寒波です。

バスが走り出すと、添乗員さんから
今日のスケジュールの説明です。
これから四時間ほどかけておもちゃの村
ザイフェンに向かいます。

その後、O女史の話しが始ります。
「添乗員は皆さんのお世話をするので、個人的なお世話は出来ません」と、今朝の事の念押しです。
「障害者の方には要望があればボランティアの方を斡旋する事が出来ます。(ただし有料で十万円也をお支払い頂きます。今回の障害者の五名は自力でやっていくと言うことで参加です。サバイバルですよ」と、言ってます。
「普通の参加の方も6名居ます。皆さん高いお金と貴重な時間を使っての参加です。これらの方にお世話にはなれませんよ」
「障害者の方は障害者同士助け合う事で頑張って下さい」
「例えば車椅子の方が手の力を必要としている時、目の不自由な方は力を貸して上げて下さい、その代り車椅子の方は目の不自由な方の目に成って上げて下さい」と、
言うのです。
なーるほど、道理は合ってます。合っているけど、
どこかに釈然としないものを感じます。
バリアフリーツアーは、どうなってますか?
ドイツに寒波が押し寄せています。
僕の心にも寒波です。冷え冷えとした気分で心が凍えます。

ベルリン郊外に出ると、広がる原野は真っ白です。
アウトバーン沿いの林から、
兎や狐が走り出たり、鳥が飛びたったと、
喚声があがっています。
僕らはその童話の様な風景を想像するばかりです。