丁度 二年前です、名古屋から長野に向かう列車
「信濃号」の車窓は、桜や林檎の花の咲く
柔らかな春の日差しの有る4月下旬の日でした。
でも、今日は雨です。
車窓の景色は雨に煙って、
ただただ霞むばかりで、何も見えません。
午後4時 長野駅到着です。
お願いしていた視覚障害者外出支援のKさんの
迎えを受けて長野駅前のホテルに案内して頂きます。
二年前の四月二十四日、聖火リレーのトーチランナーに
招待され、トレイス君と長野に遣ってきました。
着いた日は春らしい良い天気でしたが、
次の日の聖火リレーの途中から振り出した雨が、
長野を去る時間に成っても振り止まず、
新緑の木々の葉を冷たく叩いて折りました。
聖火リレーの大役は果たせたのですが、
善光寺さんのお参りや観光が充分に出来ず、
もう一度、来たいなぁー!と、あれから念願の日々でした。
偶然知己を得た外出支援のKさんの好意も有って、
本日遣ってきたのです。
長野は、あの去った日と同じ冷たい雨で、
迎えてくれています。
それから時間を逆戻すように、信濃の旅が始ります。