お彼岸です。
今年はまだ彼岸花を見てないな!
季節の物は一度は見ておこうと、
トレイス君と畑に行きます。
「あれ!此の子は男の子」と、
すれ違った、カートを押した
お婆さんに言われます。
小柄で腰が曲がっているものですから、
トレイス君の股間が見えるのでしょうね。
「女の子のような可愛い顔をしてるのにね」と、
言ってます。
何処かのお墓参りに行くんでしょう。
大柄なお爺さんが後から来ています。
お爺さんは「むしむしするね」と、挨拶を交わして
ふたりして、ひょこひょこ、ひょこひょこ
細い道を登っていきます。
彼岸らしい、のどかな風景です。
30年ぐらい前までは、
此の道にも彼岸花は咲いていましたね。
取っても取っても取り切れないほど
咲いていました。
此の辺りも、田んぼは泣くなって、
道も、溝も、畦も、
みんなコンクリートに成りました。
我が家の畑に着いて、どれどれと?
手を差し伸べて、探ってみると、」
あのすっと伸びた彼岸花の
ひんやりした茎が手に当たりなす。
ぽっきと、2、3本折ってみます。
茎は小気味良い音を発てて折れます。
ひろげた花弁や雌しべが、
ふんわり丸くなってます。
母はいっていました「曼珠紗華」と・・・