トレ君が来たころ・・

 家族が誰も居なくなり 独り暮らし 
その上  愛犬ダン吉も
あちらの世界に逝ってしまった頃
視力も悪化 単独歩行がおぼつかなく成ります。
 盲導犬が居ると どんなに心強いだろうか!
貸与の申請を県にだしますが
傷害手帳2級の僕は受け付けてもらえません。
そんな無念の思いを MLに書き込みました。

 すると 島根のメンバーさんから
島根では2級から認められている事
盲導犬ユーザーのIさんからは 少しでも
視力の残っている間にユーザーに成る方がいいよ!
とか アドバイスを頂きました。

 いろいろ試行錯誤 直接 訓練所にも相談したり
傷害手帳の判定をやりなおしてもらったり で3年目
どうにか 盲導犬トレイスとの出会いを観たのです。

 アドバイスのお蔭で 残存視力の有る時の
盲導犬との出会いは 僕にとってはとても意義のある
ものでした。
まずトレイスの 深い情を湛えた瞳を観る事が出来ました。
億劫だった外出も 楽しく成って どんどん出かけました。
お世話に成った 島根ハーネスの会にも参加させてもらいました。
あちら こちらの研修会も参加しました。

 そして 日々の散歩は欠かさず
健康面でも 精神面でも 随分と助けられ
穏やかな時を過ごす事が出来る様に成りました。