フラダンスをやめるわ!

暗く重い空の寒い夕方、
トレ君のトイレをさせていると
隣りのばぁちゃんが何処からか帰ってきます。
フラダンス止めてきたんだ!と、言ってます。

 隣りのばぁちゃんが我が家の隣りに暮す様に成って
十五年に成ります。
 結婚して子育てを終え六十歳に父親を見るべく
古里に帰ってきた訳です。
 父親を看取って、暫くはぐずぐずしてましたが、
婦人会活動やサークルに参加する様に成って、
一気に青春を取り戻し、第二の人生を謳歌し始めます。
 大阪時代は一般サラリーマンの妻で、三人の子供の教育、
自分の事を楽しむ余裕が無かったのでしょう。

 一旦 生活の楽しみを見つけたばぁちゃんは
家事全般もそっちのけでサークルにのめりこんでしまいます。
毎日 家を空けるばぁちゃんに旦那は機嫌が悪く文句を言います。
でも、僕は 良いんじゃないかな!と、思うんです。
今まで出来なかった趣味に生き、積極的な老後は良い事です。
温泉旅行や海外旅行にも何度も行きます。

 そんな生活を十年ほど楽しんでいた三年前、
突然 乳癌と肺癌を同時に発症、大きな手術をします。
其の後 膝関節症の手術もします。
そんな訳で入退院を繰り返していましたが、
此のところ 見事復活して、一時休んでいた
フラダンスや絵手紙 料理教室とサークル活動にも
再び参加するように成ってました。

 しかし此のお正月に、昨年末受けた癌手術後の定期健診で
少し怪しいから精密検査をしたい!と、
4日の日に国立癌センターから連絡がはいります。