トイレでパニック!

巨大な影が段々迫って来ます。
トイレに潜んでいた強盗???
「大して無いけど持っているチェココロナは全部上げるから
命だけはお助けを!」です。
トイレをしているトレイス君と僕を繁々と見ています。
「誰、あなたは誰ですか?」「何か用ですか?」と、
おそるおそる聞きます。顔引き攣っていたのでしょうね。
その男はポツリと「俺、仕事中だ!」と、言います。
わーっ!また失敗です。
トイレの清掃、管理をしているオジサンです。

トレイス君のトイレベルトを外します。
ぽた、ぽた、ぽた。びっくりしていたトレイス君、残尿です。
わー、拭く紙ありません。
清掃の大きなオジサン見ています。
「ごめんなさい」です。「掃除お願いします」と、
飛んでトイレを出て来ます。

「パスポートとチケットの用意して下さい」と、
添乗員さんが言って出国審査です。
また出発ゲートで暫く待ちます。
空港建物内は暑く乾燥していて喉が渇きます。
添乗員さんに水買ってきてもらいます。
一本買って、水が不足すると大変な弱視のお母さんと
トレイス君と僕で飲みきります。

さぁ!搭乗です。一歩でも日本に近づきます。
今回は、添乗員さんの頑張りで、
三席連続の真ん中をトレイス君の為に空けてくれてます。
これで少しゆったりです。
飛び立って眺めたプラハ郊外は真っ白、
雪の中です。地図の様に道路の線が走っています。
飛び立つと、トレイス君に水が来ます。
我らには飲み物とサンドウィッチがでます。
食べ終わったら直ぐチュウリッヒ到着です。

此処でまた出入国検査です。
「もし、もし バックの中見せて下さい」と、
管理官に呼び止められます。「何か?」です。