一夜の家庭内別居でも、
どこかでお互いが愛しくなるのでしょうか?
二日目の夜です。
トレ君に近くで寝てくれるよう
寝る前の歯磨き棒を寝室で上げます。
トレ君はそれなのに
「ありがとう!」と、歯磨き棒を咥えて、
さっさとデイベットへ行ってしまいます。
そして、其れきり帰ってきません。
あーあ!今夜も別居です。
次の朝です。
やっぱり早目に於きだして、
カチカチカチと爪音を響かせてやって来てます。
寝た振りして、頭から布団を被ります。
遣って来たトレ君は布団に鼻を突っ込んで来て
「ね、ね!」と、僕の顔を突きます。
僕は冷たく押し返します。
トレ君はすごすご帰って行きます。
また30分ほどした頃やってきます。
今度は幾ら押し返しても帰りません。
其ればかりかベットに前足を架けて上がろうとします。
押し返しても押し返してもベットから離れません。
ぐるっと回って、トレ君の得意技、
お尻からベットに上がろうとします・・・!