添乗員さんは皆の・・・

14日 朝です。
大型トランクも外に出して、
朝食の時間に成ります。
今朝は添乗員さんの迎えが有りません。
一人でレストランに向かいます。
エレベーターホールの所でポーターさんに出会います。
「リフトは何処ですか」と、聞くと、
エレベーターに乗せてくれ、
レストランまで案内してくれます。
大柄なポーターさんなので、腕を組まれると
何だか護送されて行く感じです。
レストランでウエイトレスさんに引き渡されます。
ウエイトレスさんが我らメンバーの席に案内してくれます。
もう皆さんも添乗員さんも揃って食べてます。
「うわ、わ、わ」と、焦った気分です。

するとです、其の時です。
此のツアーを企画したO女史がやってきてです。
言うのには「添乗員さんを当てにしないで」
「添乗員さんは皆さんのお世話をするので、
貴方だけの世話は出来ません」と、恐い顔です。
と、言われても此の薄暗いレストラン、
ランダムに置かれているテーブル、ごちゃごちゃした
バイキングの食品棚、如何すれば良いのか?
「英語が出来るでしょ」
「ウエイトレスさんに取ってきて貰いなさい」と、
またもO女史の指示です。

ではと、コーヒーを注ぎに来たウエイトレスさんに、
「ソーセージとハムと何か野菜と、
パンとジュースとヨーグルトを」と、お願いするとです。
傍で聞いていたO女史がです。
「そんなにいっぺんに言うと分らなくなるから、
取り合えず3つぐらいにしなさい」と、
またも指示です。指示ばかりです。

それでも朝食を無事終えて、出発です。
チェコ国境近くのメルヘンな街ザイフェンを観て、
エルベのフレェンツエ。ドレスデンに
ドレスデンから迎えのバスで向かいます。
ホテルの外に出ると、雪が降ってます。
マイナス3℃です。