秋空の 7

 ちょっと前の 冬の嵐が嘘のような 晴天の 暖かな日です。 これぞ日本晴れというのか それとも  小春日和というのか・・・ なにしろ 気持ちのいい天候です。
 のんびりと パク君と散歩に出かけます。 あまり考えずに すたすたと 足の向くまま歩いていると。  あれ 個々は何処 私は誰状態です。  道を聞こうにも 田舎は誰も歩いていません! まあいいか と朴君の足任せで 先に進めます。 一向に 思い当たるような 音も聞こえず 完全に 迷ってしまっています。
あっ 遠くで子供たちの にぎやかな声が聞こえます。 もしかして 保育園が 近いかも と そちらの方向に行きます。 ねね すーぱーはどっちにあるの とか 小学校は 何処かな と 垣根越しに 聞いても 子供の関心は 朴君に向くばかりで ぎゃ ぎゃ わいわいで要領を得ません。 ねえ ちゃんとこたえてよ 変な おじさんだと思われちゃうじゃんか?  やっぱり 変なおじさんだと思われたかも
先生が 走ってきます。
すみません 道に迷っているだけです 怪しいものではありません!と お断りをしながら わが家に近い 小学校の方向を教えてもらいます。
あれれどこでどう間違えたか? 向こうへ歩いていたつもりが あっちのほうに行ってしまっていたようで 大きく 左回りに進んでしまったようです。 先生の説明で 的確な方向が 定まり 一時間ほどの 地球遊泳から着地ですわんわん