ガレリアの雄牛の悲劇!

   29-赤いトレンチ

 イタリア、ミラノはファッションの街です。
ヨーロッパではバッとした色の服が似合うよ!と、
友達が言うので、真っ赤なトレンチコートを買いました。
先にベローナでも着ましたが、此のミラノでこそ着なければ!!
淡いピンク大理石に輝く大聖堂の前で記念撮影です。
どうでしょうか?コントラストが映えているでしょう!

 次はファッションのメッカ、ファッション雑誌で御馴染みの
ガレリアに入ります。
想像以上の巨大な宮殿の様なアーケードは
両側にブランドショップが犇いています。
もしお金が有って、目が見えていたら、如何なってたでしょう。
 ガレリアの真ん中は鉄とガラスの巨大なドームです。
其の真下に雄牛のレリーフが埋め込まれてます。
其の雄牛の大事な所に左足のカカトを乗せて、
時計回りの)反対に三回、願いを込めて回ると、
其の願いが適うと言われます。
何と人間は欲深く浅ましいのでしょう!
可愛いそうに、雄牛の大事な所は、すっかり皆さんの願いの為、
す深く摩滅し、抉れて、大きな穴に成ってます。
 其れでも僕も残酷に、其の穴にカカトを当てて三回回ります。
トレ君の病気が治りますよう。楽しい旅でありますよう。
また旅行ができますよう。と、お願いします。

 此れからショッピングに向かいます。
あっ!良い物がかえますように と、お願いを忘れてます。
あー神様 欲深い我を許したまえ・・・
後ろから来る自主的さんが、
いい年してよくそんな赤い服 着れるな!と、言ってます。
まあ、還暦だから良いか!と、言ってます。無視 無視
あれー機嫌の良かったベルニナ・エリスプレスのなかでは、
なかなか芸術家だね!と、ほめてくれたのですが・・・
赤いトレンチ どっちが本音でしょうか?