さぁ!日本に向けて最後の飛行です。
席まで案内してくれてる乗務員さんが、
「ご免ね、日本語話せなくって」と、言ってます。
「英語とドイツ語とフランス語を話します」と、言ってます。
「犬好き?」と、フレンチで聞いてみると、
「好き!飼ってるよ」「ちちゃいけどね!」と、
大きいトレイス君を見ながら言います。

今度も添乗員さんの頑張りでトレイス君達のスペースが
取られてあります。
先ず左端がユーザーHSさんと盲導犬、
一つ空いてトレイス君と僕、右端が添乗員さん、
四人席を三人で使えます。

「ワンちゃんに」と、座席に落ち着くと、直ぐ、乗務員さんが
水を四本持って来てくれます。あ!二本づつですね。
「ありがとう!」です。隣のユーザーHSに二本渡します。
渡したのにHSは黙って受け取ってブスッとしてます。
わー、嫌な感じ!

通路を挟んで斜め前の窓際の席がO女史です。
ワンちゃんに水が来たのを聞きつけて、
「暑くって、喉乾いちゃった!お水くれない」と、
乗務員さんを呼び止め要求です。
「申し訳御座いません、飲み物サービスは後ほどに」と、
丁重に却下されます。

優先搭乗の我らの後に、沢山の関西弁中年ツアー一行様が
乗り込んで来ます。
勢い良くって、前に後に横にと大声のおしゃべりです。
すっかりO女史は、その騒々しさに取り囲まれてます。
「う、うん」と、咳払いなどして権勢ですが効果無し。
「変わりましょうか」と、添乗員さん声掛けてます。
ヤメテクダサイ!
恐怖女に挟まれた僕は飛行機から飛び降ります。

僕も嫌だけど、怒鳴ったりしたユーザーHSも
居心地がわるいのでしょうか?がさごそ、しています。
そして後の空いた席に行きます。
すると乗務員さんが来て
「貴女達の為に席を用意したのに、
何故勝手な移動はどうゆう事だ?」と、注意です。
「盲導犬が二頭で狭くって!」と、言い訳で納得してもらい、
ユーザーHSの友人のTさんが僕の列に来ます。ほっ!
左側のもやが取れたようで、ちょっと風通し良くなります。