90歳代の植木屋さん・・

92歳になりますが 
朝は明るくなると出て来てます。
一日中 チョキチョキと日が暮れるまで
剪定をしています。
 忙しい 忙しい!と言いつつ
来年 再来年に市場に出す苗木を造って居ます。
えっ いつまで働くのかな・・?
死ぬまでやらないかん!と頑張って居るのです。
 僕としては隣に働く人の気配が有ると言うのは
安心です。

 きょうピーちゃんのグルーミングをしていると
植木屋さんの畑で ドッサっと言う音がします。
覗いて居ると 見えない僕には何もわかりませんが
植木屋のオバサンが怒って居ます。
「私が転んだのに 御父ちゃんが起こしに来てくれない」
もう 薄情なんだから とプリプリです。
植木屋の小父さんは 少し離れた所で
もくもくとちょちチョキしています。

 僕も あの音は荷物を放り投げた音かと思っただけだし
小父さんもその様です。

 御父ちゃん 助けてー!って言えば と言っても
オバサンはくどくど
 御父ちゃんが倒れてても助けんでええから
お尻蹴飛ばしてやって と 僕に言います。
 そんなこと言ってたら あの世で巡り合えんよ!と
いったのですが・・ オバサンは聞きません。
 90歳に成っても なかなか素直になれないもんですね。
やれやれ