25日は奇しくもワン吉の誕生日です。
隣のばぁちゃんが居た頃は
コンビニで売れ残ったクリスマスケーキを
半額で買って来てくれていました。
しかし　今は誰もくれません。

　ワン吉小父さん　ピーちゃんのケーキ
沢山余っているから一緒に食べてね！と隣の御姐さんが
　このケーキは人間も食べれます。
ワンちゃんの誕生日を皆さんで祝って上げて下さい！と
書いてあるらしいです。えーっそうなんだとわんきち

あくる日の25日　ワン吉の誕生日に成りました。
　25日のお八つ時　ピーちゃんのケーキを冷蔵庫から取り出し
どれどれ　と箱の中を覗いてみます。
感づいたピーちゃん　それは私のよと背離婚できます。
　ケーキはまだまショートケーキ四個分ほども残って居ます。だ残って居ます。
では　一つ　とお皿に取り出します。

　えーっ　これって本当にワンワンケーキ　人間の食べる
イチゴショートと同じように生栗無に果物が沢山乗っかってます。
　ピーちゃん　来れ　あんまり食べるとお腹壊しちゃうかもね！と
クリームや果物のところをワンキチの皿に
ちょっとパサつくカステラの部分をピーちゃんの皿に・・
何だか　猿蟹合戦のサルの気分になりつつも　指についたクリームの甘さに
ニンマリのワンキチです。

　では　ハッピーバースデーワン吉
ピーちゃんと　ふたりきりの誕生会の始まりです。
あれっ　ピーちゃんは　パクパク　もう食べきって
恨めしそうにワン吉の皿や　生クリームの付いたスプーンや
口元をにらんでいます。
　じゃ　牛乳をあげよう　とピーちゃんのおさらに注ぎます。
ぴちゃぴゃぴちゃ　ぴちゃ　お皿をなめまわして
恨みを忘れてくれたよう。
　ピーちゃんのお蔭で　クリスマス気分も誕生会も
美味しく過ごせました。ありがとう！