黒い闇ー7 看護する犬

 病院のロビーに出て タクシーを呼ぶべく
携帯を 痛くない左手で受け取ります。
あれっ!ぐにゃりと歪っていたはずの携帯は
全然 壊れてません。
でも 右手に持ち替えると やっぱり・・
ぐにゃりと歪っています。
手の平の半分が痺れてるので そう感じるようです。

 家に着くと トレ君が心配顔で向かえてくれます。
突然 誰も居無くなって不安だったでしょう。
隣りのばぁちゃんにトイレをさせてもらい・・
遅くなったが昼御飯を上げます。
 僕はベットに入って安静にしなければ・・
すると 昼間は居間で過ごしているトレ君が
僕のベットの脇に来て看護態勢です。
優しいトレ君に看まもられて 痛み止めを飲み一眠り!

 うとうとして目が覚めると
右手と臀部が脹れ上がっています。
鏡餅がひっついた様で 寝返りも打てません。
其れでは と冷蔵庫から保冷剤を沢山持って来て
お尻の下に敷き 右手に蒔きつけ
またまた安静にと横に成ります。