犬も厨房に入る!

冷蔵庫を開けただけで
トレイス君は飛んできます。
「今夜は何作ろうかな?」と、
一緒に覗き込みます。
野菜は?肉は?
「何が出来るかね」と、
どんどん首を突っ込んできます。
「はい、はい邪魔だから後に下がって」
と、言っても
「俺も手伝うよ」と、
離れてくれません。

今度は流しの前を占領です。
包丁を落としてしまわないか、
沸騰したお湯が掛からないか、
とても心配です。
「トレイス君お願いだから
 あっちで待って」と、言っても
調理にあれこれ、無言の注文で
そこを動きません。
流し台の扉を開けると、
トレイス君の頭にゴンです。
今度は冷蔵庫の前に引越しです。
冷蔵庫を開けられ、またゴンです。

「はい、いちょう上がり!」
野菜炒めができあがります。
「どれ、どれ味は」と、
トレイス君はテーブルに着いてます。
「あれー お皿から溢れているよ」
「匂いは良いけど、盛り付けが」
「指にマヨネーズが付いてるね」と、
我が家のコック長は細かくチェックです。