月別アーカイブ: 2010年4月

皆そろって記念撮影!

十一日 朝です。
海の方だけちょっと白く透けていて、
空全体はどんよりとした黒い雲に覆われています。
あ!雨です。
ぱらぱらと来て、ザーッと本降りに成ります。
「今日は駄目だね」と、PWさんが言います。
「もう帰るだけだ」と、うんざりです。
明石大橋記念公園のチューリップ祭に行けません。
ジャケットに、昨夜取り外したレインコートを取り付けます。

8時半、ゆっくり目の朝食です。
「パンにします。ご飯です」と、聞かれたので、
いつもの様に「パン」と、応えたのですが、
おかずの説明を聞いてがっくり、
味噌汁とか塩辛、塩鮭の焼いたのとか完全和食です。
あーぁ!それにパンが甘いデニッシュです。
クロちゃんのお父さんはパンとご飯を食べてます。
食堂の前の窓に日が差しています。
ご飯を食べている間に雨が上ってます。

それで、食後の運動に、またまたドッグランです。
本当に走らなければいけないのは我ら人間です。
昨日から食べてばかりで、歩数計はたった三千です。
雨上がりのドッグランはもわーとした熱気が上っています。
それでもワンちゃんたちは元気に走っています。

暫く走った処で、そろそろチェックアウトの時間です。
では!と、揃って記念撮影です。
ボルゾイさんやチワワちゃんも加わって、
四キロから四十キロの大、中、小のワンちゃんで。
大きなグループに成ってます。
元モデルのトレイス君は、直ぐポーズは決まるのですが、
お尻を向けてる子、あっちへ行こうとする子、
全員でチーズは難しい、
カメラマンに成ったマダムは、
ワンちゃん達の気を引こうと、おお焦り。
パチリ、パチリ、パチリ何枚も連写です。
偶然の良い顔に期待しましょう。

皆そろって記念撮影!

十一日 朝です。
海の方だけちょっと白く透けていて、
空全体はどんよりとした黒い雲に覆われています。
あ!雨です。
ぱらぱらと来て、ザーッと本降りに成ります。
「今日は駄目だね」と、PWさんが言います。
「もう帰るだけだ」と、うんざりです。
明石大橋記念公園のチューリップ祭に行けません。
ジャケットに、昨夜取り外したレインコートを取り付けます。

8時半、ゆっくり目の朝食です。
「パンにします。ご飯です」と、聞かれたので、
いつもの様に「パン」と、応えたのですが、
おかずの説明を聞いてがっくり、
味噌汁とか塩辛、塩鮭の焼いたのとか完全和食です。
あーぁ!それにパンが甘いデニッシュです。
クロちゃんのお父さんはパンとご飯を食べてます。
食堂の前の窓に日が差しています。
ご飯を食べている間に雨が上ってます。

それで、食後の運動に、またまたドッグランです。
本当に走らなければいけないのは我ら人間です。
昨日から食べてばかりで、歩数計はたった三千です。
雨上がりのドッグランはもわーとした熱気が上っています。
それでもワンちゃんたちは元気に走っています。

暫く走った処で、そろそろチェックアウトの時間です。
では!と、揃って記念撮影です。
ボルゾイさんやチワワちゃんも加わって、
四キロから四十キロの大、中、小のワンちゃんで。
大きなグループに成ってます。
元モデルのトレイス君は、直ぐポーズは決まるのですが、
お尻を向けてる子、あっちへ行こうとする子、
全員でチーズは難しい、
カメラマンに成ったマダムは、
ワンちゃん達の気を引こうと、おお焦り。
パチリ、パチリ、パチリ何枚も連写です。
偶然の良い顔に期待しましょう。

眠りたくない夜です!!

ジョイ君の見事なホストぶりと、
あっちにこっちに愛想を振り撒く可愛いホステスの
ニコちゃんも居てパーティーは盛りあがります。
「ご苦労さんね!」と、盲導犬のトレイス君は
大阪組のお母さんに肩をもみもみされて、
うっとりお目目です。
「大病をしてね」と、
トレイス君のパピー時代の話しを聞きます。
一週間ほど何も食べず、どうなる事かと思ったそうです。
「こんなに立派に成って」と、
トレイス君の筋肉質の大きな体を撫でられます。
「顔もしわくちゃだったのに、すっきり若返ったね!」と、
ハンサムに成ったと褒められてます。
皆に見守られているトレイス君、トレイス君は幸せ者です。

今日はお疲れ様。
明日に備えて楽しいパーティーもお開きです。
「眠くないよー」と、ジョイ君、トレイス君は、
それからも興奮醒めず、うろうろです。
それでは修学旅行恒例の枕投げでもしましょうかね!

四月十一日 日曜日の朝です。
未だ真っ暗です。四時です。
でもジョイ君とトレイス君は起きてます。
カチカチカチ爪を鳴らして、部屋の中をあっちこっち
行ったり来たりです。
「ねえ、起きないの!」と、変わりばんこに、
冷たい鼻先で僕の顔を突いてきます。
そんな物音を聞きつけた隣の部屋のクロちゃんも、
カチカチと起き出して来て、「そっちに行きたいよ!」
「一緒に遊びたいよー」と、言ってます。

ライトハウスの同窓会!

  「また後でね!」と、一旦、各自の部屋に帰ります。
後で我らの部屋で同窓会?おしゃべりタイムです。
「早く来ないかなぁー」と、ジョイ君は
落ち着かない様子で待ってます。
ジョイ君は、昨年ユーザーさんを突然亡くして、
暗く、悲しく、寂しい日々を送っていました。
PWさんの元に引き取られ、だんだん元気をとりもどし、
今日は沢山の友達に会えて嬉しくって、嬉しくって
一番に弾けています。
「未だ来ないねー」と、ジョイ君は
入り口のドアとPWさんが見える廊下の角で待ってます。
ずーっと待つ姿が、いじらしいです。可愛いです。
PWさんは「早く来て!」と、見かねて皆さんに連絡です。

そんな時でもトレイス君は変な行動です。
ニコちゃんのトイレのトレーに入ってくつろいでます。
「トレーのトレちゃんだ」と、言って、
ちっさなトレーに大きな体を上手に納めた姿を、
PWさんはパチリと記念撮影です。

そのうち皆さんが集合です。
わーっと、ワンちゃん達が盛り上ってます。
用意した飲み物もお菓子も
高く掲げて持たねばなりません。
うっかりすると、尻尾で撥ねられ、
鼻で突き倒されて仕舞います。
狭い部屋にワンちゃん7頭と人が8人は熱気です。
「盲導犬に成ったトレちゃんとこんなに親しく出来るなんて
思わなかったわ!」と、大阪組さんは感激されます。
トレイス君はパピー時代を大阪で暮らしてます。
其の頃遊んでもらったお母さん犬さんや
先輩、後輩パピーと全員ライトハウス出身です。
今夜はライトハウスのミニ同窓会でも有りますね。

ワンちゃんのびのびワンダーランド!

「あれっ!向こうのデッキに居るよ!」と、
PWさんが言ってます。
トレイス君は誰かのお部屋にお邪魔しています。
可愛い女の子でも見つけましたか。
何だか訓練中から団体行動の出来ないタイプです。

ワンちゃんの夕食を各部屋で済ませて、
次は我らの番です。
皆さんワンちゃんを連れて食堂に集合です。
日本の犬事情も変わりましたね。
盲導犬さえレストランやホテルに入れてもらうのに、
拒否されたり、遠慮したりだったのですが、
こんなにのびのびと人も犬も過ごせる場所が出来てます。
今夜は土曜日。満員の満席です。
どのワンちゃんも吼えたり、隣りの子とふざけたりせず、
テーブルの下で良い子で、のんびり待ってます。
メイン料理は黒毛和牛の鉄板焼きです。
その時ばかりは、良い匂いの誘惑に負けて、
トレイス君は何気無い振りを装って立ち上がり、
テーブルの上を伺ってます。

食事の後、ワンちゃんたちは、もう一度
ドッグランのナイターを楽しみます。
そして、我らの部屋での集いが待ってます。

えーっ!またもドッグラン

「足拭いてあがってね!」と、
玄関でテキサスマダムの大きな声です。
「盲導犬のトレイスちゃんはいいのよ」と、
訳の分らない論理を言われます・・・?
何故に盲導犬は足を拭かなくって良いのです??
廊下にパシパシパシとワンちゃん達の爪の音が
あられが降るように鳴って各部屋に散っていきます。

部屋に入って突き当ると一面が窓です。
窓の外はウッドデッキです。
デッキの向こうは、何とまたもドッグランです。
左手からL字型の建物に二面は囲まれ、
正面は小高い丘。右手は坂を下って海まで続いています。
「今一番の見頃だね!」と、
PWさんが土手の桜をめでます。
島の桜は四国より少し遅れて咲いたようです。

デッキで海からの気持ちの良い風に吹かれていると、
「部屋の椅子を出していいのよ!」と、
中庭のドッグランにマダムの登場です。
「ロビィーにジュースやコーヒー、紅茶、
有るから飲んでー」と、言います。
PWさんが僕の為にジュースを取ってきてくれます。
デッキに出してもらった椅子でジュースを飲んでると。
「テーブルも出して使って!」と、マダムです。
PWさんはテーブルもデッキに出します。
出さないといけなくなる口調です。うーん!
これがちょっとうるさいマダムと言われるゆえんでしょう。
でも、僕はペンションのデッキで
優雅なトワイライトタイムを過ごせます。

隣りの部屋がトレイス君の弟パピーのクロちゃんです。
クロちゃんもデッキに出て来て、
此方に鼻を突っ込んで遊びたそうです。
ではと。皆をドッグランに出して上げます。
ドッグランの梯子です。
ワンちゃん達は疲れを知らない子供の様に、
桜の花の方に走っていきます。
ドッグランには背の高いふあふあ毛のボルゾイとかと言う
ロシアのワンちゃんが高貴な様子で歩いてます。
とてもちっちゃな、珍しい毛色のチワワも
ちょこちょこしています。
夕暮れていく山陰に桜がぼんやり浮かび上り、
メルヘンの世界が広がっています。

土グランに次ぐドッグラン!

気持ちの良い木陰のドッグランを
思い切り楽しんだワンちゃん達が、
徐々に帰ってきます。
がぶがぶ水を飲んだり、芝生に体を投げ出して
横に成ったりしています。

では、そろそろ!と、宿泊施設へと出発です。
島を少し北に行った小高い丘にある、
ドッグペンションにお泊りです。
駐車場に車を停め、荷物など下ろしていると、
オーナーさんのマダムが駆けつけて、
あれこれお手伝いやら説明を頂きます。
そして、取り合えずドッグランをしろと、進めます。
どうしても部屋には入れてくれません。

「わー!広い」、小学校の校庭の様なドッグランが
玄関脇を行った所に在ります。
「ワンちゃんがオシッコをしたら必ず水を流せ。
ウンチは絶対拾え。入り口の扉は鍵を掛けろ!」と、
マナーを我らに浴びせながらマダムが案内です。
「あんなに走ってきたのに」 
もういいかと思っている我らの意も解せず強制です。
それでも、ドッグランに再び放されたワンちゃんたちは、
ぴゅーんと元気に飛び出していきます。
牧場の様なドッグランに散ったワンちゃん達は
直ぐ僕の視界から消えてしまいます。
「此処のマダム、ちっよっと口うるさいからね」と、
一度泊まった事のあるPWさんから教えられていたので、
それほど驚くほどの事も無いですが、
ずーっと大声で叫んでいるいる様は
さながらテキサス辺りの牧場の女将さんです。

午後の日差しがきつく成って、
雨かもと着てきたレインコートの着いたジャケットは
とても暑いです。
ワンちゃんたちはぜいぜい、
パピーのニコちゃんはよれよれ!
それでやっと「お部屋に行きましょう」と、
マダムのお許しが出ます。

モルジブの風!?

幹線道路から逸れて山に入ります。
ピクピク、ピクピク、ジョイ君の耳が動き始めます。
先に着いた仲間のワンちゃんと早くも交信です。
多分、この先三キロぐらいで目的地到着でしょう。
小さな村を過ぎ、少し奥まった所まで進みます。

ガーデンカフェで大阪組のワンちゃん四頭と五人に合流、
庭に設えられたテラスで先ずはランチを頂きます。
此処は何処?椰子の葉陰に
木漏れ日が差し、爽やかな風が吹き抜けてます。
「モルジブみたい!」と、誰かが言います。
アジアンリゾート?。
木組みの山小屋風のショップやギャラリーも在り、
風情を添えてます。
冷たいデザートのアイスも美味しいです。

ガーデンカフェにはドッグランも用意されてます。
高い木々に囲まれて広がる芝生に、
一斉に放されたワンちゃん達は
ピューンと走り貫けて行きます。
木立から小鳥がぴぃぴい鳴いて応援です。
いつもおっとりしているジョイ君が、
今日は一番はしゃいで入ます。
「トレイス君は何処ですか?」 開放されたトレイス君
あら、ら、あんな所でガールハントです。
「ホーホケキョ」、ウグイスが鳴きます。
わー!此処はやっぱり日本ですか!

同窓会かな!

4月10日・土曜日です。
雨が心配な朝です。
天気予報は何とか曇です。
今日はトレイス君のPWさんのワンちゃん友達の集まりに
連れて行ってもらう日です。

「あっ!ラッキー、おひさまが!」
朝御飯を食べていると、雲の間から太陽が出てきます。
トレイス君のお弁当とかは昨日用意が出来てます。
でも、自分の服に迷います。
寒い様な、暖かく成りそうな?
かと言っていっぱい持って行けないし!
着たり、脱いだりしていると、
「早くしなさいよ!」と、トレイス君が急かします。

9時過ぎにお迎えです。少し遅れてます。
「あ!トレイス君のハーネスを!!」
遊び気分が勝っていたので、
トイレを済ませて飛び出して行ってます。
失敗、失敗、急いで取りに帰ります。
「何してんだよ!」と、呆れ顔のトレイス君が見ています。

引退犬のジョイ君、パピーのニコちゃんの
熱烈歓迎を受けて車中の人になり、
いざ!目的地にと向かいます。
高速道路を東に直走り、トンネルを抜け、
大きな橋を二つ渡ります。
山をこえて、海を眺めつ行きます。
そろそろかな?大阪組は着いてるでしょうか?
我らは少し遅れています。

プチン!切れました。

お昼に少し過ぎました。
走って帰って、急いでです。
寒かったので電気ストーブを点けます。
腹へったー!お昼の準備です。
あっ!ポットにお湯が無い、
水を入れ、プラス、せっかちに早くお湯をと、
電磁プレートにケトルも乗っけます。
それからメールチェックと、
パソコンにスイッチを入れます。
惣菜を温めようと電子レンジにポンです。

パッシッ!そんな悲しい音がして、
プチン!全ての電源が落ちます。
あーぁ!ブレーカーが落ちます。

ストーブを切り、電子レンジをきり
プレーカーを上げ、
先ずお湯からと、遣り直しです。