ちょっと不気味な体験のおついたち参りで思い出した
此の辺りの まだまだ化け物が生きてた頃の話です。
隣り村との境に川が流れています。
其処に架かる橋が村境です。
昔は其の辺り行き倒れる人があったそうです。
橋の下にすむ乞食も居たそうです。
橋の真ん中のどっち側で死んでいたかが問題です。
死んでいた側の村で葬儀を出さねば成りません。
自分の側で行き倒れてる死体を見つけると
そーっと引っ張って隣の村の側に移すのだそうです、
其の川原沿いにひっそりと無縁仏の墓が
人の形にこんもりと土が・・・
何だか暗い空気が澱んでいます。
我が母が隣町までお使いに行った帰りです。
其の橋の辺りで日暮れて仕舞いました。
すると突然 隣町に浮かんだ人魂?が
凄い勢いで追い駆けて来たのだそうです。
母は必死で逃げ、
我が村の人家が点在する辺りで
人魂も消えたとか・・・