月別アーカイブ: 2011年5月

備中JBOSの旅‐2

2‐高梁 町内散策
 我らは撮り合えず駅近くのホテルにチェックインです。
各階エレベーター前に
従業員さんが待機して部屋を案内してくれます。
こう言うのってシティーホテルでは初めて、
とても親切な対応です。

 部屋は昨年の今日と以来のじぃじぃと同室です。
今夜もまた「見えない、見えない」
無い、無い!攻撃に合わされるかと思うと、
とても楽しみ?でーす。
トイレを済ませ、荷物の整理をして、
身軽に成ってロビーに集合、町散策に出発です。

 ホテルを出ると午後に日差しがきつく
とても暑く成ってます。やれやれ!
 先ず、木造の古い小学校を見学です。
現地ガイドさんも此の小学校出られたと言ってますが、
素敵な西洋館造りの管理棟が
資料館と成って残っているのみです・・・
いろいろ偉い方が出られたとの事ですが、
すみませんお名前や業績を覚えられませんでした!!

 次は明治時代に建てられたキリスト教の教会です。
建てられた当初は随分迫害に合って、
いろんな物を投げ込まれたそうです。
其の時の一番大きな石が館内に残されてます。
そんな暗い歴史を感じさせない、
明るい色調の積み木細工の様な協会です。
 
 通りを渡ると外堀跡の川の流れが在り、
さらさらと水音が響き、土手の桜並木の繁り、
それに過っての松並木の一部が残っていたり、
とても情感が有って、吹く風も爽やかで、
往年を感じつつ、涼も楽しめます。

備中JBOSの旅

1−備中JBOSの旅 岡山から高梁へ
18日12時30分、岡山駅集合の
JBOS(視覚障害者外出支援)の
東西合同旅行会に参加します。
僕が12時11分岡山着の列車で到着しますと、
JBOS倉敷の会員の方が出迎えてくれてます。
すでに到着して食事に行っている人も居るようです。

 全員が集合して目的地の高梁に着くまでは、
未だ二時間近く掛かります。
駅員さんにお願いすると、快く駅前の草原に
トレ君のトイレをさせに連れて行ってくれます。
わー!沢山の人です。わいわいがやがや!
トイレから帰ってくると全員集合してます。
では、伯備線ホームに進みます。

 視覚障害者、サポーター合わせて40名の団体ですから、
二両編成の列車の半分は我らで一杯です。
初めて顔を合わす方賀多いので、JBOSの方も
ちゃんと乗っているか点呼に大わらわです。
なにしろ目の悪い人同士が出会うと、
ずーっとおしゃべりで、口を閉じません。
途中、倉敷駅で何名かボランティアさんが乗り込みます。

 午後二時少し前、高梁駅到着です。
こんなに沢山の視覚障害者の
団体旅行は初めての受け入れかも知れません。
駅員さん総出で出迎えてくれ、誘導してくれてます。
ちゃんと全員降りたでしょうか?
此処で初めて出会うサポーターさんとのコンビです。
我がトレ君は団体行動に成ると俄然張り切ります。
一番先に行くと、頑張ります。
ノスタルジックな駅のホームを歩いて、
木造の陸橋を渡り改札を出ます。
 
 

ちら見!

 おとなしくテーブルの下に入ったトレ君を見て、
レストランの他のお客様は、
「賢いね!」「偉いね!」と、褒め言葉が飛びます。
 
 そんな時です。
トントン トントン、何かを打つ音です。
あれー?何でしょうか・・
トレ君のしっぽが揺れて机の足を打ってます。
トレ君の姿が僕らの席では見えませんが、
向こうのテーブルからは見える様です。
トレ君と向こうの席のお姉さんと、目で更新
「可愛いわ!」なんて言われて、
トレ君 しっぽで「お姉さんも素敵!」って、
返信してます。

 前菜、スープ、サラダの間は
とっても良い子のトレ君ですが、
メインの料理が出る頃です。
テーブルクロスを頭に被って、
テーブルの上をちょっと覗きます。
「何食べてるの?良い匂いだね!」と、
我らの料理をちら見です。
トレ君お行儀が悪い
でしょ!と、
怒ってみても、
背の高いトレ君、頭をテーブルに上に出しては
「見てるだけ!」と、
暫く、ちらちら ちら見です。
あんなに良い子だったのに、だのにです。

テーブルを見ると潜り込む??

 レストランに入ると良い子のトレ君は、
「はい、はい、テーブルの下ですね」と、
マニアルどうり、テーブルの下に入って臥せです。
テーブルによっては足が大きかったり、
天板が低すぎたり、
とても入り難い形態の事も有ります。
それでもトレ君は潜り込んでいきます。
「此方でどうぞ!」と、
お店のお姉さんが一個椅子をどけて
スペースを作ってくれたりします が・・
律儀なトレ君 「俺はこっちで」と、
頭ごんごん打ちながら狭い所に入って行きます。
大きな体を無理して入っていきます。

 眼科に行ってもです。
検眼をする時です。「はいはい此処で待機ですね」と、
機材の置いたテーブルの下に潜り込みます。
あっ!此処はいいんだ!と、言っても、
律儀なトレ君は、もうテーブルの下です。
でも、検眼が終わり、テーブルの下から出てくる時、
がっちゃん、ガッチャンです。
其のテーブルは引き出しも着いていて、とても狭いのです。
背の高いトレ君、立ち上がると、
ハーネスがあっちこっちに打ち当ててます。
「だから、此処は良いと言ったでしょ!」
だがトレ君「鬼教授に叩き込まれて体が・・・」と、
べそをかいてます。
テーブルを見ると潜り込む条件反射です。

おとぼけ犬

 ご飯を貰う時のトレ君
器の前で勇み足!
スタイルの良いトレ君、恰好いい!
さながら、やる気満々のサラブレッド
スタート地点の競走馬です。

 そんなトレ君ですが・・・
僕が朝食を食べてます。
食べ終わる頃に成るとです。
トレ君、そーっと台所に入ってきます。
もう、ご飯の済んでるトレ君何しに来たのです。
「トレ君、何か用ですか?」と、聞きますと・・
顔を横に向け
「うーん 別に!」と、素とっぼけるのです。
「もしかして、デザートの
 ヨーグルトか林檎でも貰えると思ってませんか?」
するとトレ君
「そうね。くれると言うのなら
 貰って上げてもいいけどね」と、
気の無い素振りを見せながら、
ぞろりーっと近寄ってくるのです。
「トレ君 よだれ出てますよ!」
えっ!とトレ君大慌て・・
今更拭っても手遅れです。
そんな見え見えのトレ君ですが、
あくまで強気装って
僕を押しのけるようにして、
通り過ぎて行って見せたりするのです。

戦い暮れて!

庭に出ると柑橘系の良い香りです。
お正月橙が花を着けてます。
庭の空間は様々な花で満たされ、
目を楽しませてくれてます。
だが地面では雑草も頑張っているのです。

 涼しい午前中に草引きです。
先週引いた所は今週は可愛い芽がしっかり出ています。
だが可愛いなんて愛でてる場合では無いですが・・
弱りかかった鉢植えは雑草に占領されかかってます。
もう、息絶え絶えです。
頑張れ!負けるな!です。

 鉢の草を引いて、肥料を上げ、
水もたっぷり上げますと、
鉢の花が元気に成ります が、
毎日、毎日、雑草と追っ掛けこの僕は
負けそう!
夕暮れ時、戦い敗れて、
沈みゆく夕日をしょんぼり見つめます。
夕暮れの風がひんやする秋まで
此の戦いは続くのです。

空木は・・

20110515073615.jpg

 紫陽花がもう一歩という庭に
白い小さな花がポチポチと咲き出してます。
紫陽花の様な物から、木の様に枝の張った物、
草花の様に楚々と咲く物、
それら全部、「空木」って呼ばれてます。
本当はどれが本命ですか?

 唱歌に 卯の花の匂う垣根に!と、有ります。
卯の花と空木は同じ物と、辞書に有ります。
梅ノ木の下に柏葉の紫陽花に似た空木が、
香豊かに咲いてます。
と、言う事は、此れが本命でしょうか?
でも何故だか此れを本命に押したくない気持ちが有ります。
此花には何処か厚かましい感じが有る。

 梅花空木の鉢植えを持ってます。
初めから梅花が頭に着いているから、
決して此れを本命に押すつもりは無いけれど、
木の様子と花の有り様がとても好きです。
其れに我が家のは鉢植えですから、
栄養不足で尚も楚々と咲くのです。

 其の梅花空木と良く似た花が
木々の合間からいつ間にか咲いてます。
花は似ているけど葉っぱが違います。
ちゃんと鉢に植わっている所を見ると、
自分が買って来たのでしょうが、覚え無しです。

もったいない!抜け毛

3日か4日 蒸し暑い 
ぐずついた日が続きます。
衣類も布団も部屋の中が
何だか湿気た匂いです。
当然 トレ君も匂ってます。

今日から晴だ!と、言うので、
トレ君のシャンプーを決めます。
だのに、少し日差しは有るのですが、
トレ君専用露天風呂には
ひんやりした風が吹いてます。
半袖で朝の散歩に出たら寒いです。
木陰なんかを歩くと鼻水が出ます。

迷いに迷いましたが、
日差しに暖かさを感じ始めた
10時にシャンプー決行です。
いつもなら洗っている間に、
トレ君はブルブルを三度ぐらいしかしないの、
やはり寒いのか、今日は連続ブルブルです。
わー大変!僕も頭からトレ君シャワーを浴びます。
僕もだんだんトレ君と同じ匂いです。

しかしまあ、洗っても洗っても、
トレ君はずるずる抜け毛です。
「禿げの人ならどんなに惜しいだろうね」と、
横で見ているヘルパーさんが言います。
シャワーで流しても、櫛で梳っても、
ごっそり、ごっそり抜けて切が有りません。

やっぱり寒いんだ!
体を拭いて上げてると、
トレ君、2度もオシッコです。
ご免、ご免、後で温かい自動感想の
スーパーへ連れて行って上げるからね。

トレ君、すっきり、木綿のシャツに着替え
爽やか石鹸の香、夏模様です。

茶盆戸棚

 取り合えず茶盆戸棚は片付けた方が良い!
見たでしょう あの地震の被害。
下敷きに成ってしまうよ!叔母が降臨した
過っての美術少女は五月蝿く言います。
下敷きに成らないまでも、倒れてガラスが割れて
危なくって逃げ出せなくなるよ!と、言います。

茶盆戸棚??(食器棚ですが、其れは食器棚の事ですか?
叔母が降臨した過っての美術少女は
昭和初期以前の言葉を使います。

 本当!自分でも時々不安に成ります。が・・
思い切って捨てようと思っても捨て切れません。
まだまだ衰え無い蒐集欲があります。
芸人は舞台で、レスラーはリングで死ねれば本望だ!
って言いますよね。
コレクターはコレクションに押し潰されて死ねれば
本望としましょう。

 ミニ叔母達は屋根裏まで探索です。
「伊万里の物が有るわねー」
「此の陶器、面白いね」と、持っていかれそうです。
「此の本箱、お祝いにくれない!」と、
改築中のミニ叔母が言い出します。
わー!もう叔母を超越したかもしれません。
くわばら くわばら!
叔母様方、どうぞ天国にお戻り下さい。
そして安らかにお眠り下さい!合掌

ミニ叔母降臨

 父は9人兄弟で、下から二番目です。
ですから上にしっかり者の姉、僕にとっては叔母が
数名居ます。
僕の母は早くに亡くなったものですから、
当然、末の弟(我が父)の面倒や、
僕の世話も焼いてくれます。
其れは其れで有り難いのですが、
口煩く、お節介過ぎる面も有ります。
父の兄弟は大概は長命でしたが、
父の死と前後して
90歳を境に次々と逝って仕舞います。
其の後は寂しいけれど平穏な日々が続いています。

昨日、高校時代のクラブ顧問の恩師(横浜在住)の
帰省に合わせて、ミニ同窓会を我が家で開きます。
勝手の美術少女が集まります。(少年も居ましたが割愛)
ちょっと久しぶりの同窓会らしい話題も有ったのですが・・
其の内、好奇心と言うか、オバサン根性が芽を出して、
我が家の詮索、探検が始まります。
「如何するのこれ!」
「ちゃんと片付けて、捨てる物は捨てなきゃ!」
僕の収集癖を攻撃です。
どんどん叔母が降臨して、乗り移ってます。
勝手の可憐?な少女も心身共にオバサンに成ってまして、
久しぶりの叔母節を味わいました!

「もう、大き過ぎよ!」と、
トレ君も言われてたじたじです。