トレ君の転生を思うのは・・

 トレ君が生まれ変わっても我が家に来るのではないだろうかと思うのは 次のような事実があったからです。
 それは 3重年も それ以上も前のことです。 母犬の飼育放棄された子犬を買っていました。 まだ 爺ちゃんがいたころで 爺ちゃんが とてもかわいがっていました。 爺ちゃんの畑仕事に 毎日ついて行っては 畑で ひとり駆け回って遊んでは しばらくすると 独りで 我が家に帰ってくるという賢い子でした。    その子が それがあだとなり 一人の帰り道 車にはねられます。
 その 大きな衝突音で gちゃんが 駆けつけた時には ひき逃げされて 道端に瀕死の状態で 打ち捨てられていたのです。
 爺ちゃんが抱きかかえ 畑に連れ帰り どうするすべもないまま
爺ちゃんの腕の中でじわーっと息絶え あえなく逝ってしまったのです。
 爺ちゃんは しょんぼりと 畑から帰り 子犬が死んだ!と辛そうに伝えます。 僕も 急いで畑に向かいますとあ 死んでいるのがうその様に 川井らしい顔のまま 横たわっていました。
 爺ちゃんと 畑の隅の無花果の木下 深く穴を掘り家から持ってきた フードやお菓子とともに 頬むります。
 爺ちゃんが清吾一週間の子犬を 牛乳を飲ませ 育てた 子犬を 突然失った悲しさ さみしさ に耐えられない様子です。
 どうしても 我慢できん・・ どこかで 子犬をもらってきてほしい!と 子供のようにせがみます。 つづく