月別アーカイブ: 2011年3月

4−旅は北へ・・

朝日の日差しを受けて岡山駅到着です。
6時43分着で、47分発のスーパー因幡、
鳥取行きに乗り換えです。
「列車が遅れなくって良かったね!」と、
岡山駅で介助さんが待っていて、
急いで隣のホームに走ります。
「階段大丈夫ですか?」と、聞かれて、
混んでるエスカレーターを避けて、
一秒でも勿体無いと、階段を駆け上ります。
「座席まで案内出来ないかも」と、言われます。
駆け付けた隣のホームに居る駅員さんが、
「大丈夫だよ」と、合図があり、
座席まで案内されます。
介助さんが列車を飛び降りると同時に
ドアが閉まり、列車は鳥取に向け出発です。ほっ!

安心して、列車が動き始めると、
トレ君も僕も、がっくと、眠ってしまいます。
目覚めると、何だか変です。
車窓の風景が反対向きに成ってます。
何処かでスイッチバックしています。
今は池の淵でも走っているのでしょうか?
水面が白く光ってます。
だが可笑しいなぁ、崖も山も白っぽく光っています。
智頭駅でよーく見ると、白っぽいのは光ではなく
雪です。
屋根から落ちそうなほどの雪が積もってます。
山陽の日差しは何処へやら、
山陰はすっぽり雪に覆われてます。
通路の向こうの席の人が
「今も降ってますよ」と、言ってます。

旅は北へ・・3

17日 木曜日 朝です。
真夜中過ぎ二時半に目が覚めます。
五時に家を出るつもりです、
三時半か四時には起きねばと、思っていたのですが、
ちょっと早い目覚めです。
でも、もう一眠り!では、寝過ごしてしまいます。
テレビを点ける。
被災の番組が続いています。
地震速報が鳴ります。旅も不安です。

三時半に成ったので起き出します。
今日から冬型の天気予報でしたが、
それほど寒くない気もします。
五時少し前、用心で真冬の服装で出発です。
真っ暗な路地をトレ君に頼って通りに出ると、
早くも、通りにはライトを落とし気味にして
タクシーが待っていてくれます。。
「お客さんを待たせるといかんから早めに来た」と、
親切そうな運転手さんです。

暗い街を過ぎて直ぐ駅に着きます。
親切な運転手さんに甘えて、
自動販売機で何か飲み物を買ってもらいましょう。
そして駅の中まで案内をお願いします。
「三人ぐらいお客さんが居るよ」と、教えられます。
「有難う御座います。助かりました!」

あそうそう!もう一度、念の為、暗い駅前広場に出て、
密かにトレ君のオシッコをさせます。
列車の時間が近づいたので、
皆さんホームに向かいます。
階段を上がって陸橋を超えて行かねばなりません、
トレ君も駅には何度も来ているし、
難なくホームには出れます。
ホームに居る人に、
予約している七号車の停車位置を聞きます。
未だ少し先の様で、其処まで連れて行ってくれます。
其の位置には一人待っている人が居ます。
「乗る時、ドアの位置を教えて欲しい」と、頼みます。
列車が着いて、ドアを教えられ乗り込みます。
其の人は六号車の予約でしたが、
七号車の僕の席までも案内してくれます。
偉そうな感じの人でしたが親切です。
座席に着くと、やっと車掌さんが来てくれます。
早朝は車掌さんも一人で急がしそうです。

此れで一安心!
さっき買ってもらった飲み物を飲み、
持ってきたパンを食べます。
瀬戸大橋に近づくと、少し空が白んできて、
島影が淡く浮かんでいます。

旅は北へ・・2

まだ16日です。
岡山駅に電話します。
「四分しか無い乗り換え時間の対応をお願いします」
「うーん!」と、ひとうなりされましたが、
「隣のホームなので何とかしましよう」と、
乗り換えの介助を引き受けてくれます。
ほっ!一安心

朝も早い事だしタクシーも予約して置きましょう。
それでは!と、タクシー会社に電話です。
「朝、五時にお願いします」
えっ!駄目、
其の時間はタクシーが一台しか動いてなくって、
すでに予約が入っていると、言われます。
いつも使っているMタクシーは
乗降介助をしてくれます。
今頃の季節では朝の五時は真っ暗です。
我が家は通りから百メートルぐらい路地に入ります。
道の感じがちょっと危なかしいです。
駅のホームや乗り口が不安です。

仕方なく普段使ってないタクシー会社に・・
すんなり五時の予約は取れます。
が、どうなる事でしょうか??

地震は西へ・・旅は北へ・1

16日です。晴れては来ましたが、
風が強く寒いです。
被災地では雪が積もっています。
海底地震も段々西に移動してきています。
心身ともに冷える様な不穏な感じです。

そんな中ですが、
僕は鳥取東部モニタリング旅行に参加します。
地震や津波の事では気分も晴れないし、
明日までは冬型気候が続きそう!
海辺の観光も寒そうです。
其の上、明日は一番列車に乗らなければ、
集合時間に間に合いません。
朝は四時起きになりそうです。
真っ暗な中での出発です。
あんまり気分も乗りません。

我が駅では早朝は駅員さん不在で、
乗降介助は出来ない”と、言われます。
わー!大変です。
列車のドアが分かるでしょうか?
プラットホームから転落しては嫌です。
座席が分かるでしょうか?不安です。
其れから、岡山駅での乗り換え時間が四分です。
えー!間に合いますか?
もう一つ不安が・・・
急いで岡山駅に電話です。

いざ救助へ!

「トレ君は救助に行かないの!」と、
友達から電話です。
トレ君そっくりのラブラドールの仲間が、
東北の被災地で活躍の様子が、
テレビに映し出されている”との事です。

トレ君は残念ながら救助犬では有りません。
トレ君も救助に行きたいでしょう!
介助犬の仲間も犠牲に成ってるかもしれません。
どうか無事でと祈るばかりです。

電話をくれた友達に、
「救助犬たちは靴を履いてたか?」と、
聞いてみます。
「うーん!裸足だったよ」と、言ってます。
瓦礫や割れたガラスの所での作業、大丈夫ですか?
肉球に刺さって傷つけませんか?

トレ君に防災用の靴を買いました。
厚いゴム底に成っています。
トレ君は、バラスの上も歩くのを嫌がります。
凍った道も嫌いです。
大きな真っ赤な防災グッズ用のバックも買いました。
ヘルメットは有るでしょうか?
フードに水にトイレ用具にマットにレインコート
わー、大きなバッグなのに満杯です。
バッグに押し潰されて遭難しそう!!

安否が・・

近くの友人で、
現在、陸前高田に住まいしている画家が居ます。
連絡の取りようが無く心配しています。
人づてに聞くと、
でも、友人の実家の方々は何事も無い様子で、
畑仕事に盛を出してます。
あー!多分、友人は無事なんでしょう!

障害者旅行で一緒に行った方が
宮城に二人居ます。
メールしましたが反応無しです。
無事でしょか?
其の妹さんは仙台に居ます。 
僕の陶器が気に入ってくれて、
何点か贈りました。
地震で割れてしまっているのではと、心配です。
割れていたら補充して上げたいです。
無事の知らせが欲しいです。

被災の町に動物の姿は映りません。
ワンちゃん、ネコちゃんも犠牲に成ったのでしょうか?

日本沈没!

むかーし、そんな映画を外国で観たのです。
其の映画では大阪湾から沈んでいきます。
帰るべき日本、古里が無く成っているようで、
とても不安な気持ちに成りました。

映画では、津波が覆い被さるシーンなどは
カメラアングルで迫力も有りました。が、
やはり所詮 作り物の映像です。
何処か小奇麗な感じでしたが、
現実はカメラの位置は高い所からばかりですが、
押し寄せてくる波に飲み込まれていく、
町や畑が一瞬に呑まれて行く様子に
唖然としてしまいました。
水の去った後の無残さは、
作り物では表せない、生臭い物でした。

現場のインタビューに答える。
子供を背負ったお父さんの顔が、
家も何もかも失ったが、家族が生きている
幸福感が有って、
ほっとさせられる笑顔でした。
 弱に母を探して彷徨っている女の子の
画像は残酷な感じがしました。
「おっかーさーん」と、母を呼ぶ声は、
心細さに胸が張り裂けんばかりでしょう。
余りにも悲痛な感じです。

これから被災された方々は、
戦後の日本の様に復活していくのでしょうか?
津波に襲われ、濡れ鼠に成っているはずですが、
二日目の皆さんはちゃんと服は着ています。
服は乾かせたのですか?
乾いた服の差し入れが有ったのですか?
何だか気に成ります。

やっぱり出た風評・・

石油タンクの火災で東京に
化学物質の雨が降る”と、噂が広がってます。
原子力発電所もしかりです。
恐怖心を募らせる風評には注意です。

電力を東北に供給するため節電を!と、
チェーンメールが出回ってます。
我が家も携帯にPCに入ります。
もっともらしく、正義感を刺激する内容ですが、
此れも全く出鱈目、メールで広がる風評です。
関西電力のHPに、
関西と関東では周波数も違うので
今の所、特別の節電はお願いしてません!
普通に節電を心がけて下さい!と、書かれてます。

収集癖!

何でも集める癖の有る僕です。

役にも立たない物もいっぱいです。
ストロボの使い終わった球、
トイレットペーパーの芯、
洋服などの値札、お菓子の箱、空き缶
整理も出来ず、捨てられもせず。
部屋の片隅に山積みです。

値段の張りそうな物も有りますよ!
明治大正期の食器や生活用具、
ランプに置時計や柱時計!
今頃人気のブリキのおもちゃも、
高価な物も其れなりに有りますよ!

一瞬にして津波に流されていくニュースを見ていると、
コレクションの空虚さも覚えます。
立派なコレクションも一瞬にして失われていきます。
コレクションも買い物も止めて、
売れる物は売って、貰ってもらえる物は上げて、
最小限必要な物だけでシンプルに暮すのがベストかも
と、考えたりします。が・・・
不謹慎とは思いますが、
あの流れていく物の中に、どれほどのお宝があるか?
と、僕のようなガラクタコレクターの
蒐集壁が疼きます。

風評・・・果て

我が家の近くの産業道路沿いに、
回転寿司チェーン店が出来ると、
ヘルパーさんもボランティアさんも
周りの皆さん楽しみにしています。
あれー、近頃、其の建物が形に成って来ると、
三階建てのビルではないですか?
回転寿司が三階建て?
田舎ではそんな事が有りえません。
ビルが殆んど出来上がります。
看板も上がります。
なーんだ!NTTのドコモショップです。
誰ですか、回転寿司と言い始めたのは!

少しばかり前ですが、
「大型店のトイレで女の子が殺された!」
「血まみれで倒れていた!」と、
まことしやかにささやかれていました。
ずーっと遠くの人からも、
「お宅の近くで事件があったんやて」と、
言われたりもします。
お坊さんが、法事の説教でも
其の事件を取り上げたりします。
でも結局は、其れは全くの出鱈目だったのです。

古い話しでは、口裂け女”が有りました。
あれは全国規模で広がったようです??