夕ドラー6

 Y教授のアトリエに出入りを許され カルトンや えのぐを持って 登校です。 10時から昼まで モデルさんが来て  自由に描く事ができます。
 イーゼルを立て 描き始めようとすると 助手の先生が近づいてきて 登録量 70フランを拂いなさいと言います。 一か月の月謝かな!?と思っていたら 一年分のようです。 70フランは 当時 日本円にして 5千円弱ぐらいでしょうか・・・ 余りの安さに ほっとします。 それに  お金を取ったからには おいだされることもないでしょうし・・・
 Y教授は 週に一回しか来ません。 その日は 生徒の数も いつもの倍にもなっています。 昼になります。 今日は パーティだぞ?と教授は言うと 心得たもので  上級生が 3フランづつ集めて回り 買い出しに出かけます。 3フランなんて 街のカッフェで コーヒー一杯の値段です。 果たして どんなごちそうが出るのでしょ
   予想道理フランスパンとやすそうなワイン パンに塗るパテ などです。
それでも ワイワイ ぱんにくらいついて 紙コップのワインをぐびぐび 貧乏学生の集まりらしく 麗しのエコールとパリを味わいます。