高梁町歩き!

3‐遠州さんの庭
 お城のの様な高い石垣に白壁の塀が張り巡らされた
真ん中の急な石段を登ります。
自然石を積み重ねた石段はごろごろして大変です。
トレ君に助けてもらって登りきります。
立派な山門が在って、其処が
足利時代に建立された安国寺です。
其の後、出城の役目もしていたのでしょう、
質実剛健なお寺です。
威圧的な所の無い、バランスの良いお寺です。
 内部の見学に入ります。
「盲導犬も良いですか?」「はい、どうぞ」と、言われ
皆さんに続いて高い敷き段を上がっていきます。
廊下や部屋を越えて、小堀遠州さん造営の中庭に出ます。
僕らは縁側に座ってシンプルな枯山水の庭を眺めます。

開け放された縁側は、
街路の日差しのきつさは嘘のよう!
ひんやりとした空気包まれています。
テープで流れる庭の説明を聞きながら
うとうとしてしまいそう。
あっ!トレ君のいびきが・・もう夢の中です。
小堀遠州さんが親子二代に渡り
此の地の代官だったそうです。
その折の此の枯山水の庭の造営、町の整備もされたとか。
 テープが終わり、次に進みます。
トレ君は「此処が良い!」と、起きようとしません。

 外に出ると立派な鐘突き堂があります。
品の良い、堂々とした造りで、町に向いてます。
時間を知らせたり、非常時に突かれるのでしょう。
あの石がごろごろの石段を降りて行くのかと恐れてますと、
帰りは脇の坂道を下ります。やれやれ助かります。