月別アーカイブ: 2023年5月

夕ドラー10

 次の週は ニッポン人 日本食を 食いに行こうか と声がかかります。 おい おい ニッポン人ばかりかよーと 他の学生から ブーイングが それでも 行きます。  先週 教授の自宅アトリエに行った 一郎君と健次くんも 一緒です。
 パリの日本食屋は日本の 2倍ほどはします。 この機会を逃すと 自力では食べられませんし・・・ 遠慮して行かない 選択はできません。が ちょっと 気が引けます。
次の週の 助手の先生の時です。  ボザールの前にある ギャラリーで アトリエ店をやるからみんなで ポスターを造ろう!と 言われます。 小さな木片を配られ 自分の好きな絵を彫り 組み合わせて 絵にしようということです。 なんだか 学園祭気分になります。

ユウドラー9

次の集です。 帰り際 おーい ニッポン人 俺んちへ 遊びに来ないか!と 教授が言っています。
 えーと アトリエに歯 フランス語が話せる 一郎君と 隣のクラスですが健次君が来ています。 彼らもいくというので  言葉は大丈夫だと 安心てついていきます。
教授の自宅アトリエは 大学村の一角に在ります。 地下鉄を降りたところに歯 バロン薩摩が寄贈した 和風の武道場のような 日本人のための 大きな会館もあります。 少し 奥まったところの建物に 教授の 自宅アトリエがあります。 アンティークなしつらえで こぎれいに暮らしています。 こんなへやでくらしたいなぁ 今 居候している部屋は 日本のマンションと言われる部屋のように 一面が 大きなガラス窓で 床もりのりゅうーむで貼ってあるし 色調が灰色で 広いけど 味気ない作りです。
何処からか 女性が現れ お菓子を買いに行って コーヒーとホールのケーキをごちそうしてくれます
教授を囲んで 自分の目指す道や 美術界の事を話します。 こんなにも アートの時間が持てていることが 嘘のような 気がするほどです。
健次君はケーキは苦手だというので 僕は 二切れ食べることができました。 パリに来て ホールのケーキなど 貧乏旅行者ですから 口にすることがなかったので 満足の満腹でした。
 部屋の隅に アンティークなオルガンがありましたので 一本指でですが さくらさくら を牽いてあげました。

夕どらー8

Y教授と  観に行ったのは るおーテンです。 ルーブル美術館で 近代作家の展示は在りませんが・・・ 今回 特別の展覧会のようです。  今まで見た しっかりと描き上げたさくひんよりも 悪戦苦闘した 完成に至らなかったさくひんが 沢山在ります。  Y教授は ルオーも我らのボザールで 待ちすと共に モロー教室で学んだのだ と 俺の教室から お前たちの中から 彼らのような 素晴らしい 画家が育つ事をねがっている。 というようなことを 話てました。
 負かしといてよ!と言えませんが
ルオーの一枚の絵を何年もかき続ける  執念や秘めた激しさにに 感動して それからの政策が 大きく変わっていく きっかけになりました。  
次の日です。 面接に付き添ってくれた A子さんが 時々 顔を見せます。 あのさ あの子が 貴方の事を フランス語も 喋るない とんでもないにっぽんじんだと 言ってるわよ!と 教えてくれます。
 そうそう その女は北の方 出身らしく せのたかい 嫌味な ツンケン女です。
 今朝も 助手の先生が ロッカーの分配をしてたんだけど あのニッポン人には 秘密よ と こそこそ言ってたようです。 そうゆうことって なんとなくわかるもんです。
 僕は 次の日 錠を買っていって 助手の先生に ロッカーを貰いました。 木製の ろっかーですから 錠と鍵は自分で用意していかねばならないのです。 あの時 錠を用意していってなかったので 黙っていたのですよ。 あの 女目 座間味朗です。 これで 自分のロッカーも確保でき 重い絵の具箱など おいて帰れます。     ルオーに負けないよう Y教授の期待に応える 力作を描かねば!?

夕ドラー7

次の集です。 教授がアトリエに入ってくると 今日はルーブルえ行こう!と言ってます。 あれ ルーブルの鑑賞会のようです。 我らは 急いで 画材など片づけです。
 おーい ニポン人はおれのくるまに乗れ!と言われます。 日本人のわれらは 地理に不案内と 気を聞かせてくれているようです。    Y教授は 生徒との言葉遣いは 俺と お前です。 僕は まだ教授を名前出呼び捨てにできませんが 他の生徒たちは 呼び捨てにしています。
 教授の車はベンツのジープで 天壌のホロは巻き込んで オープンカーです。
 セーヌ川に沿って ジープは走ります。 ちょっぴり秋めいた 冷たい風邪を切って  ウキウキ気分が高まります。 ジープは遮光も高く セーヌ河岸の恋人たちを上から見下ろせて パリの恋人たちって映画を見ているような気分です。

夕ドラー6

 Y教授のアトリエに出入りを許され カルトンや えのぐを持って 登校です。 10時から昼まで モデルさんが来て  自由に描く事ができます。
 イーゼルを立て 描き始めようとすると 助手の先生が近づいてきて 登録量 70フランを拂いなさいと言います。 一か月の月謝かな!?と思っていたら 一年分のようです。 70フランは 当時 日本円にして 5千円弱ぐらいでしょうか・・・ 余りの安さに ほっとします。 それに  お金を取ったからには おいだされることもないでしょうし・・・
 Y教授は 週に一回しか来ません。 その日は 生徒の数も いつもの倍にもなっています。 昼になります。 今日は パーティだぞ?と教授は言うと 心得たもので  上級生が 3フランづつ集めて回り 買い出しに出かけます。 3フランなんて 街のカッフェで コーヒー一杯の値段です。 果たして どんなごちそうが出るのでしょ
   予想道理フランスパンとやすそうなワイン パンに塗るパテ などです。
それでも ワイワイ ぱんにくらいついて 紙コップのワインをぐびぐび 貧乏学生の集まりらしく 麗しのエコールとパリを味わいます。

夕ドラー5

 あ そ! と 教授は 広げた 鉛筆や水彩の スケッチを木の無い感じで見ているような気がして あ こりゃ 不合格かな?? 広げた絵を まとめて 逃げ出したくなります。 教授は でお前は 日本人画家 Hを知っているか?と聞きます。 這い 知ってますよ Hさんは 僕と同じ しこくのかたです。と応えると・・ 俺 Hと 友達なんだ?と言い 僕の作品の中にも Hさんと同じ感性を見つけたようで 突然握手を仕掛けてきて
で お前は パリの風景画を 売るために書いているのか と聞きます。   うーん 日本に帰って パリの風景画展をやれば 少しは 売れたりして ウマクいくと 次の旅のぐんしきんになるかと そんな 下心はありましたのですが そんな点を見透かされていたのでしょうね。
いやー 旅の思い出に書いているのですけど・・・ ごまかしごまかし  ちょっと 落ち込み気分で応えます。 そんな間にに A子さんが 彼は 今 友達のマンションに居候しているので 油絵のせいさくができない!など 今日 面接に来た事情など 話してくれています。
教授は いいよ! ここで がんばりなよ! 売るための パリの風景は描くな と言います。
 はい 分かりました。 明日から 頑張ります。

夕どら らんまんー4

大きな扉を 騎士見ながら開け 教室をのぞき込みます。  そこは 天壌が高く 宮殿の面影を残した 正面に 大きな竪長い窓が 三個 中庭の明るさを取り込んであります お階段フロアーの暗さと比べると 思いのほか 優しいひかりが満ちていました。
 無造作にイーゼルが立ち 学生さんが思い思いに 裸婦デッサンなどに 取り組んでいるアトリエの奥に 目指すY教授が 居られます。 ボンジュール ムッシュ と 緊張の笑みで近づいていきます。 それから A子さんがの出番です。  彼は 入学試験は受けてないが Y教授のアトリエで学ばせてほしいそうですが・・ ・ と言ってくれている間に 持参した 描き貯めた絵を  机の上に広げていきます。 あ そう と

 レンドラー3

パリ国立美術学校に歯  東京芸術大学に影響を与えた 教授とかもいますが・・・  パリの5月革命後 学生たちの望みで教授となった 新しい感覚を持っているだろうと思えるY先生の 自由な感性を期待して 教室を目指します。  旅の途中やパリのすけっちや水彩画を 持ち  フランス語を話せる 此方で知り合った女性の友達A子さんに同行してもらいます。  パリの国立美術学校は  通称 ボザールは イタリアのふれんつぇから嫁に来た  御妃様のお城です。   御妃さまはルーブル宮殿のゴシック様式が気に入らず 実家のフレンツェのルネサンス様式を取り入れた 中庭や 列柱のある回廊 軽やかさのある建築が並んでいます。
 だが 大きな石の建物は 暗くって おたおたした在る気になってしまいます。 A子さんが 眼の悪い事を知らないので どうしたのかと? 不思議そうに訪ねてきます。
 自分としてもこのくらい怪談など 自由に歩けるだろうか?と まだ 面接が合格し 出入りを許されているわけでもないのに そちらが 不安になります。
暗い 石の階段を 2回に上りきったところの 左側の扉が Y教授の教室です。
装飾は取り払ってあるシンプルな入り口ですが 高さ 3m箱すほどの 重々しさのある大きなドアです。 ぎ ぎ ぎーと 重厚な音で開くドアは 気弱になっている 心を知事みあがらせます。 。

わがらんまん ー2

モスクワから東ヨーロッパ スイスを経て パリにつきます。 パリでは 旅の途中知り合ったRのマンションに居候ができることになり 旅は市と休みして 少しの間 パリに 落ち着くこととなります。
 見える間に見ておきたい歴史的な建築 美術館と 日々 スケッチブックをもって パリはともかく 近郊の待ちにも出かけます。 有名どころは大体見て回ってくると 小さなスケッチとかばかりでなく 段々 自分も絵が描きたく
油絵の制作などに取り組みたくなります。 しかしRのマンションの部屋に キャンバスを建てるわけには いきません。
で 思いついたのは美術学校入学ですが 英語もフランス語も出来ないな身では 同省もないかと思ったのですが・・・  日本の美術学校でも 時々 もぐりの生徒がいて デッサンや裸婦の ちゃっかり 授業を受けているものがいたりします。 大体 教授は生徒の顔など覚えていたりしません。
 で 画家の卵らしい 日本人から その辺の 情報を聞きまわります。  パリの国立美術学校にも デッサンやクロッキー教室に歯 やはり もぐりこんでいる生徒もいるようです。 自分は油絵の政策をしたいと 沸き立つ気持ちが在ったのです。 それで  とりあえず 国立美術学校に行ってみることにします。
絵画かには 5人ほどの教授がいて 日本でいう 研究室を持っているようです。 日本で名前が知られている教授もいます。 それぞれに特徴はあるようです。
 

NHKの朝の連続ドラマ を見て

 以前は 朝ご飯の時でもあり わりと しっかり見ていましたが・・・ ここ15年ぐらいは 見ることもなくなっていましたが この春から始まった らんまん!は 牧野博士の 植物がに感動した覚えがあるので 興味を持ってみています。  パク君の世話の時間と重なったりするので 毎日は見れないですが 週末に一週間分がダイジェストで見れます。 此方のほうが 話が連続して 楽しめるので そちらで見ることも多くなりました。 みなさんは 見てはいませんか?
先週から 主人公は東京に出てきて 東京大学での研究に希望を持ち 教授に 面接します。 小学校中退の主人公と 日本最高学府との対決が 面白く感じられて 見るほうにも 力が入ってきました。
が失明する恐れがあると 診断され それならと 仕事もを退職し 一人 ヨーロッパ美術館行脚に出かけたころの 自分と重なって 色々と 思い出がよみがえってきます。