盆まま

昔は河原に行って、
石でかまどを築いて
こども達、皆で「いりこ飯」と
炊いて楽しんだそうです。

「いりこ飯」は、
此の辺りの炊き込みご飯です。
出汁をとる煮干をそのまま
ご飯を炊く時に入れます。
昔は煮干いりこが丸ごと
入っていたので、がさがさして
食べにくかったです。
ほかに具には、
小芋とか油揚げが入っています。

僕が子供の頃は、
何処かの家でいりこ飯を
炊いてくれます。
そこで近所の子が集まって
頂きます。
でも、台所や家の中では
食べなかったです。
庭先の木陰で、
縁台を出してもらって食べたり、
納屋にむしろを敷いてもらったり、
何処かに野趣を残していました。

これは8月25日、
盂蘭盆のここらの風習です。
どんな意味が有ったのか?
母にも聞いた気がしますが、
確かには覚えていません。
無病息災で夏を過ごせた事を、
先祖の霊にお礼したのでしょうか。