隣のばぁちゃん闘病記‐大晦日に

今日は朝から霙なんか北風に舞って、
寒波の中の大晦日です。
隣のばぁちゃんが昼前に
「混ぜ寿司作った」と、ひとパック持って来てくれます。
「もうふらふら」と、言ってます。
「くたびれたの」って、聞いたら
「いやー、足が痛くって!」です。
11月に4回目の抗癌剤投与があって、
骨の節々の痛みから、手足の痺れがあるようです。

おやつ頃には「おはぎだよ」と、持って来てくれます。
孫たちが来て丸めるのを手伝ってくれてます。
「わーっ!僕の好きな物ばかりです。
秋頃にです。母の作った混ぜ寿司が美味しかったね!とか、
母のおはぎは恰好が悪いけど美味しかった!食べたいな!
と、亡き母の味を懐かしんで話した事が有りました。

隣のばぁちゃんの癌治療が始って、僕は自炊です。
たいした物を食べてないのが見え見えです。
「可愛いそうに」と、思って、
頑張って作ってくれたのでしょうね。
母の味に良く似ています。
母よりはちょっぴり甘目かな。
でも涙が出るほど美味しいです。
涙が出るほど嬉しいです。

「少しでも歩いてないとね」と、
以前なら「取りに来て」と、電話が有ったのですが、
今日の様な、凍える寒さの中を歩いて来てくれます。
「一月からはフラダンスの練習に行くのだ」と、言ってます。
踊る事は出来ないだろうが、
何かやってないと足も体も気力も駄目に成ってしまうから、
と、決意を話します。

隣のばぁちゃんの病気が良く成りますように、
新年の神さんにお祈りします。
今年は大変な事ばかりでした。
2010年が良い年にしたいです。
良い年で有って欲しいです。