10日の夕刻です。
隣りのばぁちゃんが火バサミを持って庭にいます。
今日 我が家の庭で酷い事があった!と、言ってます。
我が家で生まれた野鳩の子が、カラスに襲われたのです。
ばぁちゃんが見つけた時は、
小鳩は もう助からない状態で、
見るも無残だった!と 思い出すのも嫌な感じです。
今年の春、グミの木の枝の込み合った辺りに
パラパラと小枝など敷き積めた簡単な巣を掛け
野鳩が卵を温め始めます。
やがて雛がかやり、成長して、
トレ君のデッキの前庭で遊ぶように成ります。
まだ少しだけ飛んでは庭に下り、
よちよち歩きの風情です。
時には木々の繁みの間で親子で休む姿も見られます。
雛は成長して、木から木、屋根にと行動範囲が広がります。
それでもまだまだ幼くか弱い愛らしさです。
それをカラスが目を着けたのです。
飛び散った少しの羽根と二本の小さな足が残っているだけだ!と、
隣りのばぁちゃんは火バサミで遺骨を拾うようにそれらを拾います。
その夜のテレビで大阪の繁華街での惨劇が報じられています。
我が家の庭の悲劇と合わせて
どうしようもない暗い気持ちに陥ります。