月別アーカイブ: 2015年1月

もう高校生!

 昨日は会の新年会です。
其れは例年どうりでしたが・・
四階のホールで 地元高校のデザイン科や
美術部 書道部の展示会が 開かれてます。

 昼休み 見に行きます。
触らせてもらい 説明もしてもらいます。
油絵が全然見えないのが残念です。
 午後に似顔絵や書のプレゼントが有る!
と言うので 会の後も行く事にします。

 けっこう込み合ってます。
先ず トレ君の顔をと思っていたら・・
ワン吉もペアーで描いてくれます。
 隣の女学生が ワン吉さんでしょう!
小学校の時 学校に来ていただきました。と
言うではないですか・・

 えっ 学校訪問は小学四年生にです。
わー もう高校二年生に!
覚えていてくれた事と 生長してる事に
驚き びっくりです。
 やはり八年の歳月を感じます。

 署は 書道パホーマンス全国優勝の
面々がスタンバイです。
「相棒」 トレ君&ワン吉と
書いてくれます。

卒業試験 雪が降る・・

 八年前の 1月に 盲導犬の共同訓練が決まった時
先輩の方が 訓練所辺りは まるで日本のチベット!
物凄く寒いよ!と おしえられたので
急遽 裏ボア付きの長めのコートを用意しました。
 其れが なんと その年は暖か 
訓練は歩き回るので コートは要らないです。

 しかし 明日で訓練が終わるという日
深々と雪が降り始め 山の中の訓練所は
一挙に 白い世界に早変わり
瀬戸内生まれの僕は 珍しい雪景色に感激・
 ですが 卒業試験の 金剛山登山が中止です。

 最後の日 降り続く雪の中
いつもの訓練コースの一つで卒業試験です。
降りかかる激しい雪で 息が出来ない有り様
目も明けれません。
 盲導犬の試験ですから 目は見得なくっても良いですが
何が 何だか分らず、トレ君が黙々と導いてくれるのに
ただただ 必死で突いて行きます。
そして 訓練所の送迎カーに無事到着
試験は合格 トレ君は 盲導犬の免許書を頂きます。

 トレ君がいれば どんな困難な道のりも
何とか鳴ると確信です。

盲導犬は出会いと別れが・・

 盲導犬は 出会いと別れの試練があります。
生まれて50日で 母犬と別れます。
お母さんのおっぱいを飲め 甘えられるのは 
そこまでです。
 それから兄弟姉妹とも別れ 一頭づつ
パピーウォーカー 子犬育成ボランティアさんに
預けられ 一才になるまで過ごします。
 一才になると訓練所に入ります。
適性検査で 落とされていく子もいます。
 訓練所では 半年以上 一年未満を目途に
盲導犬としての訓練を受けます。
 そして 我ら視覚障碍者との共同訓練を得て
合格すれば 盲導犬として認定され 
我らユーザーの本にやって刳るのです。
 だが 大型犬は年を取るのが早く 10才を過ぎると
盲導犬を引退して 引退犬ボランティアのお宅にて
余生を過ごす事になります。

 トレ君は PWさんから 訓練卒業のお祝いに
レインコートをプレゼントされ
 お別れ式の後 其のコートを着せて
訓練所の庭で記念撮影をします。
 もしかして トレ君は そのまま
PWさんの車に乗って 一緒に行きたいよー!って
言うのじゃないかと 心配がよぎりますが・・
 バックと合図をすると すんなり
訓練所の中に帰ってくれました。
自分の職名を自覚してるかの様に・・

 しかし その夜は パピママさんのお土産の
スイートボーンを ひたすらガリガリと齧っています。
その音が 何となく切なく 心に残ります。

パピーウォーカーさんと お別れ式・・

 そろそろ 訓練も終わりに近い日曜日
トレ君達 盲導犬の卵 生まれて50日から
一歳になるまで育てて頂いた PWさんと
最後の面会 お別れ式です。
 此れで トレ君はパパ ママと別れ
僕のパートナーとして 盲導犬の仕事に
我が家にやって来るのです。
そして 我が 家族になります。

 その日 トレ君のPWさんは なかなか来られません・・
他の皆さんの面会も終わって 昼食の時間と成ろうとしている頃
やっと到着されます。
 聞けば 四国の高知から来ていただいたようです。
30分の面会に とても申し訳ないです。
 基本的には 此れから一年の間は
PWさんは 育てたパピー犬とは会わない様に!と
訓練所からの指導です。
 だから 育てた犬の 盲導犬に成った
立派な姿を見ておきたかったのでしょう!

 やっと到着されたPWさんの待つ部屋に
トレ君と入って行きます。
まだハーネスをしているときは 
トレ君は 躊躇する様な遠慮がちな様子でしたが・・
ハーネスを外し わかれの挨拶をして頂くと
我慢していたトレ君は パパやママに飛びついて
甘え 訓練の苦労や あれこれ話す様に顔を舐めます。

 トレ君に 取って 甘えて過ごした
楽しかった パピー時代の一年間の思い出が
わーっと溢れる程に 思い出したのでしょう!

戯れるワンちゃんたち

 訓練も進み 盲導犬に成れてくると
自由時間に 訓練 同期の三人で散歩や
山を下って 喫茶店にも行きます。

 10分も下ると バス通りに出ます。
右に回ると 直ぐ左側に喫茶店が在るはず・・
其の辺りに行くと かすかにコーヒーの匂いが
漂って来ています。
 To The door!と 盲導犬に指示を出すと
何と 正確に喫茶店の入り口に導いてくれます。
金剛山の麓ですから 山小屋の様な感じの良い所です。

 ワンちゃん達も 厳しい訓練士さんと一緒じゃないからか
山道では 小枝を拾って 何だか自慢げに見せあってます。
隣のロコ君が良い枝ぶり 骨に似た枝を拾ってます。
それを さっとトレ君が横取りです。
 本当は盲導犬に許されない行動ですが・・
何時もの緊張から離れて 犬らしい遊びに
ちょっとほっとして うれしくなります。 

【バックアップ】アイマスクで訓練

 少し視力が在ると言う事で
アイマスクをしての 盲導犬との
歩行訓練となります。
 見えていると言っても 必要なほどは見えません!
明暗のはっきりした建物 白線などは見えますが・・
段差や道路標識の柱などは見えず
視野も狭く 影の部分は判明できないのですが・・

 で アイマスクは突然 全盲の状態になる訳ですから
かなりのストレス 一日の訓練が終わる頃には
頭がガンガン 思考力が混乱です。

 訓練が休みの日曜日 MLメンバーのFさんが
激励に・・そして温泉に連れて出してもらえます。
 また 来週も元気をだして頑張ります。

 次の週には 大阪のメンバーさんが
差し入れを持って 遊びに来てくれます。
初々しいトレ君にも面会してもらい
ぺちゃくちゃとお書べりで 気分も和みます。
持つべきものは 同じ障害のMLの仲間です。

 お蔭で 挫折もせず 
訓練は最終章に・・ 
 

トレ君と暮らして丸八年・・

 八年前の 未だ正月気分も抜けない
一月八日 盲導犬の共同訓練の為 入所です。
盲導犬との生活に期待もいっぱいですが
いろいろ不安も募ります。

 最初は 盲導犬に関する授業です。
二日目 指示の言葉を教わります。
夕方 所長さんが選んだ犬と対面です。
 
 トレ君が訓練士さんに連れられて部屋に入って来ます。
こちらの不安な気持ちが伝わるのか?
トレ君も 飛びついて甘えてくるわけでも無く
どこか 様子を窺うような 距離を置いた態度です。
 
 次の日の朝 トレ君は 冷たい鼻先で
ツンツンと 僕のほっぺを突いて 起こしに来ます。
 其の時 トレ君と家族に成った気がし
頭を抱いて グッドグッドをします。

 それから三週間 共同訓練が続きます。
トレ君は淡々とした様子で訓練をこなします。
自由時間も おとなしく喜怒哀楽の見せない
ドッグランでも 追いかけっこもしない マイペースです。

それでも支障無く訓練は進みます。
エスカレーターに乗ったり バスや電車を体験したり
喫茶店や スーパーにも行きます。
歩行の指示には確実にしたがってくれるのですが・・
同時訓練の三頭と歩くと 必ず先頭になろうとします。
トレ君は 大型!運動不足の僕は着いていけません。

 

二番目の孫の成人式ー3

 隣のばぁちゃんの二番目の孫は
高専では電子工学専攻の理系女子です。
高専は五年制ですから 
成人式を迎える本年 卒業でもあります。

 学校からは上の学部に行っては!と
指導もあったのですが・・
先年 父親の急死もあってか 就職を決意
大手家電メーカーを受験 見事合格です。
この春から エンジニアとして働きます。

 目の悪い 小父さん達の為
音声対応の家電の開発に尽くして欲しい!と
お願いしました。
 常に 他の人の事を考えていた Nちゃん
Nちゃんの事だから きっと目の不自由な我らの為
便利な家電を作ってくれると思います。
今まで 二番目の生活でしたが・・ 此れからは
家電界の一番手 音声家電のパイオニアとして
頑張って下さい!

 Nちゃん 成人おめでとう!
卒業 就職おめでとう!
ばぁちゃん宅の隣のトレイス&ワン吉から
お祝いの言葉とエールです。

二番目の孫の成人式ー2

 誰にも遊んでもらえない Nちゃんは
次の日も 我が家にやって来ます。
僕は 愛犬ダン吉くんの散歩に出かける時です。
家で待っててね!と 言っても
Nちゃんは 行く!と言います。
あいにく 小雨が降って来ます。
それでも 傘をさして着いて来ます。

 お母さんやお姉ちゃんと離れて過ごしているのが
寂しいのでしょう・・
なんだか とてもいじらしい!
手を引いてあげるか おんぶをして上げたいけど
片手にダン吉のリード 片手に蚊さをさして
両手が塞がりどうしようもありません。

 未だ おぼつかない足取りのNちゃん
草の生えたあぜ道を 滑りそうになりながら
こわごわ どこまでも着いて来るのです。

 それから だいぶ時が経って
お姉ちゃんは 大学生に・・公立への推薦も有ったのに 
都会の おしゃれな私大に進みます。
Nちゃんは 自宅から通える お金のかからない
高専を選びました。

二番目の孫の成人式ー1

 今日は成人の日・・?
15日から 第二月曜日に変えた事態で
何だか ピンと来なくなってしまいます。
 我が市は 新年直ぐの日曜日四日だったし
隣のばぁちゃんの孫は昨日の11日でした。

 成人式だったのは 
隣のばぁちゃんのにばんめの孫です。
 一番目の孫 お姉ちゃんは
小さい時 体が弱く 病気がちです。
お母さんは 其方に手を取られ
二番目の子 Nちゃんは掘って置かれがちです。

 お姉ちゃんは甘えん坊で気ままですが
二番目のNちゃんは 控えめです。
お姉ちゃんはピンクがすき!と言います。
Nちゃんは 水色がすき!と
女の子だったらすきなはずのピンクは 何気に
姉に譲るのです。

 お姉ちゃんが入院した時 
隣のばぁちゃん宅に 預けられます。
此の辺りには 丁度遊び相手も無く
僕の所に遊びに来ます。

 僕の遊んであげれる事と言ったら
お絵かきとか 折り紙です。
未だ二歳ぐらいでしたから 何も出来ません!
それでも 此のオジサンに遊んでもらわねば
誰も居ない!と 一生懸命にやるのです。