不安な一夜

 夕食を食べながら 聞いていたテレビニュース 発砲事件です。 我が家の近くで 犯人 逃亡中とのことです。 車で逃げたか 走って逃げたか アナウンスがありません。  時々 聞きます。 犯人が民家に立てこもり 家族を人質にしている 事件です。 わーこれは大変 と 各部屋の 戸締りを確認 トイレや風呂場は 少し透かしています。 そこをこじ開けられて 侵入されないとも限りません。 急いで ピッタリ閉めます。  友人 知人から 大丈夫!と 電話やメールが届き始めます。 まだ こちらでは 事件は始まっていませんが・・・ 周りも 空き家が多くなってきているし・・ ワン基地のところは 百姓でしたから 納屋とか ジィちゃんの 離れとか 部屋が点在しています。 見回りに行くのは かえって危険かな?
 各部屋に 明かりをつけて 鍵を確認して 早めに パク君のトイレを済ませて 寝床に すっこみます。
不安な気持ちで 眠れないかと思ったが そのうち眠り込んでました。 真夜中杉 目が覚めます。 家のどこかで 小さな物音が聞こえます。 耳を凝らすと かすかに おっさんの 鼾が低く ロフトの方向から 聞こえているような感じです。 いつの間にか 犯人に侵入され 屋根裏で 眠り込まれているような・・・ ぞくぞく です。 何時ももは 鍵をかけない 寝室ですが  起きだしていって今夜はそこにもかぎを掛けます。
 NHKラジオのポットチャストを聞きますが 何も 新しい情報は 入っていません。 そうだろうな 犯人は 我が家の ロフトで お休み中なんだから 早く 朝の来る ことを願いつつ 不穏な夜を 時々 目覚めたり うとうとしたり 繰り返しつつ 朝を迎えます。  激しい雨音や 風の唸り声が 犯人の気配を消すように  風雨の朝です。