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夕ドラー51

 ホテルの夕食は 久しぶりです。 席に座るとホテルの宿泊者の照明に ルームキーを   テーブルの上に載せます。 そうすると 何を飲むか?と聞かれます。 日本だと とりあえず ビールなんですかね! 余り 飲めないので 水を頼みます。 わー 出てきたのは ガス入りの水です。 失敗失敗 これも苦手です。  どこかから サングリアと オーダーする声が聞こえたので 僕も 追加で 頼みます。
 小型の陶器の水差しに入ったサングリアが届きます。 ワインや果物が入り 軽く飲みやすくなっています。 あー そうそう 氷もたっぷり入ってます。 日本のように水を頼んでも 氷など入ってませんから それだけで 嬉しくなります。 冷たいスープに サラダ 肉料理と続きます。 デザートの事は 思いだせません。  久々の 夕食で 満足です。 あ まだ サングリアが残っています。 部屋に 持って帰ってもいいか?と聞けば OKだったので 大切に抱えて 部屋に持って帰ります。 これで 今夜の水分保久も大丈夫です。 切り込まれた果物がに ワインが染みて すっぱくって 甘くって  美味しいのです。  窓の下の海辺からは いつまでも  ざわめきが聞こえています。

夕ドラー50

 しかし シッチェスに誘いのメールに歯 保険がかかっていたことを思いだします。  もし 出会えなかった場合 次の住所のYさんを訪ねてみてください!と 書き添えられてありました。 では ここに荷物を預ってもらって 住所のところへの道も教えてもらいます。 メイン通りを まっすぐ海に向かっていけば良いようです。
 しばらく行くと ゲタ履きの  お兄さんが向こうから やってきます。 久々の 日本人です。 Yさんって人 知ってますと聞けば 直ぐ 右の建物を 顎で教え 3がいだよ と言います。  わーぃ 一寸幸運がついてきたようです。
パリで知り合った Sさんに聞いてきたことを話すと・・・ それは 残念でしたね。 では と 一緒に ホテルを探してくれることになります。 正に バカンスの真っ只中 なかなか 一人用の 空室は見つかりません。 とうとう 一番端っこまで行ってしまいます。 でも そこに 一部屋在りました。 もう一つ 幸運が重なります。 リゾートマンションの 麻と夜の食事付きで 今までになく 高額ですが Yさんの親切にも感謝して えーぃ 張り込んじゃえと3泊 入れてもらいます。 引き返し 駅前に預けた荷物を取りに行きます。 流石    午後の日射はきつく汗だくだ句です。
 部屋に入り 一休みすると そろそろ 夕食の時間です。 イギリス ドイツ フランスからの 避暑地になっているのか 様々の言語が飛び交う 夕食にしつらえられた ビアガーデンのようでもある 鵜海に向かっての オープンデッキです。
 一寸ましな シャツでめかしてきた僕も すっかり すっかり リッチな 客に見えるだろうか・・

夕ドラー49

 パリの市立美術学校で知り合った 女性から  スペインに来たら寄ってね!と 手紙をもらって いたので  その住所の バルセロナ 近郊の避暑地に 行ってみることにします。 列車で見え機ほど 南に下ったところです。
   手紙に書かれていた 宿舎は駅のすぐ前です。 宿の所で 手紙を見せ この女性は イルカと聞けば・・・ なんてこっちゃ  昨日 パリへかえったよ!というではないですか!? またまた この旅行に付きまとう  ボタンのかけ違い的 負の連鎖の始まりですか??
 でも 折角来たので せめて一泊で元 部屋はあいてませんか?と 問えば 残根にも 空室はない と言われます。 あーもう 僕もパリに変えちゃおうかな? がっくりと 気力を失います。

夕ドラー48

 スペインの小さな村をめぐってきた目には バルセロナは 都市の様相です。 駅で荷物をア付け 美術館に向かいます。 2階の階段を上がった 正面の部屋を見て びっくりです。 上下も 横幅もいっぱいに ピカソのゲルニカが在ります。
 戦火に苦しんだ有様を  これほど シンボリックに表せた 絵は日本にはありません。 馬の目から流れる 泪に 心深く見入っていました。
 次は 街に出て  100年以上も前から 造り津図けて いまだ かんせいのいきにほど 遠い ガウディーの設計したサクラダファミリア教会を探します。  ヨーロッパの 白っぽい普通のの街並の中に 黒っぽい葉を落とした巨木が 乱立しているかに見えてそこにあります。 いろんな動物なども くっ付いていて まだまだ 完成の イメージは浮びません。
 地下の部屋に かんせいの模型が在ります。 全体の造形としては ウィーで見た 教会にも似ていないことはないのですが・・・ 奇妙さは 独特です。
町中の建物にも まったく直線の無い マンションなどもあります。 バロック様式とかでしょうか?? 後年 訪れたヨーロッパの各都市でも あちらこちらで 片りんを見ることになります。

夕ドラー47

一人旅に出るとき かばんは絶対 手を離すな お金は 見えないところに入れて桶! とうるさく言われ スペイン旅行では フランスで知り合った友人たちは 指輪が欲しかったら 指を切ってでも 奪っていくぞ!と すさまじい スリの話も聞かされて居ました。
 あー大変です。 これからの旅の費用の半分は 鞄の中です。 しっかり梱包して 下着の奥に隠してますが・・・ カバンごと 持っていかれたのでは 如何しようもありません!?
 気が小さい割に どこかで無頓着 そんな性格を うじうじ思いながら とりあえず 駅の事務所か?ポリスボックスは 何処だろうと 見渡していたら  隣りで座っている 北欧からの旅行者らしい青年の 大きな腰の下に 我が鞄をしいているでは在りませんか?? 僕が寝込んでいるのをいいことに クッション代わりにしていたようです。 ノーノー これは 僕のカバンだぞ!と 力いっぱい 奪い取ります。 僕の怒気の強さに 青年は にがわらいでヘラヘラしながら 避けてます。
 失いかけていた 旅費の半分が 無事 帰ってきました。 失望から 回復した気分が ほろっと涙をこぼさせます。
 夜明けとともに バルセロナ行きの 列車の出発です。

夕ドラー46

 列車はバルセロナ行きに乗ったのですが 途中駅で みなさん降りてしまいます。 うとうとしていて アナウンスを聞き逃したか? ここから先は また明日の朝の出発になるのか 訳が分かりませんが みなさんについて 降りていきます。 もしかして ここは イタリアへの船の出る 湊町だったかもです。
 おそい時間で  外は真っ暗です。 駅前に歯 ホテルの電光看板なども なさそうです。 また 客引きの 親父さんの登場を待つべきかと! 思ったが みなさん 改札口を出たあたりで そこらに座り込んでいます。 様子を見るべく 僕もそのあたりに座ります。 みなさん この状態で夜明かしする構えです。 駅員などからの なんのちゅういもありません。
 僕も 覚悟して 鞄を倒し 画板を敷いて 場所を確保です。 あー とうとう サバイバルツアーに参加したのでもないが 遂に 野宿です。
 サバイバーになった僕は そんなじょうたいでも 何処ででも 夢を見る事の出来る人間になったようです 。  いつの間にか 寝入りこんで そして はっとして 目を覚まします。 僕は画板をしいただけで 犬ころのように まん丸待って寝ています。 頭の乗せていたはずの 鞄の存在が無い えー ど どど どうしよう!?

夕ドラー45

 目覚めたら 犬扱いの納屋のベットを さっさと後にします。  一緒に到着した 女性2名はどうなってるかな? やはり もう出発したのか それとも 売られていったのか 2度と見ることはありませんでした。  アルハンブラ宮殿に向かいます。 坂野始まりにホテルの看板があります。 そこに 今夜の予約をして 荷物は 預かって貰い  小高い丘の上の 大理石を張り巡らせた 白亜の宮殿は 目の前です。
 これまでの スペインの街とは 全く趣が異なり あちらの山から水道をひき 緑の樹木も茂り 水をたたえた池に歯 睡蓮の花が浮かんでいます。  宮殿の内部は アラベスク文様のタイルを張り巡らせて まるで イスラムの人員です。
 美女数百人と言われる 後宮の 小さな窓を見つめていると 名曲 アルハンブラの思い出の物憂い   ぎたーのメロディーが 一瞬 頭もによぎります。
 それにしても 観光客はいないですね。 のんびり スケッチをしたりで 2日間を過ごし
次の目的地 バルセロナに向かいます。

夕ドラー44

 すっかり暗くなった道を 薄汚い 親父さんについて行きます。 幸い角ごとに街灯が かすかにでもともっているし まえを行く足音を頼りに よたよたと なんとか付いて行きます。
 一つ角を曲がったところの 向こうに その辺の家屋より 少し明るい所があり まえを行く 3人のシルエットが分かり ただただ 送れないように ついて行きます。  その明るいところが 目指すホテルでした。
 庭に 何人かの男の声が聞こえています。 女性たちは 建物のほうに案内されていきますが・・・
 おい そこのベット空けろ と ホテルの オーナーらしい人がいい 庭の納屋のようなところの ベットを空けさせてます。 そこに 僕の荷物を入れます えっ 納屋に寝るんですか僕はハンドルネームは ワン吉ですが  イヌコロではありませんよ! それにそこには さっきまで だれかがねてたんでしょう!?
麻袋のような ベットカバーのかかった その別途は ダニ 蚤 南京虫の居そうな感じがして 体が かゆくなります。
 だが 今更 ホテルを探す 手だてもなし 自分のバスタオルなどだし 枕に乗せて  観念し寝ることにします。
 庭では 親父さんたちが 何やら こそこそ話し声が聞こえます。 もしかして 対岸の アルジェにでも あの女性たちの 売り飛ばす 話でもしてるんじゃないかと あの 小汚い 親父メ!と 一人毒づいて見たりしながら ドキドキです。 それに 全財産を持ち歩いている僕の荷物 せめてこれは守らねばと ベットの中に引き込みます
 疲れてるからか 案外 すんなり眠りに落ち 明るい光が 小屋のドアの割れ目から  部屋に 光の筋を 差し込むころ 思いのほか すっきり目覚めます。

夕ドラー43

  通路を挟んで 右側に4人の尼さんが 女子高生の集まり化のように ぺちゃくちゃ 怒ったり笑ったり 楽しそうです。  小づくりで しわくちゃで 田舎の小母ちゃん まる出しで 日本の 母を 想いだし 見とれていると サンドウィッチや果物 お菓子を はっきりわかりませんがそのようなもの?? けけらけら 笑っては パクパク食べ始めます。 うっ おいしそうだな と見つめてしまったのを 気が付いた まどぎわの尼僧さんが 一つ食べます。と 差し出してくれます。 まったく 捨てる神あれば 拾う神在りで 夕食が 飛び込んできます。  日本の事を聞かれたり 聞き返したり おしゃべりにも参加・・・ そして 小さな駅で 降りていきます
 乗客も少なくなり  外は 薄暗がりになり グラナダに到着です。  グラナダには アルハンブラ宮殿があり スペイン屈指の観光地と思ったが 降り立った駅は ひっそりとして 駅前ホテルなどの看板も見当たりません。 やれやれ 困ったもんだ。 こういう時に出てくるのは 強面の親父さんやっぱり出ました。 この前ほど 強面では在りませんが 薄汚い しょぼい感じが気になるが!? やっぱり  兄ちゃん ホテルならあるぞ と声かけられます。 その親父さんの後ろに歯 早くも 若い日本人の女性二人がキャッチされ 連なってます。
 旅行案内所もタクシーもない駅です。 この 投げられた餌に 食いつくしかなさそうです。 女性二人もいることだし それなりの ホテルだろう とついていきます。

夕ドラー42

  午後の列車は 程よい乗客で サラリーマン風の黒人さんと 向かい合わせに座れます。  流石 アフリカを目前にした マラガです。 昼間 うろうろしたものですから 鼻の穴までカラカラ  半日 太陽にあぶられた顔は ひりひり
 列車の中は エアコンは聞いているはずだが 駐車中に 熱せられた車内は 蒸せ返っています。
 前の黒人さんは化粧水を出して 掌に数滴落とし 顔を パンパンしています。  お前も付けるかと 瓶を差し出されたので 掌を差し出すと そこに数滴 落としてくれます。 それで 黒人さんの真似をして 顔をパンパンすると 化粧水の蒸発する 一瞬ですが さーっと ひんやりと涼しい風が・・・
でも こんなに真っ黒になるほどのアフリカに生まれ 多分 太陽にあぶられ育っただろうに  やっぱり 夏は熱いんだな!!
 黒人さんは 良い旅行を!と言って 降りていきます。 昼を食べていないので 腹が空いてきました。 マラガで乗り込むとき サンドウィッチの販売があったので ハムサンドを 買いました。  おやつの時間になってます。 取り出して 食べようとすると なんだか 具のところが糸を引いてます。 あれっ 納豆サンドだったのかな?? まさか そんな訳は在りません あーぁ