春の散歩道

朝の散歩道で
登校中の小学生の列と
追い越したり、すれ違ったりします。
「お早う御座います」と、挨拶が来ます。
あれっ!父母の引率かな?
昨年の春は子供だったのに、
一年たった今、班長さんの六年生は
小父さん、小母さんの声に成長してます。
構内からは早出の吹奏楽部の
卒業の曲の練習が聞えます。

小学校の前を通り過ぎ
お宮さんの交差点には
子供の見守り隊の交通整理の
公民館長さんが居ます。
「寒いですね」「暖かいね」と、挨拶します。
「今日は3℃だ」「7℃だね」と、
今朝の気温を教えてくれます。
それで朝の寒さなど納得します。
トレイス君も尻尾を振って挨拶します。
だが「まだ眠そうな顔だな」と、
垂れ目のトレイス君は言われてます。

誰かが歌ってます。
お宮の境内で大きな声が聞えます。
玉垣にもたれて「嵐を呼ぶ男」を
オジサンが歌っています。
「俺の青春時代だ」と、行ってます。
境内の掃除をしたりして、その後で
お宮さんの生気を吸収しています。
「昨日は鶯が鳴いてたよ」と、言ってます。
「嫁にも聞きに来いと言ってあるんだ」と、言います。
えっ、僕も聞きたいな!
以前は我が家の庭にも鶯は来てたのですが、
此の頃は来ません。
其のオジサンは「頑張れよ!」と、
別れる時にいつも励ましてくれます。