トレイス君に感謝と観劇!です。

飛行機が飛び立って6時間あまり過ぎた頃
アイスクリームが出ます。
暑くって乾燥している機内、冷たいアイスは美味しいです。
トレイス君には水を上げます。
「トイレに行けないな」と、思っているのか?
ちょこっと口を付けただけでがぶがぶ飲みません。

機内の一番後ろに連れて行って、少しの隙間で
トレイス君のワンツーします。
大きなトレイス君に驚くオバサンが居たり、
お、お、おっと喜ぶオジサンが居たり。
「盲導犬って初めてだわー、賢そう」と、見詰められたり、
つぎつぎと観客が現れるものですから、
落ち着いて出来ません。やっとでワン・シッコだけです。

ずーっとライトが落とされていたし、ひと眠りもしたので、
全く真夜中の気分ですが、ドイツ辺りの時間では夕刻です。
あのフランス語と日本語のちゃんぽんおちびちゃんは
一度も眠らずおしゃべり三昧です。やれやれ!
一途に眠るトレイス君達を見習いなさい!
子供連れの多いシーズンは飛行機を避けましょうか!

「シベリア上空です」
「あと数時間で日本ですよ」と、
スクリーンに映し出された飛行経路を見ながら、
添乗員さんが言います。
「あー日本に帰れます」
いろいろな事が思い出されます。
いろんな事を耐えてくれた 「トレイス君ありがとう!」
人の心の分るトレイス君、嫌な思いもしただろう!
辛かったかも知れないね。
凍った道は冷たかったろう!
いっぱい我慢して付き合ってくれたトレイス君に感謝です。
涙がこぼれます。何だか泣けてきて仕方がありません。