月別アーカイブ: 2010年12月

最後の晩餐はワインが似合う!

35‐ステーキは素敵だ!
今夜はツアーのラストディナーです。
郊外のレストランに出かけます。
広い店内が陽気なウエイターさんも居て賑わってす。
今夜のメインはステーキです。期待しましょう。
それではと、飲み物はワインにします。
飲み物の注文が終わったところで、添乗員さん。
「今日の半日、観光ができなかった事と、
プリットビチェの湖を船で渡れなかったお詫びに、
当社でお支払いします」と、言ってます。
わぉ!ラッキー。ワインは単価が高いです。

ステーキです。切ってくれてます。
日本の様に柔らかくジューシーでは有りませんが、
焼肉みたいにさっぱりして美味しいです。
デザートはアイスクリームです。
「今夜はちゃんとチョコとバニラが一個づつ乗っている」と、弱視の旦那さんが、スロベニアのレストランで、自分のがチョコが少なかった事を思い出し。今夜は満足そうに言ってます。
陽気なウエイターさんに、「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」など、皆で日本語を教えています。
ウエイターさんは明るく元気に働きますが、体臭が
きついのは、如何にか成りませんか?

明日の朝は早いです。
ドブロブニク 七時半発の飛行機に
乗らねばんりません。

旧市街は輝いて!

34‐胡椒クッキー
ドブロブニクの民芸品や工芸品、そしてお土産品を
置いた、小さな店が、
古い建物を其の侭に沢山在ります。
「三軒行ったけど、胡椒クッキー無いの」と、
ガイドさんが息を切らして残念そうに帰って来ます。
「空港には有るはずよ」と、未だクッキーに執着です。

「此れが、此方のクリスマス飾りです」と、ガイドさん
木片をハートや木の葉や星の形に切り取って、
鮮やかな色に彩色して、ビーズなどで飾っています。
クリスマス物は取り合えず買いましょう。

帰り道、ドブロブニク旧市街が見下ろせる場所で、
バスを停めます。
上から見ると、岬のほんの先にだけの街です。
其処だけがライティンがされ輝いています。
アドリア海の真珠が光を放っています。
いつの日か、もう一度、明るい春先に来て、
壁に囲まれた旧市街の隅から隅まで
神々と彷徨ってみたい気がします。

ギリシャ劇の舞台のように・・・

33‐オレンジのライトアップ
レインコートを着ていますが、雨のかから無い所へと、
我らは急ぎます。
クロアチア最古の薬局が在る
聖フランシスコ修道院に入ります。
棚には沢山の薬ビンや薬の調合の為の道具が
置いてあります。
教会が貧しい病人を助ける
慈善事業もしていたと話されます。
僕はキリスト教徒ではありませんが、
一般の人の生活や心に深く入ってきている所は
いいなぁー!と、思います。

えっ!こんなに遠くまでもと、思いますが。
内親王の元紀宮さまが来られたそうです。
皇室外交も凄いです。

外に出ると、幸い雨は上がってます。
が、辺りはすっかり暗く成ってます。
修道院や大聖堂の外観は、もう観れません。
向こうの方がオレンジ色のライトで
ライティングされています。
さながらギリシャ悲劇のセットのようであります。
でも、此方側も明るい内に観たかったですね。
此の時期は、余りにも夕暮れが早すぎます。

天然の湧き水のオノフリオの噴水です。
ぽちゃぽちゃと水が滴り落ちている音がします。
添乗員さんに水の滴りに手を当てさせてもらいます。
それほど冷たくも無く、舐めてみるとしょっぱくは無く、
ミネラルウォーターの味がします。

噴水の前からは一直線に道が
海に向かって伸びてます。
「いいかんじだ」と、添乗員さんが言います。
僕は街灯の連なりは見えるけど、
建物の様子は分かりません。
きっと古い建築物を街灯の光が照らし出して、
幻想的な美しさなんでしょう。

「胡椒クッキーの売ってるお店探してくるわ」と、
ガイドさんが脇の通りに飛んでいきます。
僕らは街灯の在る通りを冷やかして行きます。

総督府とダルメシアン

32‐ダルメシアンの生まれた地
総督府の壁にも先の戦線の弾丸の跡がが在ります。
壊滅的被害に成らなくって良かったです。
ルネッサンス様式のアーチを潜って総督府に入ります
広い部屋が在ります。市民の集まる所でしょうか?
奥が吹き抜けに成っていて明るいです。
九十度カーブに成った階段が二階に続いています。
其の階段の手摺りが面白いです。
壁からミケランジェロの彫刻の様な逞しい手が出て、
棒を握り締めているのです。
二階は総督の執務室です。ゴシックアーチの窓に
綺麗なステンドグラスが入っていて、壁には肖像画が架かっています。
机の上に門の大きな鍵(レプリカ)が置いてあります。
門の鍵の管理も総督の仕事です。
左に曲がった奥が寝室です。
ベットが部屋の半分を占めてます。
でも、其の部屋からアドリア海が眺め渡せるでしょう!

ドブロブニクは百一匹わんちゃんで有名な
ダルメシアンの発祥の地だそうです。
総督府の隣に、ダルメシアンをモチーフにした製品の
おしゃれなお店が在ります。
スカーフにネクタイ、財布などの小物が在ります。
ネクタイも発祥の地です。ワンちゃん物大好きです。
では一本買いましょう。オレンジ系の色調で、欲張って
古代文字とダルメシアンと肉球がデザインされてます
添乗員さんは自分の好きなブルー系を薦めます。
皆さんも此の地だけのオリジナリティーが有り、
良い感じに引かれて沢山選んでますね。
クーナかカードじゃないと駄目!と、突っぱねてましたが、其れでは売り上げがぐーんと減りそうでしたので、
結局ユーロもOKに成ります。
クーナもカードも無い僕も買えますね。

あれ!店を出ると雨がぽちっと来ています。

神々の散策する街

31‐清廉潔白な総督
門を入ると直ぐ時計台が在ります。
時計台と言っても、中央ヨーロッパ、スイスやドイツに
在る様な、高い塔では有りません。
柱時計か枕時計を巨大化して、其処にデンと置いた
様な愛嬌のある時計台です。
「ちゃんと2010年11月22日がでてる」と、
添乗員さんが驚いてます。
数百年前の機械時計が正確に年月、
日時まで刻んでいます。凄い!!
次は総督府です。一階がルネッサンス様式、
二階がゴシック様式の建物です。建築の時代が違う、
と言うのでは無く、ルネッサンス様式が余りにも華麗なので、上部を堅実な感じのゴシックにしたのです。
其の事でも分かるように、此の古い都市は、
公明正大、清廉潔白な政治を行っていたのです。
総督に任命されると、任期中は家族とも
市民とも交えず。総督府に一人で暮らし、
政治を執り行い、汚職や不正から身を慎んだのです。

ドブロブニクの旧市街は、アドリア海に育まれた街は、クリーム色の石の壁とレンガ色の屋根瓦の建物が
並び、シンプルな美しさに輝いています。
特に今日は、昨夜からの激しい風雨に洗われ、
生まれ変わった様な新鮮さです。
アドリア海の真珠と呼ばれるに相応しい美しさです。
しかし、美しいと言っても、中央ヨーロッパの豪華で
華麗なバロックの街に比べると、小さく楚々としていて
まるで廃墟に見えるかも知れません。
それが反って神秘的で、ギリシャの神々が、
そこらを散策しているように思えるのです。
昨夜の雷雨は神々の怒りだったのでしょう!
ポセイドンとマルスがビーナスを争っていたのかも
知れません・・・

ドブロブニクの奇跡!

30‐触らせてくれますか?
水で浮いたスーパーの駐車場をおっかなびっくりで
バスまで行って昼食に向かいます。
バスは他の車と同じくモーターボートの様に
水を切って走っていきます。
「午後の観光は、内部に入れる所を主にしましょう」と、
ガイドさんが決断を下します。
あー、一番来たかった所が無念です。

旧市街の城壁に沿って下っていきます。
跡は海に落ちんばかりに成ってバスは停まります。
直ぐ左の崖にレストランがあります。
今日のメインはイカ墨のリゾットです。
真っ黒いご飯なんでしょうかね。僕は全部暗いです。
宴会鍋の雑炊を食べてる味と同じだね。

あれっ!外は静かです。雨が上がり、
雷が遠のいてます。
奇跡でしょうか?
我々の日ごろの行いの良さでしょうか?
昼食を終え外にでると、今までの雷雨が嘘のように
空は日差しが戻ろうとする明るさです。
目の前の門を潜って
我らはドブロブニク旧市街に入って行きます。
其処で現地ガイドさんと合流です。現地ガイドさんは
「こんな大雨は生まれて初めてだ」と、言ってます。
世界中が異常気象です。
ゲリラ豪雨に見舞われてたのです。
「現地ガイドさんは若くって綺麗な人よ!」と、女性の
添乗員さんが言います。
へー、僕は触らせてもらわないと分からんね。

旧市街には水溜りは在りません。
城壁の中の街は海に向いて傾いて居るのでしょうか。
あれだけの雨水が全部、海に流れ落ちたようです。

浸水の街へ・・

29‐雨の中に出陣です
「取り合えず出てみましょう!」と、
ベットでうとうとしていたら集合が掛かります。
「お昼のレストランの予約もあるし」と、昼前十一時頃
まだまだ風雨も雷鳴も収まりませんが、
我々はバスに乗って出掛けます。

道路に出ると凄い水です。
乗用車が埋まりかかってます。マンホールの蓋が
浮かび上がってます。
沿道のパン屋さんが浸水して、沢山の人で
汲み出してる!と、ガイドさんが現場をレポートです。

添乗員さんがビニールのレインコートを配り、
我々は其れを着てバスを降ります。
(添乗員さん此のレインコート、ずーっと持って居たのです。ツアーの始まった日から天気予報は雨です。
幸い雨には降られませんでしたが、洞窟の時も、
十六個の滝を巡る時も、人数分を担いでいたのです。
そして、Sさんと僕を引っ張ってくれてたのです。
良いか、悪いかは別として、折角用意した
やっと最後の日にレインコート使えます。)
雨は止まないので取り合えず、
郊外のスーパーを散策するのです。
スーパーの駐車場は池に成ってます。
僕は幸い半ブーツを履いていたので助かりましたが、
スニーカーだと浸水です。
冷たい雨に濡れたのでオシッコをしたくなります。
わー!トイレ鍵が掛かってます。
ガイドさんが「トイレ、水で浮いて使えないそうです」と、言ってます。尿意は如何しましょうか・・?

郊外のスーパーは此れまでのコンビニ風では無く、
食品や雑貨、衣料品も有ります。
フリーズで帽子と手袋、マフラーがセットに成って、
バーゲンぽいのが在ります。トレ君の散歩によさそう
ちょっとクロアチア風のデザインでもあります。
「いい色ですよ」と、添乗員さんが言ってます。
Sさんもおそろいで買います。

「塩チョコは買えなかったけど、胡椒クッキーが名物
ですよ」と、ガイドさんが教えてくれます。
「じゃ、其れ買いましょう」
「うーん、此処には見つかりません」と、ガイドさん。
がっく!見つけてから言ってよね。

危うし!ドブロブニク

28‐ドブロブニクに雷鳴が・・
大きなホテルを揺るがすほどの落雷が有ります。
雨風が嵐のごとく窓を叩き付けてます。
台風の時のように、何かを打ち付けている音がします
このモダンなホテルの何処かが壊れたのでしょうか?
夜明け近くに成っても雷雨は収まりません!
一難去って、また一難って感じです。

うとうとと、浅い眠りの中でトレ君の夢を見ます。
トレ君ワンツーとくるくる回しています。
トレ君は「オシッコ無いよ!」って顔で僕を見てます。
はっ!と、目が覚めると、未だ外は雨の音です。
帰りたい訳ではないけれど切なく成ります。

今日のドブロブニク、アドリア海の真珠の観光は出来るでしょうか?はるばる遣って来たのです。
取り合えず朝食です。出発を見合わせるって事で、
レストランの窓を打つ雨を、うんざりと身ながら、
だらだらと食べます。
やはり人手不足で、飲み物を給仕してくれる
サービス係りも居ないので、添乗員さん大忙しです。
目の悪い僕らは、コーヒーを注がれても、砂糖、ミルクと、探しきれません。結局、添乗員さんにお願いです。
朝食が終わっても出発の予定が立ちません。
暫し、おしゃべりです。

「素晴らしいホテルですよね」「なかなか良いですよ」と、添乗員さん、べた褒めです。

「そうですね。自分で旅行したら、決してこんな
高級ホテルは泊まらないね」と、僕が言えば、
「駅前ビジネスホテルばっかりだ」と、鉄道の旅愛好家の自主的さんが言ってます。皆さん納得です。

部屋で待機って事に成って、僕と弱視ご夫婦さんは、
自主的さんに連れられて部屋に帰ります。
「昨夜、雨漏りがして部屋換えをした」と、弱視さんが、
「ふーん」デザイン重視の結果ですか?
此のホテルは連泊で今夜も泊まります。
荷物を整理する事も、何も無いのでベットに入ります。
外では、雨風や雷鳴が弱まったり、酷くなったりで、
続いています。
アドリア海に突き出した旧市街が攻撃されている、
そんな気がします・・・

最後のホテル!

27‐人手不足のホテル
スーパーで買った、チョコやジャム、紅茶を持つのに
必死で、命の次に大切なパスポートを置き忘れて
来ています。
「バスの中、見て来て下さい」と、添乗員さんにお願いします。「えっ!バスは居ない」

バスと運転手さんは、此の高級ホテルには泊まらず、
何処か其れなりのホテルに行ったようです。
ガイドさんが連絡してくれるとの事です。

では では夕食へ行きましょう。
今夜のホテルも五つ星で、デザイナーズホテルって
感じのモダンさです。
棒状の蛍光灯を縦や横に配して、アブストラクトアートに天井や壁が成ってます。
レストランもシックな重ヽしさでは無く、明るく軽快な
造りです。

「ショルダー、バスの中に在りました」と、
ガイドさんが報告です。ほっ!良かったーです。
もし無くなっていたら帰れません。警察に行ったり、
領事館に行ったり、大焦りです。
「今、運転手さんが持って来てくれますから」
「はい、有難う御座います」
此れで、ゆっくり夕食が食べれます。

ホテルがオフで人手不足だ!と、
添乗員さん給仕に大忙しです。
ウエイトレスさんが一人しか居ません。
メインはディナーですがバイキングです。
僕は肉を、Sさんは魚をお願いします。
肉の煮たのや、イカの煮たのを取ってきてくれます。
冷たく成っていて、イマイチだな!と、思ってると、
今出来たところだ!と、パスタが来ます。
温かくって美味しい。さっぱりサラダも来ます。
コースを逆さに食べたようだが、満腹です。
そのうち、ショルダーも届きます。

それでは部屋に帰りましょ。
視覚障害で単独参加の僕とSさんは大体
隣同士の部屋ですが、今回は何故か階が違います。
そこで自主的ボランティア添乗員さんの出番です。
添乗員さんはSさんを、自主的さんはぼくを部屋まで
案内して行ってくれます。
僕の階には弱視のご夫婦が居ます。
其方の面倒も見てあげてます。

部屋は、やはり棒状蛍光灯や鏡を使って、
モダンに照明をしています。
窓の外では、夕方から降り始めた雨が段々激しく、
落雷の音も遠くから響いています。
夜中に成ると、雨風が窓を叩き、
ピッカ、ゴロ、ガシャンと落雷の音が激しく成ります。
ツアー最後の日、明日は大丈夫でしょうか??

買い物に気を取られて、ショルダーが・・

26‐次はアドリア海の真珠だ!
我らのバスはアドリア海に沿って南下してい行きます。
目指すはアドリア海の真珠ドブロブニクです。
何だか瀬戸内に似た道ですが二百キロも有ります。
「鉄道は無いんですか?」、無いそうです。
バス路線に頼るばかりのようです。
沖には、良質の塩の取れる島、石材の取れる島が
マルコポーロの生まれた島が見えたりしています。

道路が平坦に成り。山肌に白い岩石が見えて
エーゲ海のイメージが混ざって来た所でトイレタイム。
「ヨーロッパで一番美しい公衆トイレだ」と、ガイドさん。
あの山肌に在る白い石を、ホテルの庭のように
すっきりと敷き詰められた長い道を行ってトイレです。
うーん!さすがヨーロッパいちです。
クラシックモダンにデザインされてます。
白い石を多用して明るくって、おしゃれです。
アドリア海にぴったりです。自分の家にしたいです!

次のトイレ休憩は 「外国です!」と、言ってます。
クロアチアの中にボスニアヘルセゴビナかな?
せり込んで来ているのです。
スロベニアに在ったような現代的なガソリンスタンドと
スーパーマーケット、レストランが付いた建物です。
何だ!何だ!ぴーちく、ぱーちく騒がしいです。
子供の団体さんが、通路もトイレも一杯です。
「こんにちは」と、日本語で挨拶をしてくれます。
トイレを終わった子はレストランに座ってます。
社会見学か?遠足?何をたべるのでしょうか!?

「此処のスーパーは安い」と、言ってます。
クロアチアより物価が低いようです。
では、では買い物タイムです。頑張って買いましょう。
塩の島の塩やオレンジのジャムも、ワインも在ります。
お味見自由のチョコレートが置いてあります。
甘い柔らかいチョコです。「有名なチョコですよ」と、
ガイドさんが教えてくれます。では買いましょう!
皆さんも僕も沢山買い占めます。
外に出ると、いつの間にか夕暮れです。
雨もぽちぽち落ちてます。

暫く走って、暗く成って、今夜のホテル到着です。
雨が本格的に成ってます。でも大丈夫
今夜はホテルで夕食です。
部屋に荷物を置きに行きます。あれ!れ!
何だか足りない。あっ!ショルダーが有りません。
ショルダー何処かに忘れてます。
パスポートもお金も入ったショルダーです。
スーパーで買ったお土産に気を取られてしまって!!