月別アーカイブ: 2011年12月

唇に絵筆 指先に目を・・

 バリアフリーアート展には
車椅子の人が三名参加しています。
その内 二人は脊髄損傷で
首から下はほとんど自由が利きません。
 絵は絵筆を口に咥えて描いています。
 Aさんは其れも油絵を描いています。
一度テレビで制作風景を放映されたので見ましたが
絵筆を動かすストロークが少ないぶんを
イーゼルが電動で左右 上下に動いています。
友人が造って上げたそうです。
 Fくんも口に咥えた筆で水彩画を描きます。
繊細な線に振るえが有りません。
パソコンも口に咥えてた棒一本で打ちます。
 H君は不自由な指を駆使して、
パソコンでイラストを描きます。
 
 手が自由に動く僕は、そんな状態は
イライラして直ぐ絵筆を投げ捨ててしまいそうです。

 全く絵を描いてなかったのに、
七十近くなって水彩画を描き始めた
シルバー画家さんが二人居ます。
オジサンです。
オジサンは回りを気にして
なかなか新しい事を始めません。
そんな中、頑張っているなぁ!と、思います。
勇気を出して新しい事に挑戦しなきゃいきませんね。

 僕は生活失明と言う状態に成って
パソコンと陶芸を始めました。
だいぶ世界が開けた気がします。

バリアフリーアート展の御案内

 障害が有っても、年齢を経ても
美術に親しみ楽しんでいます。
 障害を乗り越える為、
そして、リハビリにと始める人もいます。
若い時に余裕が無く、やっと退職後 
絵筆を持つ人もいます。
障害も動機も様々ですが、
市内から此処に一同に会しました。
若いアーチストが応援してくれました。

日時・平成23年12月11日(日)〜
   平成24年1月22日(日)まで
  ・9時〜16時
  ・休館日 月曜 祝日の次の日 年末年始

場所・四国中央市川之江町 紙のまち資料館
  ・電話 0896−28−6257

内容・身体、視覚、聴覚障害者とシルバー画家さん
   其れに支援のアーチスト等 計13名の参加です。
  
  ・油絵 水彩画 造形 陶芸 イラストと多彩です。

8日に搬入 展示をしました。
展示を終えスポットが当てられた自分の作品を見て、
一同から、綺麗だ!と、声が上がります。
そして、嬉しいそうな笑顔を見せてくれました。
あー、やって良かったな。と、思います。
是非 皆さんも観に来て下さい。待ってます。

バリアフリーアート展

障害者と高齢者、そして支援者の展覧会を企画して
今日(8日)は其の展示をしました。
それぞれの立場で美術を楽しんでいる人達です。
どんな作品が集まるか心配でしたが
飾り終えてみると、
すっきりとした良い展示に成りました。

 身体障害三名 視覚障害二名 聴覚障害一名
シルバー画家四名 支援者三名 計十三名の参加です。
油絵、水彩画、造形、陶芸、イラストと
多種多様な作品が集まり変化にとんだ展示に成りました。

 久しぶりに今年は芸術の秋でした。
ふるさと館の郷土の陶作家展を皮切りに
松山城は萬翆荘のむさび展、
今回の資料館でのバリアフリーアート展に参加出来ました。
昨年は芸術の秋は全然無しでしたから凄い発展です。

病気の友

 糖尿病性網膜症の友達がいます。
ワン吉と話すと気が晴れる!と言ってます。
とうとう今年から透析を始めます。
透析はかなり苦しいらしい・・・
其の苦しげな声で電話を掛けてきます。
かなりやり手の実業家だったのですがすっかり弱気です。
弱気な人と話すのは余り好きではありません。
此方の生気も吸い取られそうで嫌です。
其の上、友は元実業家です。
態度は横柄で人の話は利きません。

 腹が立つので、三度に一度は怒ります。
怒ると次の日は、ちょっとしゅんとした感じです。
可愛そうだから此方も話しを聞いて上げます。
だのに次の日はもう横柄な口調です。
がみがみとお説教をしてやります。
そんな風ですが、糖尿病性網膜症の友の電話は
十年も続いているのです。

 時に一日、二日と電話が途切れる事が有ります。
病気が悪化したのだろうか?入院したのだろうか?
まさか死んじゃってはいないでしょうか?

 昨日 スーパーに行ったら、売り出しをやっていて、
ガードマンさんが立ってます。
ガードマンさんに話しかけられます。
うーん 誰かに似ている声とイントネーションです。
誰だ?誰だったろう?
あっ!そうです。十年来 音沙汰の無い友を思い出します。
急に懐かしくなって電話かけます。
最後に会ったのは何時だろう?
そんな事も思い出せない、遠い友です。
未だ電話は通じ、数回の呼び出しで友は出ます。
元気!って聞いたら、入院中だと答えます。
野太い感じの友でしたが、擦れ声で話します。
こないだからワン吉の事も如何してるか?と、思ってた!
と、ちょっと声を弾ませます!
久しぶりの電話喜んでくれたのでしょうか?
退院したら行くワ!と、言って電話が切れます。

 あっちこっちに病気の友です。

彼方のお正月

 彼方に行った人のお正月を
12月に入った最初の辰と巳の日の間に行います。
お墓に注連縄をして、
お墓の前で鏡餅を焼いて食べます。
死んだ人に一足早く迎えてもらうのです。
そして目出度くお正月を迎えた事を祝って、
午の日に親戚やご近所さんがお祝いを持って行きます。

 昔は其のお使いは子供の役目です。
重箱にお米やあづきを入れて持って行ってたのでしょうか?
お返しに餡餅を入れて帰してくれてたような?
マッチ棒がぱらぱらと入ってた様な?
60年も前の事に成ったので殆んど記憶が・・

三十年も前の母の時は
ほとんど店で買った乾物ものだったです。
 此の頃は品物より、お包み、
お返しは洗濯洗剤と味気無くなり、
地域では廃止に成ってしまいます。

 今年は近しい人が何人か彼方の人になりました。
辰巳にお参りします。
お土産にお餅を貰いました。
お餅も沢山に成って、此方もお正月が来たようです。

ゆるキャラ えっ!いけ面じゃないの?

 全国的にゆるキャラブームです。
あっちこっちのイベントで大活躍!
ゆるキャラまつりやサミットさえ行われてます。

 ゆるキャラと言えば三頭身、頭でっかちで短促です。
パッチリお目目に、愛らしい口元です。
最近 少しエグイ顔立ちのも登場です。

 ハンサムでシュっとした顔立ち、足長ですが・・・
我が家のトレ君は、何故かゆるキャラと言われます。
垂れ目がわざわいしてるのでしょうか?
動きが何処かコミカルなんでしょうか?

 盲導犬のお仕事の合間に
ユルキャラ トレ吉で稼げないかな!

チャイムを鳴らす時

 我が家はたった三部屋の小さな家です。
玄関でドアをコンコンするか、
こんにちは!の一声で家中に聞こえる!と、
思ったのです。
だからチャイムもドアホーンも有りません。

 夜 時々やってくる来訪者が、
ドアを叩いても、呼んでも返事が無いけど・・?と、
以前は近くの公衆電話から言われます。
其の時、僕はダイニングの裏手のベッドルームで、
テレビに見いっていたのです。
 此の頃、誰もが携帯を持つようになったので、
ドアの前から掛けられます。
 狭い家でも案外聞こえないですね。

 今はトレ君がチャイム代わりです。
友達が来た時、知らない人が来た時、荷物が来た時、
トレ君はチャイムの音色を変えて、
知らせてくれます。
トレ君は盲導犬だからワンワン言ってはいけないので、
我慢棒を加えて、声を殺して、
身を捩ってチャイムの音色を奏でます。
本当に頼りになるドアマンです。

 地震の時、火事の時、
泥棒が来た時、お化けが出た時
トレ君はどんなチャイムをならすでしょうか?

あったかーいベット

 先日 無印良品で冬用のシーツを買った。
ずーっと 綿シーツを使っていたので、
アクリル系のシーツを使うと俄然温かい。
しかし、吸湿性が良くないのか、足が汗ばむ。
そういうのって体に良いのか悪いのか?
思い悩むところだ!

 其のシーツに変えた頃から
トレ君の僕のベット襲撃が始まった。
有る寒い夜、
僕が風呂から上がると、
ドッサっと音がした、うーん怪しい!
やっぱりそうだ。
トレ君がドアの前に立って何気ない顔をしている
が、僕のベットの真ん中が引っ込んでいて
温かい、さっきまで其処で寝てたに違いない!
そんな風に始まったベット襲撃だが、
本当に冷える夜は、コラーっと怒っても、
知らん顔を決め込んで起きもしない。
引っ張り下ろそうとしても、
手足を突っ張って抵抗する。

 そんなに激しく拒否しておきながら、
ぎゃく戻りの温かい夜だと、
退屈しのぎに「トレ くん」と、
ベットの上から呼んで見ても、
自分のベットで
気持ち良い寝息を立てるばかりだ!

同病 相憐れむでもないが・・・

 先日来、我らがRPのメーリングでは
前立腺肥大の話題が一頻り有った。
中高年に成ると三人に一人は出る症状と聞くから
メンバーの大半が中高年の我メーリングで
盛り上がって当然かも知れない!
 若い時は若い時で、老いては老いての、
早いの 遅いのと、
下半身の悩みは尽きないようだ。

 昨年 僕は腹空鏡手術で
胆嚢摘出をしました。
すると、自分もした、旦那がした!と、
沢山の人から報告が有った。

 今年はトレ君が 肥満細胞腫の手術をした。
するとやっぱり、同じ手術をしたワンちゃんがいた。
 
 陶芸の先生所のワンちゃんも手術をした。
片目が潰れるほどに脹れていたのが
肥満裁縫腫だったそうだ。
其れと体にもう一つ在ったとか、
其れにもう一つ脂肪細胞腫も在りました。
全部いっぺんに取ります。
小さなシーズ犬、トレ君の五分の一ほどです。
ダメージ大きすぎませんか?

 病気をしてみると 珍しいと思った病気も
案外 沢山仲間が居るもんだ!
仲間が居ると、何だかほっとしました。

胃捻転

 テレビで人気のラブらドールの だいすけ君、
旅先で胃捻転で急死と聞いてビックリ!
享年六歳、トレ君と同じではないですか!

 胃捻転って、腸捻転ほど知られてませんが、
大型犬に多く、急死する!と、有ります。
食後の急激な運動が災いするようです。
其の点 トレ君は大丈夫!食後直ぐ寝ます。
牛に成る方が心配です。

 愛嬌者のだいすけ君の事が思い出されます。
くるくる回ったり、土を掻いたり、
忙しない動作が可愛かったです。
トレ君と違って、和風な日本犬の顔立ちでした。

 初代の旅するワンちゃんまさお君
本当の親子だったのかな?
今泥は天国で出会い、
「ちょっと早かったな」と、言われながら
それでも仲良く雲の上を駆け回っているでしょうか?
トレ君と似たわんちゃんが亡くなると、
寂しさもひとしお心に沁みます。