アドリア海の旅‐最終章 20%の旅

42‐見えなくても行く旅
かくしてアドリア海の真珠の旅は終わります。
少しでも視力の有る内にと行った旅です。
情報の八十パーセントは目からと言われてます。
見えない事は八十パーセントの情報が
入らない事です。
それでは僕らは残りの二十パーセントの
情報に頼るしかないのです。
僕は光が有ると少しは見えますが、
夕暮れの中に沈んで行く建物や情景は見えません。
闇に沈むと全盲と同じです。
消えた部分を見たいなーと思います。

今回の旅行では視覚障害者は9名です。
内、全盲者は4名です。
全く見えなく成った時、旅や日常の生活に
どんな楽しみを見つける事が出来るか、
未だ分かりません。
全盲の方々は何を求めて参加したのでしょうか?
食べ物、買い物、乗り物、会話ですか?
人の事は判らないし、人それぞれでしょうね。
それでは、僕は少しでも見えてる間に、
沢山の旅と出会いを楽しみましょう!

アドリア海紀行はひとまず終わります。