イタリア男

 27-下品なティラミスー

 自主的さんの一眼レフは バシィ、バシィ、バシィって
連写が出来ます。良い写真が撮れたでしょうね!
家に一枚、ループの石橋の写真を飾っていると、言ってます。
尾の前はベルニナ線をワゴン車で追い駆けながらの
撮り鉄ちゃん達の撮影ツアーだったそうです。
赤い列車が渡る石橋も素敵だね!

 ベルニナ特急の旅は終わりイタリアの街 ティラノに到着です。
外国の駅は改札も無く、いつの間にか外に・・
先回りしていた専用バスでレストランに向かいます。
ティラノは小さな、ガチャガチャとした街です。
爽やかな風景のスイスからきたので尚、雑然と見えます。
レストラン辺りのオープンカフェは歩道にはみ出し、
五月蝿く何かを食べてます。
 我らのレストランは奥まった二階です。
昼のメインは子牛の脛肉の煮込みです。
外国の肉は牛だか豚だか判りにくい!本当に牛ですか?
デザートはティラミスです。
大きなパフェカップの様なのにあふれるほどに入ってます。
日本のティラミスの上品な高級感はどこに行ったのやら??
ウェイターさんは何かにつけて言葉をかけて来ます。
こんにちは、さよならの日本語からイタリア語に英語も混ぜこぜで、
とりあえず声を掛けねばいけない人なつっこい
陽気さはイタリアの名物かな!

 バスはドンドン南に下っていきます。
有名人の別荘や絹織物で有名なコモ湖湖畔を走ります。
運転手さんの家の近くを通過だそうです。
愛する妻と三歳のこどもが待っていると言ってます。
えっ!お孫さんじゃ無くって子供ですか?
運転手さん、かなりじぃじぃに見えますが・・・
それから暫く運転手さんの人生の遍歴をお聞きするのです。
とにかく一週間ぶりに今夜は我が家に帰ります。
今夜何食べたい?と、新妻さんと電話で打ち合わせしてたとか?
このーイタリア男め!