ついたちは鎮守の神様にお参りします。
ピーちゃんは 参道をちゃんと歩いて 配電に
拝殿まで案内してくれます。
拝殿に到着 では参拝を・・
うーん 鈴のひもが分りません!
ピーちゃん 其処までは教えてくれません
頭上の空中に手を泳がせていると・・
拝殿の中から サラサラと衣擦れの様な音が
微かに聞こえてきます。
今日は天候も悪く 六時半を過ぎても
森に囲まれた拝殿は暗く おついたち参りの
人たちの気配も在りません!
えっ もしかして神様のお出まし・・
僕らの祈りが通じて降臨されたのでしょうか・・?
そう思い 耳をそばだてますと
微かな衣擦れの様な音が ガサゴソと神秘的
でない 下世話な音に変わります。
うっう 拝殿のなかに盗賊の一味でも?
潜んでいるのか など時代劇の読み過ぎの様な
妄想が湧きおこります。
ピーちゃん やばい 逃げようか!
怖いもの見たさも在って・・
意を決し お早う御座います!とあいさつします。
暗い拝殿の中からも お早う御座います”と
神主さんの声であいさつが帰って来ます。ほっ
鈴のひもの市を教えてもらいます。
では 心落ち着けて・・
日頃の平穏の感謝を礼拝しましょう。
よっ よ お賽銭持ってません!
神主さんが目前に居ます。ごめんなさい!
神様 時を改めて 参ります。
礼拝もそこそこに 逃げ帰るのです。
られられ