美術散歩―キバ

「横尾忠則 展」8月17日 東京都現代美術館 初期の ちょっと危ない シルクすくりーの 作品から 近年力を入れている 三叉路シリーズまで 政策の全貌を見せた展覧会です。
 60年前ごろ 時代が爛熟していく時 学生運動やアングラ劇場全盛の中 マイナーアートながら 柔軟な 感性で 柔らかく溶け込むように 魅了していました。
 その後 暫くは 目立つ活躍が あったのかなかったのか 目にすることもなくなっていましたが・・ バブルがはじけたころからか 高度成長期の都市開発で えぐり取られた T字路の 建物を描くシリーズが登場します。 自己の必死の思いが 都市のキズに 立ち向かうように迫ってくる 息苦しさになぞらえているのか ガラスの破片を 張り巡らせています。  それがあまりにも直接的で 閉塞感にさいなまれます。
 83才の氏は まだ30年は 頑張るのだと 豪語しています。 灰汁が抜けた その後を みたいと思います。ワン吉