12−旅は北へ・・古い旅館に二住み着いた

17日の真夜中?18日の朝方?
僕の耳元で何かの気配がしています。
あれっ!何だ?トラボラさんは左手に寝ているし、
気配のする右手は襖です。
旅館って、幽霊が出たりするんですよね!
ぞく!ぞく!血の気が引きます。
そーっと手を伸ばしてみると、
ぎゃーっ!毛むくじゃらの化け物が・・
ゆっくり触ってみるとトレ君のお尻です。
襖の向こうのドアノブに結わえていたトレ君が
僕の布団の横で、
いつの間にか寝ているではないですか。
リードをつついっぱい伸ばせて、
僕の脱いだ物を枕に寝ています。

追い返そうか、と思ったが、
廊下は寒く、寂しかったのでしょう、
朝までそーっとしときます。

18日 朝です。
6時半、外は少し明るくなったので、
トレ君をトイレに庭に出ます。震える寒さです。
わーっ!昨日の雪がコチコチに凍ってます。
雪を踏むと、つるっと滑ります。
朝風呂は露天風呂と思いましたが、
裸で外に出る気力が無く、内風呂で諦めます。

朝食の時間です。
わー!こんなに食べられない!と、言いつつ
皆さん言いつつパクパクです。
カゴに小鉢が並んだ沢山の料理です。
昨夜、あんなに食べたのに、何処に入るのだろう!と、完食です!
おかゆも有って胃に優しい朝食かな!

では 18日のプランに出発です。
外は眩しい光に満ちて快晴です。
昨日の冬空は素っ飛んでます!