですが さーっと ひんやりと涼しい風が・・・
でも こんなに真っ黒になるほどのアフリカに生まれ 多分 太陽にあぶられ育っただろうに  やっぱり 夏は熱いんだな!!
 黒人さんは 良い旅行を!と言って 降りていきます。 昼を食べていないので 腹が空いてきました。 マラガで乗り込むとき サンドウィッチの販売があったので ハムサンドを 買いました。  おやつの時間になってます。 取り出して 食べようとすると なんだか 具のところが糸を引いてます。 あれっ 納豆サンドだったのかな?? まさか そんな訳は在りません あーぁ

夕ドラー41

 ホテルの坊ちゃん おすすめの景勝地へ 朝からバスに乗って出かけます。 バスは ほとんど ガラガラです。 マラガの喧騒を離れると なだらかな丘の道を 東にと行きます。  眼下に歯 マダカスカル海峡が見渡せます。  此方にも 日本の盆の里帰りと同じ 風習があるとは知らず 来てしまい 人とお土産と荷物と車の混雑で  モロッコやサハラ砂漠に歯行けませんでした。
 海峡は 瀬戸内より広く  島もなく 大海を望むように 向こう岸は 夢と同じく はるかにかすむだけです。 また いつか挑戦するよ!
ホテルの ぼくちゃんの 教えた三か所の景勝地たらを バスで見て回ったのですが 
 何の事ない 高級そうな いまでいう デザイナーズ ホテルで 日本の海岸線のような 面白味もなく 海辺にでも降りて行って 水遊びをするぐらいしか 省も無いところです。 北たヨーロッパやアメリカからの リゾートです。
 沿うとわかったら 引き返していき 次の目的地  グラナダに急ぎましょう!

夕ドラー40

  強面親父は 200円ほどを握らせたらさっさと言ってしまいました。 なのに ホテルの人はでてきません!? どこかに顔を出しているのか知れませんが カウンターと思しきあたりにも 電機はつかず 僕にとっては 真っ暗です。  仕方がないので取り付く先がないので 荷物をもって 外に出て 隣りのホテルに 当たってみます。   ここも 廊下のベットでよければ と直ぐに 2階の 廊下のベットに 案内されます。 ベットの反対側は 中庭に面した大きな窓があり 明るくいい感じです。 部廊下の曲がり角のところに トイレと風呂があり ここをを使うようにと言われます。  一泊素泊まりで 800円ほどだったと思います。 パリでは バスルームだけで300円を取られていましたから まーぁ 妥当かな!?
 さて 明日はどうするかな?と 観光案内を見ていると ホテルのぼくちゃんかな?下手なフランス語で話しかけてきます。 リエゾンも鼻濁音もなく ローマ字世にの発音です。 スペイン語は 津刷りをそのまま老マジ読みで通じるから 総なんだろうね。 日とのことを言えませんが 僕も 老マジ読みのフランス語の上 その少年ほどもというか 百分の一ほども 単語も知りませんのですが・・・
 折角  スペインの南の端まで来たのですから 何処か 良いところはないのかな? ここも ここも ここも とってもきれいな風景だよ!と 教えます。 じゃ 明日は行ってみるかな! バスで行くようなので バスの乗り場 など聞き ゆっくり風呂に浸かって寝寝ることにします。 廊下なのに他の客も通ることもなく トイレにも誰も来ないし 静かです。 疲れも頭痛も収まります。

夕ドラー39

 夕方になります。 もう一度 港を見に行きますが・・・  人の数も 車も減る気配はなく いやどんどん  増えているようです。 堤防のかげを確保して  夕食にしようとしている家族もいます。
 僕は あきらめ ホテルを探すことにします。 その時 大柄な強面親父さんに声をかけられます。 荷物を持ってやるよ!と言っています。 そしてどこへ行くのだ!と聞いてきます。 今夜のホテルを探していると 言うと ついてきなと 僕のバックを抱えて 先に歩き出します。 危ないかも と思いますが・・・ 後を よたよたついていきます。
 後ろから また誰かが声をかけてきます。 おい あの親父は危ないぞ! 金を請求されるぞ!と 忠告してくれてます。
 そうだろうな と思いますが くたびれ果ててるし 頭が痛いし もう どうにでもなれ!って感じです。
 ごっ追親父さんは 手じかなホテルに入って 交渉してくれてます。 廊下なら ベットはるが   と言われます。 まあ それでもいいか!と思って 荷物を受け取り 親父さんに 小銭を握らせます。
 

夕ドラー38

 街角で あれっと思うほど四国の田舎で出会うような顔のおじさんが 時々います。
 日本を出て 2か月になります。 そろそろ ホームシックの幻影でしょうか? 年を取った 爺ちゃんたちは 白髪頭のせいで とても似てきます。
 観光案内によると 17世紀 巡礼団が住み着いたという 日本人村が 少しお口の ポルトガル方面に在るらしく 今では 日本人と言う ハポン野姓名を持つ子孫が5百人異常も 住んでいるとかです。 それもあって 身近に感じてしまいます。
   それから 僕は もっと見何に下がり マラガからアフリカ大陸へ 向かおうかと思い そうです ぱりで コレラのワクチン盲ッてきました。 しかし 日本の盆の規制ラッシュ宜しく とてもとても みなさん お土産か何か ものすごい 引っ越しかと思えるほどの 大荷物 列車無いはうごきもとれません。 親切な 人がいて 二人用の座席の 端をあけ 座らせてくれますが 熱気で 行きも絶え絶えです。
          マラガ港は自家用車や荷物の持った人の山で 近づくこともできません。 暑さにやられたのか熱も出てきます。

夕ドラー37

 冷たい水が出ると言っても 生水は飲むことは やめとけ と注意がありますので 洗面器の中で 水を出しながら 西瓜をくるくる回して 冷えたほどでも無いだろうが カッターナイフでほじって食べてみます。 太陽いっぱいに浴びた 西瓜は 力強い ジャリっとした甘さです。
トレドもそうでしたが セゴビヤも 一寸高いところから 全部が見渡せるほどの 小さな 街で 周りは黄土色の乾いた地面に 殺伐と乾燥されて取り囲まれているばかりです。
こんなにみずみずしい西瓜は 何処でできたのでしょうか? そうそう 西瓜ばかりでなく あの露天に歯 ピーマン 茄子 きゅうりなども・・・ 立派に成育されて売って居ましたが 何処から 持ってきたんでしょうかね> そんな疑問も起こりますが この大きなスイカのおかげで 2日間 喉の渇きを うるおせます。
 夜は ホテルの前の 入り口あたりは 地元のオチャンたちが BARバール という言われる  居酒屋で ワイワイ立ち飲みです。
 おい兄ちゃん何処から来たんだ! 何を飲むんだ ワインをいくか と 引っ張りまわされ 奥のレストランに行けません!

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夕どらー36

 フリーな 一人旅の気安さで 気にいったら もう一泊で スペインを南へ 下っていきます。  小さな街背語尾屋です。 日本人の旅行者は 珍しいらしく 子供たちが ぞろぞろついてきます。  少し 南に下った 背語尾やは 一気に太陽がきつくなり 軽い食事にと飛び込んだ バールは真っ暗です。 暗さに弱い視力ですから おたおたします。 幸いにも 何処にも 外に 何個か テーブルが出されています。 大体 その席を確保し パエリアで昼にします。 コメ料理は 馴染みやすく 手頃です。
 瓶の飲み物を売っている 路上の営業の店が在ったりしますが・・・ 一度買ったのですが どうも瓶の中身は詰め替えられたようで シュワーとこないコーラーです。
 野菜や果物を打っている 屋台もあります。 おっ 西瓜が在るではないですか モスクワで見た 皮の色さえ 危うい 奈街ロ位 西瓜と違い 濃い緑に 黒々と縞模様です。
  ラグビーボール型の大きいのを一個買います。 とりあえず ホテルに持ち帰り洗面器に水を張って 冷やします。 あ 僕の止まる程度のホテルでは 部屋に水が出るのさえ 稀ですが このホテルは 冷たい水が出るのです。

夕ドラー35

太陽広場のあたりは まだ早い時刻から フラメンコの歌が 通りまであふれ 誘っています。  広場のオープンカッフェでは 12時近くになっても 人々のざわめきが絶えず 子供たちも 騒ぎまくっているし 市内バスが 昼間と変わらずやってきます。 これじゃ昼寝をしないと 持ちません。
 次の日 プラド美術館に行きます。 これで ヨーロッパ三大美術館を見て回ったことになります。 美術の教科書や名作と誉れの高い作品は ほとんど 見たことになりますか!?
 次は スペインで一番言ってみたかった トレドに向かいます。 山頂に 大きな協会をのせた 城塞都市には その地を愛した エルグレコの作品を飾った 小さな美術館が 有り 今も芸術家が 沢山住むんでいると聞きます。