何処にでも連れて行ってくれるの?

トレ君との日常のオフタイムまで書いてますと、
盲導犬のイメージが崩れたとか、
そんあ事で良いのか!とか彼是言われます。
盲導犬らしい思いを少し書いておきます。

トレ君が我が家に来た頃です。
皆にいろいろ聞かれます。
先ず最初に聞かれたのは、
「盲導犬は何処にでも連れて行ってくれるの?」です。
はてさて一般の方が思うのは、
スーパーへ行きたい!病院へ行きたい!郵便局へ!と、言えば連れて行ってくれるの?と、言うのです。
どんな優秀な盲導犬でも其処までは出来ません。
毎日同じ所に行ってると出来るでしょうけど・・・
トレ君と行く時は自分の頭の中に地図を描いて、
一番目の角で右、三番目の角を左と、
トレ君に指示を出し、運転して導かれて行きます。
じゃ盲導犬は何をするのですか?と疑問が・・
トレ君は角を見つけ、危険な所、
障害物を避けてくれます。
段差、階段も停まって教えます。
建物の前では出入り口、階段、エスカレーター、
カウンター等探してくれます。
初めての所だと確実に探せない時も有りますが、
周りの人に僕が位置を聞いて、トレ君に指示を出し、
何とかして辿り着けます。
アバウトな形態の公園や駐車場の出口も探します。

それでもスーパーや会館のような広い場所や、
大きな道路では
とんでもない所に迷い込む事が有ります。
「もう、トレ君」って、言うと、
トレ君も「ワン吉がちゃんと言わないからだ」と、
僕の顔を見ています。
それでも、トレ君の力で元に位置に帰り、
修正して進む事が出来ます。

もし白杖だけを頼りに歩いていたら
凹んでしまい外出が嫌に成るでしょうね。