認知症では有りませんよ・・

 今日は少しある気が足りないと
夕刻 日が落ちて まだ外套の就かない
景色がうっすらと闇に沈んでいく 
薄暮と言われる時間に散歩に出ます。
 
出かける前に 庭の草むらで

くるくる回して ピーちゃんにオシッコをさせます。
其れから 西に出て小学校の運動場に沿って・・と
頭の中に地図を描きつつ出発です。
 十字路を過ぎて 真っ直ぐで
運動場の南側を歩くことに成ります。
その道は 車の通行量が少ないので
散歩には良い所です。
 でも ピーちゃん 真っ直ぐは行かない!と
前足を突っ張って 行かない!と 言います。
じゃ 右へ曲がって 正面玄関まで言ってこよう!と
其方を目指します。

 しかし 小学校の前の道は舗装が綺麗なはずなのに
足に伝わる感覚がゴツゴツしています。
おかしいなぁー と思いつつ先に進むと
薄暮の中に白い塀が 何となく感じます。
えっ もうお寺に?
小学校を過ぎると お寺に続いていますが・・

 其の時 比との声が聞こえたので
僕は 今 何処を居ますか・・?と聞くと
Hさんの御宅の所ですよ!と教えられます。
そうそうHさんの御宅も大邸宅で お寺の様な
白壁に瓦の屋根つきの塀で囲まれてます。

 うー 我らは全く 頭の地図と180度回転させた
反対側を歩いて居ます。
 
 其の迷った様子を聞きつけた
隣のばぁちゃんのお友達が
ビックリして飛んで来てくれます。
認知症で道に迷ったのでは?と
しんぱいになったのではないでしょうか・・?
明るくても暗くっても 薄暮の僕の眼は
東西南北が分らなくなり
時々 こんな錯覚で道に迷ってしまいます。
やれやれ