あらあら 雨です!

早朝 村の鎮守様の参拝に出かけます。 5時過ぎたばかりですから人でもなく 神社は 深い森に寝静まっています。  参道の入り口に建てられた 幟竿が 風に揺らいで ギーーッ ギーーッ と 不気味な音をきしませています。 突然 深い森が ざわーーっ と揺れて 驚かせます。  いくつになっても おばけは恐いです。 さぁ 気を引き締めて 参拝です。
秋の例大祭と言えば 屋台の人達が テントの中で 過ごしていて 今朝のような 無人の境内は無かったような?
 戦後すぐに生まれた 我らのころには 拝殿の前に 包帯を腕や 足に巻き 兵隊帽子にゲイトルの一団がいて アコーデオンなどに合わせ 軍歌を歌って 心付けを願ったりした姿が 目だったものでしたが・・・
 暫くすると そんな姿が見られなくなり ガマの油売り とか 大げさに  効能を述べながら 自分の腕を切り 見事な 血止めを披露して 軟膏売りの 小父さんがいて なんだか それがどうしても欲しくなり買ってしまわずには  お祭りに来た 怪がないと思えたりしてしまってました。
 いっ時  浪花節語りの 流行ったころもありまして 富士山を描いた 派手な 掛物の机の前で ろうろうとうねっている人が 何人か居た頃もありました。
でも この頃は 山車の来ないときは ひっそりとした境内です。
 そのうえ 午後になると 雨がぽつぽつ着始めて ドンドコ ドン何処の 音も響かなくなり さみしい お祭りの中日になります。