月別アーカイブ: 2010年2月

桜咲く!

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散歩をしてますと、良い匂いです。
庭に入れてもらって、
鉢物の手入れをしているおじさんに、
「庭で良い匂いがするね」と、話しかけます。
「桜が咲いてるからだ」と、言います。
「ほら」と、一枝折って手にくれます。
「わーほんとう」、赤みの濃い桜が満開です。
「川津さくらも咲いてるで」と、
それも裏庭から一枝取ってきてくれます。
もっと、赤みの濃い色で満開です。
どちらも染井吉野より華やかです。
でも、鼻をつけても匂いません。
桜は匂いがないですね。

「これも持って行く」と、
何種類かの水仙の花を折ってくれます。
「うーん、良い匂い!」
手渡される時、一緒に
甘い匂いが漂ってきます。
路地まで溢れていた良い匂いは此方です。

家に帰って、小さな花を、小さな花瓶に生けて、
自作の小さなお雛さまに供えて、
パチリと記念撮影です。

作家に成った友人から!

すぅーっと読めました。
ダン吉のしぐさや、ダン吉へのやさしい思いやりが、きめ細やかに表現されていて、優しい気持ちにさせてくれました。
また、お爺ちゃんとダン吉との関係も心温まるお話の中から暖かい空気が伝わってきました。

お爺ちゃんとダン吉と筆者の関わり合いが、人と愛犬の絆の存在を知らせてくれ、
また、子供の声やダン吉の声、トレーラーのエンジン音などの音の表現や
お線香のかおりと煙などの風の表現を通して、
田舎ののどかな風景を清楚に知らせてくれています。

本当にすばらしい作品だと思いました。

僕も、その後も、文章を書いていますが、
五感で感じたことを誇張しないで文字で表現することは、
本当に難しいことです。
お手本にさせて頂きます。

・作家さんの手本になれれば嬉しい事です。

日本語は難しい!

続いて 勘違いの日本語、
薬の飲み方です。
メーリング仲間から
先日 透析友達のkさんとタクシ
ーの運転手さんのhさんと 美味
しいお昼を食べに行きました
少し贅沢なお店で お琴の生演奏
が迎えてくれます おみせにはい
ったところで まずくろまめのお
かしとこぶちゃがでます
部屋に通されてから ぜんさいか
らはじまり もうすぐおひなさま
なので 器が はまぐりになって
いたり おひなさまになっていた
りします いろいろとかわいいう
つわがつぎつぎにでてきて
ごはんとおつけものがでたとたん
に kさんが がさごそやりはじ
めました どうしたの?とききま
すと ごはんがでたからくすりを
のむといいます えええー
それって食膳の薬です いつも透
析の時に おひるごはんのまえに
のんでいるのに すっかりわすれ
ていました あらら 薬忘れて種
っていいましたら kさんはまじ
めに 忘れてないといいます
この薬は ご飯の前にのむように
いわれたので ご飯を食べる前に
飲むといいます
それで 私とhさんは大笑いです
薬ですから笑ってる場合ではない
のですが
ご飯の前といわれた なるほどで
す 日本語も難しいですね

皆さん 体は大丈夫ですか?

薬の飲み方!

恐いけど笑える話しです。
その1. 座薬のことです。
座薬を正座して飲み込んだ人があって、次回に診察を受けたときに、
「この薬は飲みにくいので他のにかえて欲しい」と先生にお願いしたそうです。
その2. 食間に飲む薬です。
ある人がお弁当を食べながら、一口食べては粉薬をぺろり。また一口食べてはそれをぺろりとなめていたそうです。食間と言われて食事の間に飲まなきゃ行けないと想ったそうです。
その3. 貼り薬を細かく刻んで飲んだ人があるとか  
嘘のような本当の話だそうです。

うそー、マジー

線香rの香のなかで・・後編

 ダン吉は捨て犬でした。
 口の周りが黒いので、「垢抜けない犬だな」と、言われています。傍に行くと、すがる眼差しを僕らに向けて、よたよたと擦り寄って来ます。
 「うーん。家で飼ってやろうか」と、お爺ちゃんが言って、ダン吉は我が家の子に成ります。   
 我が家に来た頃です。ダン吉は子供たちの声が聞こえると、ぶるぶる振えます。怖い事を思い出すのか、
ぶるぶる、ぶるぶると振るえます。
 我が家ではダン吉はお爺ちゃんの孫です。「可愛い!」と、抱きしめてくれる女の子も出来ます。そして、振える事も無くなります。 
 ダン吉は、気の優しい、大きな犬に育ちます。お爺ちゃんや近所の子たちとも友達です。  
 
 それから10年と少し過ぎた頃のお正月です。ダン吉は倒れます。あんなに大食いだったのに、其の日から一口もご飯を食べません。大好きな牛乳も飲みません。    
 「あーぁ!ダン吉は死ぬのか!」と、お爺ちゃんはしょんぼりです。
 
 「冥土の土産だ」と、お正月用の取って置きの生ハムを上げます。三日三晩、何も口にしなかったダン吉が、くしゃくしゃとひと口食べます。横たわったままですが一切れ全部食べます。
 次に上げた時は、立ち上がって、むしゃむしゃ食べます。       
 「よし、よし!」と、お爺ちゃんは喜びます。生ハムは無くなり、お歳暮に貰っていたロースハムをスライスして上げます。それもペロッと食べます。 
 「もう、大丈夫だ」と、お爺ちゃんは、”ほっと”します。 
 それではと、スーパーへ行って、安いハムなどをを買い込んで来ます。                   
 「たっぷり食べろ」と、大きな魚肉ソーセージを一本丸ごと上げます。ダン吉は其れを一口かじってみたが、ペッと吐き出します。わー!すっかりグルメに成ってます。
 それでも其れからは、また元のダン吉に復活です。何でも食べて元気を取りもどし、お爺ちゃんと畑にも行きます。  
 だが、其の次の年のお正月です。お爺ちゃんの方が先に逝ってしまいます。
 
 ダン吉は、それから数年、僕を慰める様に生きてくれます。お爺ちゃんのお墓参りも付き合ってくれます。
  しかし、我が家に来て、16年目の秋の丁度其の日です。歩くのも苦しそうに成り、寿命の来た事を感じさせます。
 我が家の菩提寺にお参りに連れて行きます。 「お爺ちゃん 宜しく」と、お願いします。 
 其の次の日です。僕が外から帰って来るとです。
 「ゥワン ゥワン」と、言う鳴き声が、家の角の所まで聞こえています。必死で僕を呼ぶように鳴いています。飛んで行くと、もう鳴き声は無く、ぺったりと床に横たわったままになってます。  
 「ダン吉!」と、呼びます。何の反応も有りません。顔に手を当てると、未だかすかに息をしています。最後の力を振り絞って僕を呼んでいたのです。。
 水を上げても、もう飲みません。牛乳も飲みません。ハムも効き目はありません。息絶え絶えに横たわるばかりです。
 少しでも傍を離れると、ダン吉はゥワンゥワンと寂しそうな声で僕を呼ぶのです。傍に居て体を摩ってやります。長年、お爺ちゃんの畑仕事や僕の散歩に付き合ってくれた足を撫でて上げます。
 次第にはく息ばかりに成ります。
 「ダン吉、ありがとう!長い間ありがとう!」
 「お爺ちゃん所に行って良いよ」と、言ってやります。
 ダン吉は悲しそうに、小刻みに鳴きます。
 そして、夜半前にダン吉は静かに息を引き取ります。
 ダン吉はお爺ちゃんの所に旅立って行きます。 

 この頃は、お墓参りは一人です。引っ張って連れて帰ってくれるダン吉も、線香の煙の彼方です。だから、一人とぼとぼ帰ります。白杖重く帰ります。   
 帰り道、ふっと線香の残り香が漂って、お爺ちゃんとダン吉と、三人で暮らした楽しかった日々が溢れるように思い出されます。おわり

線香の香りのなかで・・・前編

全国文芸大会で一位に成りました。
   ・線香の香りの中で思い出す。
 「お爺ちゃんのお手伝いだ」と、我が家の愛犬ダン吉は勇んでいます。アスリートのスタート地点の顔をしています。見ている僕を無視します。お爺ちゃんの運転するトレーラーのハンドルにリードを掛けて貰い、お爺ちゃんと畑仕事に出かけます。エンジンがかかりギアが入り、さぁ出発です。ダン吉は力いっぱい引っ張ります。エンジンで動いているのだからそんなに力を入れても仕方がないと思うのですが、ダン吉は本気です。身を低くして、腰に力を入れ、前足で地面をかいて進みます。ダン吉は毎日お爺ちゃんと畑に行きます。畑ではトレーラーの運転席でお昼寝です。

 ある日、庭で変な音がするので出てみると、トレーラーがひっくりかえり、お爺ちゃんは声も出せず。倒れています。その横でダン吉は、お爺ちゃんの顔を見たり、怖そうにエンジンを見たりオロオロしています。年老いたお爺ちゃんはそれから後、トレーラーの運転をやめます。もう、ダン吉と畑にも行きません。

 その年の秋の初めの真夜中に、お爺ちゃんは救急車で運ばれて行きます。出て行く救急車に向かい、ダン吉はウォーン、ウォーンと泣くのです。その日の朝になっても、昼になっても、やるせない気持ちを抑えられないように、尻尾をたれ、右に左にと低い声で泣くのです。二晩泣きとおします

 そして、その冬、お爺ちゃんは、家に帰る事無く逝ってしまいます。
 自宅での葬儀でした。沢山の人の出入りがあります。でもダン吉は、誰にも吼える事無く、体を丸くして、尻尾で顔を覆い静かに丸まっています。かなり大きな犬だったので、他人は恐がったりするのですが、その日は立ち上がる事もせず、誰も恐がらせません。
 「この子は良い子だね」と、お手伝いの小母さんも言います。
 「今日はワンワン言ってはいけない事を知っているんだね」と、感心されます。
 褒美に貰った器いっぱいのご馳走にも口をつけず、通夜から告別式と3日間、うずくまったままです。

 その日から僕はダン吉とお爺ちゃんのお墓参りに行きます。花立に水を差し、墓前に水を上げ、線香を立てます。線香の煙が揺らめいて、その香りの中で、在りし日のお爺ちゃんを思い出します。
 でも何故か、ダン吉は、「ワン、ワン、ワン」と、早く帰ろうと言う様に吼え続けます。
 「お爺ちゃんに会いに来たんだろ」と、言っても、唯、ワンワンと帰りを急かせます。

 帰り始めると、ダン吉は安心した顔になり、無心に僕を引っ張ります。目の悪い、よたよた歩きの僕を黙々と引っ張り家に連れて帰ります。我が家に着くと、ダン吉は”ほっ”とした顔で座ります。 

小父さん達の井戸端会議!!

我が家の周りにです。
退職した小父さんが増えてます。
其の上、小父さん達は奥さんが
何故か早死にです。
我が家の前の通りは「男やもめ通り」と、
命名されます。
で、暇です。
暖かく成ると、虫が這い出す用に出てきて、
何処か、此処かで屯して、おしゃべりです。

勝手におしゃべりしてくれているのは良いのです。
我が家を覗き込んでは、
庭木の事などあれこれです。
此の辺りで我が家だけが日本庭園では有りません。
雑木が自由に伸びているのです。
切れ切れと五月蠅いのです。おせっかいです。

それから我が家の人の出入りをチェックです。
暇に任せて覗いています。
誰が来たの彼が来たのと言うのです。
ヘルパーさんの容姿に仕事ぶりも評定です。
挙句の果に我が家の来訪者を捕まえて、
何処の誰か?勤め先まで聞いてます。
我が家はカーテンが有りません。
何を食べてるのだのと言うのです。

暇な小父さんにも困り者、
長屋の小母さん達の井戸端会議の上をいってます。

隣りのばぁちゃん闘病記‐ゆるいおにぎり!

昨夜です。隣りのばぁちゃんから
沢山のおむすびを頂きます。
今日からばぁちゃんは出掛けるので、
余ったご飯をむすんでくれたのです。

今日の昼に食べようとしたら、
おむすびがぱらぱらと崩れてしまうのです。
しっかりむすべていないのです。
そうです、ばぁちゃん「未だ手足に力が入らない」と、
言ってました。

先日です。
ズボンの裾上げを頼んだら、
「指に力が入らない」「針が持てない」と、言ってました。
未だ、未だ抗癌剤の後遺症が残っています。

ばらばら崩れるお結びを、
お箸で掬って食べました。
ぱらぱらのおむすびは、ちょっと悲しいです。

ご飯です!

今日は日差しが春めいてきます。
トレイス君のお兄ちゃんパピーのジョイ君と
新しいパピーになったばかりのニコちゃんが
遊びに来てくれます。
トレイス君とジョイ君が揃うと、
一時部屋中を駆け回って楽しみます。
赤ちゃんのニコちゃんも負けずに走ります。
お兄ちゃん達は、幼い妹を踏みつける事も無く、
そっと自由に遊ばせてます。
兄弟が居るって良いなぁーです。

暫くふざけるとその後はパピママさんやパピパパさんに
甘えてみたり、
スイートボーンを無心に咬んだり、
それぞれの時間を気侭に過ごします。

きーんこんカーン!あ!五時の時報が聞えます。
でれーっと、していたトレイス君の表情が変わります。
「ご飯の時間だ!」と、気付きます。
トレイス君は一見何も無い表情をしながら、
頭の中で、ご飯!ご飯!ご飯!が回っています。
「此の子達が居ると僕のご飯はどうなるの?」と、
ちらちら目線をワン吉に向けて来ます。
「トレイス君、皆にご飯分けて上げますか?」
「うーん!其れわ困るよ」って、言ってます。

違う障害

先日 障害者の会が有ります。
市から送迎バスが出ます。
会が終わり、送りのバスに次々と乗り込んできます。
「聾唖者のOさんが乗っていない」と、言ってます。
耳が聞えないので、「Oさん」と、呼んでも応えてくれません。
僕はOさんを知っているが見えません。
そんな訳で長い時間遅れてしまいます。
落語の様な話しです。

障害者の会に出るように成っても
他の障害の人と交わる事も少ないです。
最近、車椅子のユーザーの方と
接する機会が多いのですが、
此方が見えないと、その人の状態が分りません。

一緒に旅行する事が有っても
手足の障害の程度が分りません。
どうやってご飯食べてるか?見れません。
なかなっ聞きずらい事でも有ります。
特にトイレの事も聞けません。
僕ら視力障害者にも、
障害者トイレを案内してくれる事が多いです。
でも小の時は普通の方が使い易いです。

今、心のわ”で「列車に乗ってみよう」と、計画しています。
JRは此の頃、対応してくれるように成りましたが、
車椅子五台は何処に居る事が出来るのでしょうか?
レストランの予約も困難です。
入り口の段差、椅子がベンチで動かせ無いとかで
物理的に入店拒否です。
視力障害は物理的障害は少ないですが、
手引きが無いと動けません。
考えてみると視力障害はあまり人の助けには成りません。