半沢直樹シリーズ

「アルルカンと道化師」 池井戸潤 著  半沢直樹シリーズの中で 美術署出版社が舞台であり 興味をもって読めます。 社員の 画家志望のAとBが 出版社 買収の中で Aの作品の贋作問題が絡んできます。 Aは画業に専念すべくパリにわたります。 3年ほど苦作を重ねますが目が出ません 最後の賭けで 社員であったころ 目にしたBの絵が思い浮かび それを描き 一躍評判をとります。 そのことにAは 良心の呵責にさいなまれ 日本にいるbに 告白します。 病床に臥せるbは 自分の画考を世に知ら しめてくれた部分も あると思い Aを許します。
 自分も絵を描く時 たくさんの 先人のインスピレーションが頭に浮かび かすめていきます。 が策において 何処までが物まねで 贋作となるのか?? 果たして 先人のイメージに 左右されていない作品など存在するのか その事を 考えてしまいました。
 この部分が 考え深かったのですが 小説としては 半沢直樹の 最後の攻めが いまいち迫力と 言葉の攻撃 論争としては ねじ伏せられていく 興奮がなかったです。