年の瀬に・・

 昼頃に 急に風が強くなり まさに 劇中の 効果音のような 北風がふぶいて 瀬戸内の方に 落雷が響いています。 まだ 雪が降るほどの寒さは 感じませんが 古い方の家はきしんでいます。
 昨日までは 暮とは思えぬ 穏やかな日々でした。 散歩をしていますと 近所の 小父さんが 金柑 あげようか と言います。 金柑の酸っぱさとか すっきりした甘さが大好きです。 ありがとう もらいましょう! 小父さんは96才 元気そうですが ひざを痛めていて 歩きにくそうですが 杖を突いて 庭の片隅にある 木の所へ行って 金柑を取ってくれてます。 お手伝いをしたいけど 庭には 盆栽だとか いろいろ ごろごろ転がっています。 で 申し訳ないけど  手足を出しかねます。 ええで!そこにじっとしてな!と言ってくれたので 暫く待ちます。 大きな金柑が袋いっぱい 撮ってくれています。 おいしんだ!と言うので 一粒食べてみます。 今まで見たことないほどの 大粒で でこぼこした実です。
 昔は 何処の家にも 金柑や グ意味や ゆすら梅 枇杷や 柿など 季節季節の 果物の木が在りましたよね!と あっち こっちの家の物を ちぎって食べていたころの 話をします。 この頃は 庭に駐車場を作り 塀をめぐらし 果物の木など すっかりなくなっています。
 その夜 サピエ図書で 池波正太郎 の珍しい現代ものの 「原っぱ」読みます。 主人公の周りの 年寄りを 描きながら オムニバスに 話が展開されていきます。 故これと言って 深い描写ではないが 淡々とした中に なぜか 瞼に涙が浮かんできます。 そろそろ 自分も老人です。 思いがこもってしまうのでしょうか!?わん